国連はカフカス地方の新たな現状認識に向けて一歩を踏み出してい
る。
パン・ギムン事務総長が行った、カフカス地方の情勢に付いての報
告の中で、初めてアブハジアがグルジアに属する領土であることが
言及されなかった。
今までこの問題に関して事務総長から出されていた文書には、必ず
アブハジア(グルジア情勢に付いて)国連事務総長の報告というタイト
ルが(?)た。
(←電波が弱く聴き取れず→)さほど意味のあることとは感じられない
かも知れないが、実際この表現には昨年2008年8月にカフカス地域
で起きた事件に付いて。その受け止め方が全く逆転したことがハッ
キリと現れている。
当時グルジアは南オセチアに対し軍事侵攻を行い、その流血の事態
はロシアによって食い止められた。
こうした事件の起こる前の段階でも、南オセチアとアブハジアはグル
ジアの管轄する領土であるとは認めていなかったものの、事件後に
は正式にこの独立を宣言している。
そして2国の主権をロシアは認めたことで、これらの国を今後、何人も
侵してはならないことが(?)されたのだ。
グルジアそしてアメリカをはじめとした、それを擁護する国々が、新しい
現状を(?)続けていることは変えようもない。
このことは先日ジュネーヴで行われた、カフカス地域の安全保障を行
う協議のガイドラインでハッキリと示されている。
この協議でパン・ギムン事務総長の報告書を検討したアブハジアは、
会議に参加することを拒み断固とした口調で、この協議に自国代表を
送るかどうかは、事務総長の出す文書の(?)如何である尊を公言して
いる。
そして実際、事務総長からアブハジアの意向に沿う(?)である文書が出
され、はじめて交渉がスタートする。
もう一つ注目すべきことは、事務総長がカフカスにおける国連監視団の
(?)に付いては、それを言い返していないということだ。
1993年に出された国連グルジア監視団の委任状は、すでに失効してい
る。
如何なる場合にせよ、その監視団の活動を引き続き行うためには、今あ
る状況をそのまま用いるわけにはいかない。
この監視団が活動を行う用意があるときは、グルジアとは何の関係も無
い。
これに付いてCIS独立国家共同体研究所の専門家は、次の様な見解を示
している。
「外交官と言うのは具体的なフォームを選ばなくてはならない。
しかしこの監視団に付いては、これは国連グルジア監視団であってはな
らない。これは全く許容できることではないのだ。
ここに存在しているのは南オセチアと、アブハジアという二つの独立国だ。
この二国も自国領内で国連グルジア監視団が活動することには、決して同
意しない。
ですからこの名称は変えざるを得ないのだ」
専門家はこの様に述べている。
パン・ギムン事務総長が北カフカス地方における、安全保障体制を変える提
案を行っていることも、この地域への見方が変わったことを物語っている。
その報告ではあらゆる関係当事国に対し、武力を行使せず陸海空において
攻撃を直ちに止めるよう忠告がなされている。
事実上この報告は隣国へ攻撃をたくらむグルジアに対し、寛容さを発揮する
よう求める直接的な呼びかけと捉えることが出来る。
※(?)は不明瞭な発音と、その他もろもろで受信できず
5月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
る。
パン・ギムン事務総長が行った、カフカス地方の情勢に付いての報
告の中で、初めてアブハジアがグルジアに属する領土であることが
言及されなかった。
今までこの問題に関して事務総長から出されていた文書には、必ず
アブハジア(グルジア情勢に付いて)国連事務総長の報告というタイト
ルが(?)た。
(←電波が弱く聴き取れず→)さほど意味のあることとは感じられない
かも知れないが、実際この表現には昨年2008年8月にカフカス地域
で起きた事件に付いて。その受け止め方が全く逆転したことがハッ
キリと現れている。
当時グルジアは南オセチアに対し軍事侵攻を行い、その流血の事態
はロシアによって食い止められた。
こうした事件の起こる前の段階でも、南オセチアとアブハジアはグル
ジアの管轄する領土であるとは認めていなかったものの、事件後に
は正式にこの独立を宣言している。
そして2国の主権をロシアは認めたことで、これらの国を今後、何人も
侵してはならないことが(?)されたのだ。
グルジアそしてアメリカをはじめとした、それを擁護する国々が、新しい
現状を(?)続けていることは変えようもない。
このことは先日ジュネーヴで行われた、カフカス地域の安全保障を行
う協議のガイドラインでハッキリと示されている。
この協議でパン・ギムン事務総長の報告書を検討したアブハジアは、
会議に参加することを拒み断固とした口調で、この協議に自国代表を
送るかどうかは、事務総長の出す文書の(?)如何である尊を公言して
いる。
そして実際、事務総長からアブハジアの意向に沿う(?)である文書が出
され、はじめて交渉がスタートする。
もう一つ注目すべきことは、事務総長がカフカスにおける国連監視団の
(?)に付いては、それを言い返していないということだ。
1993年に出された国連グルジア監視団の委任状は、すでに失効してい
る。
如何なる場合にせよ、その監視団の活動を引き続き行うためには、今あ
る状況をそのまま用いるわけにはいかない。
この監視団が活動を行う用意があるときは、グルジアとは何の関係も無
い。
これに付いてCIS独立国家共同体研究所の専門家は、次の様な見解を示
している。
「外交官と言うのは具体的なフォームを選ばなくてはならない。
しかしこの監視団に付いては、これは国連グルジア監視団であってはな
らない。これは全く許容できることではないのだ。
ここに存在しているのは南オセチアと、アブハジアという二つの独立国だ。
この二国も自国領内で国連グルジア監視団が活動することには、決して同
意しない。
ですからこの名称は変えざるを得ないのだ」
専門家はこの様に述べている。
パン・ギムン事務総長が北カフカス地方における、安全保障体制を変える提
案を行っていることも、この地域への見方が変わったことを物語っている。
その報告ではあらゆる関係当事国に対し、武力を行使せず陸海空において
攻撃を直ちに止めるよう忠告がなされている。
事実上この報告は隣国へ攻撃をたくらむグルジアに対し、寛容さを発揮する
よう求める直接的な呼びかけと捉えることが出来る。
※(?)は不明瞭な発音と、その他もろもろで受信できず
5月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル