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印刷機の人質になるアメリカと世界経済(2)

2013-11-14 | ラジオ
これに付いてロシア最高経済学院のアレクサンドル・アブラモフ教授の意見を聞いてみた。
「債務は、もし投資家達の中にアメリカは、債務返済処理を止めるだろうと考えるような何らかの根拠が生じるなら、ドルに強い影響を与えうるだろう。
最も主要なリスクは、アメリカがどのように債務を減らすか、近くそして中期的展望として、アメリカがとる具体的措置を誰も知らないという点にある。それは、もちろんインフレ刺激策など国際共同体にとって好ましいとはいえない、その他のいくつかの手段を仲介としてなされるだろう。我々が、米国が自分達の予算をどうやって正常なものとするのか、公的債務削減のためどのような戦略をとるのか、この問題に対する、はっきりした答えを受け取れない間は、それは世界の金融システムにおける、深刻なリスクの源として有り続けるだろう」
教授の意見を紹介した。

短期的な展望ではシステムに対する打撃というのは、格付け会社の側からももたらされる恐れがある。アメリカでの予算をめぐる前回、2011年の、いわゆる闘いの結果、アメリカはStandard&Poor`sによる信用格付けの最高の評価をすでに失っている。
しんじつ(?)、別の大手格付け会社Fitchも、ランクが落ちるかもしれないとの警告を出した。しかしアメリカ経済落ち込みの影響は、はるかにより深刻なものとなるかもしれない。例えば、もう一度金融バブルがはじければ、その場合、ピラミッドは完全に揺らぎ始め、崩れ去るかもしれないからだ。
ついでに申し上げると、ノーベル経済学賞受賞者であるエドムンド・フェルプス博士は、アメリカの経済成長力は枯渇し始めていると警告した。
フェルプス博士は、アメリカ経済の伝統である革新性が、今や過去のものになりつつある点に注意を促した。またシステムは、ますます動きが鈍く官僚的となり、短期的な問題しか解決できなくなっている。世界中はアメリカ政府が、先月10月前半、予算赤字と天文学的な公的債務といった、深刻な諸問題を解決する事ができず、デフォルトの淵に立った時に、まさにこの事を実際納得できたのだった。

「しんじつ(?)、別の大手格付け会社」なぜここで「しんじつ」という言葉なの???

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11月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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