読書。
「こゝろ」 夏目漱石
を読んだ。夏目漱石の最高傑作との呼び声もある作品。
文体は丁寧で慎重でサラッとしている。なんか現代の小説よりも
リアリティを感じました。なんなんだろうね、この感じって。
夏目漱石に比べると、現代の作家の文章ってあまりに作り事っぽすぎるように感じる。
夏目漱石の文章こそが小説であると言いたくなるような文体なんだよなぁ。
内容は、ネタばれになるから、先生の自殺に絞って…
(それが大きなネタバレじゃないか)。
金の前では、平生善人な人が悪人に変わると、
そんな叔父そしてそこから発展して周囲の人々を
疑いのまなざしで見る先生なんですけど、
恋事に対しての先生の内面の動きや言動なんかは、悪人を糾弾するそれまでの筋から
一転して、ミイラ取りがミイラになっちゃってるように、疑心と策略を弄して
しまうんですよねぇ。それがきっと、先生が自殺する原因となったことなんだろうね。
しかし、これ大正の作品で、物語の舞台は明治末期なんですが、
あんまり現代と違和感なく読めてしまいました。
その時代でも、「昔に比べると世知辛くなったもんだ」みたいなセリフがあります。
なんか、戦後まもない時代と現代とを比較してあーだこーだ言ったりしますけれど、
それに近いんですよね。そういうところがまた読みやすかったりする。
久々に夏目漱石を読みましたが、面白かったです。
また読んでないのを読みたいね。ま、読んで片っ端から忘れていくんだけど。
「こゝろ」 夏目漱石
を読んだ。夏目漱石の最高傑作との呼び声もある作品。
文体は丁寧で慎重でサラッとしている。なんか現代の小説よりも
リアリティを感じました。なんなんだろうね、この感じって。
夏目漱石に比べると、現代の作家の文章ってあまりに作り事っぽすぎるように感じる。
夏目漱石の文章こそが小説であると言いたくなるような文体なんだよなぁ。
内容は、ネタばれになるから、先生の自殺に絞って…
(それが大きなネタバレじゃないか)。
金の前では、平生善人な人が悪人に変わると、
そんな叔父そしてそこから発展して周囲の人々を
疑いのまなざしで見る先生なんですけど、
恋事に対しての先生の内面の動きや言動なんかは、悪人を糾弾するそれまでの筋から
一転して、ミイラ取りがミイラになっちゃってるように、疑心と策略を弄して
しまうんですよねぇ。それがきっと、先生が自殺する原因となったことなんだろうね。
しかし、これ大正の作品で、物語の舞台は明治末期なんですが、
あんまり現代と違和感なく読めてしまいました。
その時代でも、「昔に比べると世知辛くなったもんだ」みたいなセリフがあります。
なんか、戦後まもない時代と現代とを比較してあーだこーだ言ったりしますけれど、
それに近いんですよね。そういうところがまた読みやすかったりする。
久々に夏目漱石を読みましたが、面白かったです。
また読んでないのを読みたいね。ま、読んで片っ端から忘れていくんだけど。