水素は新しいエネルギーのタイプであり、水素の時代が今やってこようとしている。これは川崎重工のミウラリョウゾウ氏が述べた言葉だが、予言的な響きがある。新しい工業技術の導入において世界のリーダー的存在である川崎重工は、ロシアの極東マガダン州のコリマ河の岸辺に液体水素生産工場を建設する計画だ。
このタイプの燃料は、日本でますます人気を集めており、その需要は、あらゆる事から判断して、今後増加の一歩をたどると思われる。例えばトヨタ自動車と日産は、2015年までに液体水素燃料で走る自動車を生産すると発表した。
パイロットプラントの稼働は2017年までに計画されている。初め工場は、一昼夜10トンの液体水素を生産するに過ぎないが、次の段階では、生産量は300トンにまで増える可能性がある。
いま解決が迫られている主要な課題というのは、この液体水素の安全な保管とその輸送だ。川崎重工の代表達は最果ての地コリマに工場を持つような企業は、世界にはまだ例がない。これは最初の経験になるだろうと指摘した。
示された投資の条件は日本側を満足させており、一方日本側は、環境を汚すことなく生産活動をするとロシア側に約束した。
専門家たちは、水素は最も将来性のあるクリーンなエネルギー源の一つだと評価している。その埋蔵量は、事実上、無限だ。家庭用、工業用に水素を幅広く用いれば、環境保護に役立つ。というのは水素の場合、燃焼しても蒸留水の蒸気になるに過ぎないからだ。
ロシアの声記者は、未来の燃料としての水素の将来性について、ロシア科学アカデミー・シベリア支部理論・応用力学研究所のアリベルト・ラトィポフ主任研究員に意見を聞いた。この理論・応用力学研究所では、20世紀半ばに液体水素で走る最初の自動車実験が成功裏に行われている。
「これは極めて有望な事業だ。マガダンに工場を建設するそうですが素晴らしい事だ。液体状のもののみならず、あらゆる水素というのは、化学、医学、無線工学、電子工学、航空そして輸送など多くの産業分野で用いられています。水素が応用されている、あるいは応用され得る分野も枚挙に暇はありません。
若干の技術分野では、水素燃料は、すでに実験段階から出ている。例えばまず挙げられるのがロケット技術の分野だ。当然ながらエネルギー産業分野もです。水素は冶金産業にも新たな展望を開いている。水素は燃料源として役立つのみならず、鉄の還元の過程で、石炭やコークスの代わりの物質として使うことができるからだ。そうなれば冶金工場が放出する有毒ガスはなくなります。
さて水素でも、なぜ液体水素なのかといいますと、これが最も熱量の高い燃料だからです。そこには同じ重量の中に、灯油やガソリンなどの熱エネルギーの、ほぼ3倍の熱量を含んでいるのです。技術はすでに開発されました。それらには当然ながら、大変な動力が必要となる。
しかし、その出費も償われます。また確かに保管上の問題も存在する。液体水素の沸点はマイナス253℃ですが、水素が蒸発しないようにするためには、特別の熱保護設備が必要となる。しかしこの熱保護設備の問題も解決されようとしている。特にエコロジー的観点から言えば、何と言っても水素には巨大は利点がある」
主任研究員は、このように強調している。
液体水素を得る過程で、大気中に温室効果ガスが排出されるのではないかという心配がある。しかしこの心配はない。来年ロシアと日本の専門家らは、プロジェクトのフィージビリティスタディ、実現可能性採算性調査を完了し、その後で、コストを詳細に考慮した上で建設に着手する計画だ。
10月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
このタイプの燃料は、日本でますます人気を集めており、その需要は、あらゆる事から判断して、今後増加の一歩をたどると思われる。例えばトヨタ自動車と日産は、2015年までに液体水素燃料で走る自動車を生産すると発表した。
パイロットプラントの稼働は2017年までに計画されている。初め工場は、一昼夜10トンの液体水素を生産するに過ぎないが、次の段階では、生産量は300トンにまで増える可能性がある。
いま解決が迫られている主要な課題というのは、この液体水素の安全な保管とその輸送だ。川崎重工の代表達は最果ての地コリマに工場を持つような企業は、世界にはまだ例がない。これは最初の経験になるだろうと指摘した。
示された投資の条件は日本側を満足させており、一方日本側は、環境を汚すことなく生産活動をするとロシア側に約束した。
未来をひらく水素自動車 (ハイテク選書ワイド) | |
クリエーター情報なし | |
東京電機大学出版局 |
専門家たちは、水素は最も将来性のあるクリーンなエネルギー源の一つだと評価している。その埋蔵量は、事実上、無限だ。家庭用、工業用に水素を幅広く用いれば、環境保護に役立つ。というのは水素の場合、燃焼しても蒸留水の蒸気になるに過ぎないからだ。
ロシアの声記者は、未来の燃料としての水素の将来性について、ロシア科学アカデミー・シベリア支部理論・応用力学研究所のアリベルト・ラトィポフ主任研究員に意見を聞いた。この理論・応用力学研究所では、20世紀半ばに液体水素で走る最初の自動車実験が成功裏に行われている。
「これは極めて有望な事業だ。マガダンに工場を建設するそうですが素晴らしい事だ。液体状のもののみならず、あらゆる水素というのは、化学、医学、無線工学、電子工学、航空そして輸送など多くの産業分野で用いられています。水素が応用されている、あるいは応用され得る分野も枚挙に暇はありません。
若干の技術分野では、水素燃料は、すでに実験段階から出ている。例えばまず挙げられるのがロケット技術の分野だ。当然ながらエネルギー産業分野もです。水素は冶金産業にも新たな展望を開いている。水素は燃料源として役立つのみならず、鉄の還元の過程で、石炭やコークスの代わりの物質として使うことができるからだ。そうなれば冶金工場が放出する有毒ガスはなくなります。
さて水素でも、なぜ液体水素なのかといいますと、これが最も熱量の高い燃料だからです。そこには同じ重量の中に、灯油やガソリンなどの熱エネルギーの、ほぼ3倍の熱量を含んでいるのです。技術はすでに開発されました。それらには当然ながら、大変な動力が必要となる。
しかし、その出費も償われます。また確かに保管上の問題も存在する。液体水素の沸点はマイナス253℃ですが、水素が蒸発しないようにするためには、特別の熱保護設備が必要となる。しかしこの熱保護設備の問題も解決されようとしている。特にエコロジー的観点から言えば、何と言っても水素には巨大は利点がある」
主任研究員は、このように強調している。
液体水素を得る過程で、大気中に温室効果ガスが排出されるのではないかという心配がある。しかしこの心配はない。来年ロシアと日本の専門家らは、プロジェクトのフィージビリティスタディ、実現可能性採算性調査を完了し、その後で、コストを詳細に考慮した上で建設に着手する計画だ。
ウォルター先生の水素のはなし | |
クリエーター情報なし | |
産学社 |
10月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル