1010 Radio

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平和を望むか、戦争に備えるか(1)

2011-08-19 | ラジオ
枝野官房長官は10日、参院沖縄北方特別委員会で尖閣諸島、中国名釣魚島に付いて発言し、他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも自衛権を行使すると発言した。
日本の分析の専門家達は枝野官房長官の、こうした発言は尖閣諸島の領有権を主張する、中国の一連の動きを念頭に置いた発言だとの見解を示している。
枝野官房長官の発言は中国のマスコミで大きく報道され、否定的な反応を呼び起こした。
中国のインターネットサイトでは、一同憤慨した人々が日本との戦争を宣言しかねない勢いだ。

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中国の軍事力増強は、もちろん日本国内で大きな懸念を呼んでいる。しかし枝野官房長官のこうした強気の発言は、いったい何が根拠となっているのだろうか。
ロシアの東洋学者で農業大学の教授を務めるラニコフ氏は、アジア北東地域における状況に付いて次のようにコメントした。
「この地域の国々では、非常に強い国粋主義の火花が見られている。国粋主義のは、西側の、いわゆる白い敵ではなく、隣国に対して向けられている。
例えば韓国の人々が日本人に付いて話す場合、あるいはベトナム人が中国人付いて話す場合、またこの地域のほぼ全ての国々が、日本人に付いて話す場合には、非常に高い一種のヒステリー状態が見られる。
これは知識人ではなく、一般市民のレベルで見られる傾向だ。しかし日本では、国粋主義が、非常に重要な要素として認識されることは少ないようだ。いがみ合いが起こっていると言える」
ラニコフ氏は、このように述べた。

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平和を望むか、戦争に備えるか(2)へ続く

8月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル