中国は公式に自国での空母計画を有していることを認めた。中国はソ連で作られた旧式空母ヴァリャーグをはじめ、海上カジノとして使うために購入したが、現在それを自国の海軍で使用するため改修作業を続けている。
ただしすぐにその空母に武器が装備されるということではなく、当面はパイロットおよび乗組員の訓練のために使われる見通しだ。
早くも来年にはそのような訓練が開始されると見られている。今までそのような訓練には、世界で唯一コンクリートで作られた、空母の実物大模型が使われていたが、いまやヴァリャーグの改修作業が進み、さらに上海では2隻の近代的空母が建造されている。
ロシア科学アカデミー極東研究所のカメンノフ専門家は、2020年までには中国は空母部隊を編成すると指摘し、次のように述べている。
「中国には空母建造の経験はありませんが、他国の経験を注意深く研究している。
ですから近い将来には、そのような経験を獲得することに疑問を挟む余地はないだろう。
日本からの情報によると中国は2014年までには、最初の空母を進水させる他、2020年までには原子力空母を進水させる見込みだ」
専門家は、このように述べている。
日本はすでに中国の海軍力の増大に懸念を示しており、空母計画の詳細を公開するよう要求している。
ロシアの政治学者であるタラソフ氏によると、現在問題となっているのは中国の新しい軍事的脅威というよりも、むしろ中国の政治的野心の拡大であると指摘している。
「中国の動きは空母の建造や海軍力の増強によって、日本との軍事的バランスを変更させるということを示しているのではなく、自らの国力を象徴的に誇示するということだと思う。
つまりアメリカが自国の空母を、世界の各地に配備することによって力を誇示するのと同じことだ。現在中国の影響力はかなり広範に広がってはいるものの、アメリカのような行動は取ることが出来ない。
ですから空母を持ち、例えばそれをアフリカ沿岸に派遣することによって、中国の力を誇示することが出来るかも知れない。
私自身の考えでは、それは第三国に具体的かつ現実的な軍事的脅威を与えるものではないと思う」
政治学者は、このようにコメントしている。
中国が世界最大の空母大国アメリカに挑戦状を突きつける、というシナリオは他の動きからでも推測される。
現在、中国海軍は世界の軍事予算の約3分のを占めている。石油や他の天然資源の輸送ルートの安全を確保するためには海軍力が必要だ。
さらに現在、中国のシーレーンはアメリカ海軍によって脅かされている。その意味で空母の建造は、中国が海の上での競争力を高めるための手段だと言える。
またアメリカの空母に引けをとらないため、中国は原子力空母の建造の他に、対艦ミサイルの開発も進めている。
それは空母が最も恐れる武器だ。またステルス機能を持った第5世代戦闘機のプロトタイプの実験も行われていると言う事だ。
8月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
ただしすぐにその空母に武器が装備されるということではなく、当面はパイロットおよび乗組員の訓練のために使われる見通しだ。
早くも来年にはそのような訓練が開始されると見られている。今までそのような訓練には、世界で唯一コンクリートで作られた、空母の実物大模型が使われていたが、いまやヴァリャーグの改修作業が進み、さらに上海では2隻の近代的空母が建造されている。
ロシア科学アカデミー極東研究所のカメンノフ専門家は、2020年までには中国は空母部隊を編成すると指摘し、次のように述べている。
「中国には空母建造の経験はありませんが、他国の経験を注意深く研究している。
ですから近い将来には、そのような経験を獲得することに疑問を挟む余地はないだろう。
日本からの情報によると中国は2014年までには、最初の空母を進水させる他、2020年までには原子力空母を進水させる見込みだ」
専門家は、このように述べている。
日本はすでに中国の海軍力の増大に懸念を示しており、空母計画の詳細を公開するよう要求している。
ロシアの政治学者であるタラソフ氏によると、現在問題となっているのは中国の新しい軍事的脅威というよりも、むしろ中国の政治的野心の拡大であると指摘している。
「中国の動きは空母の建造や海軍力の増強によって、日本との軍事的バランスを変更させるということを示しているのではなく、自らの国力を象徴的に誇示するということだと思う。
つまりアメリカが自国の空母を、世界の各地に配備することによって力を誇示するのと同じことだ。現在中国の影響力はかなり広範に広がってはいるものの、アメリカのような行動は取ることが出来ない。
ですから空母を持ち、例えばそれをアフリカ沿岸に派遣することによって、中国の力を誇示することが出来るかも知れない。
私自身の考えでは、それは第三国に具体的かつ現実的な軍事的脅威を与えるものではないと思う」
政治学者は、このようにコメントしている。
中国が世界最大の空母大国アメリカに挑戦状を突きつける、というシナリオは他の動きからでも推測される。
現在、中国海軍は世界の軍事予算の約3分のを占めている。石油や他の天然資源の輸送ルートの安全を確保するためには海軍力が必要だ。
さらに現在、中国のシーレーンはアメリカ海軍によって脅かされている。その意味で空母の建造は、中国が海の上での競争力を高めるための手段だと言える。
またアメリカの空母に引けをとらないため、中国は原子力空母の建造の他に、対艦ミサイルの開発も進めている。
それは空母が最も恐れる武器だ。またステルス機能を持った第5世代戦闘機のプロトタイプの実験も行われていると言う事だ。
8月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル