読書。
「疾走 上下」 重松清
を読んだ。
この物語は、「僕」などの一人称や「彼」などの三人称ではなく、
「おまえ」という二人称で語られる珍しい形式でした。
読んでいてなれなかったんだけど、「おまえ」というように
語られることで、ぐっと主人公の気持ちや行動なんかを突きつけられる
感じがしました。そして内容もどんどん重くなっていく。悲惨です。
物語のなかにも出てくるんだけど、「運命」に翻弄されるんですよねぇ。
この読後感もなかなか落ちさせられるものでしたよ。ははは…。
重松清という人は、本当にその登場人物の知的レベルや年齢に合わせて
思考や会話を繰り広げているなぁという印象を受けました。
妙に大人びた思考や会話をしないぶん、小説のキレみたいなのが幾分
失われるかもしれないけど、そのへん丁寧に現実感をもたせようと
しているんじゃないかと思わせられます。子どもがいうことは子どもがいうように。
大人がいうことは大人がいうように。そのへんの切り替えというか、
キャラクターの多様さにすごいなぁと思わせられました。
「疾走 上下」 重松清
を読んだ。
この物語は、「僕」などの一人称や「彼」などの三人称ではなく、
「おまえ」という二人称で語られる珍しい形式でした。
読んでいてなれなかったんだけど、「おまえ」というように
語られることで、ぐっと主人公の気持ちや行動なんかを突きつけられる
感じがしました。そして内容もどんどん重くなっていく。悲惨です。
物語のなかにも出てくるんだけど、「運命」に翻弄されるんですよねぇ。
この読後感もなかなか落ちさせられるものでしたよ。ははは…。
重松清という人は、本当にその登場人物の知的レベルや年齢に合わせて
思考や会話を繰り広げているなぁという印象を受けました。
妙に大人びた思考や会話をしないぶん、小説のキレみたいなのが幾分
失われるかもしれないけど、そのへん丁寧に現実感をもたせようと
しているんじゃないかと思わせられます。子どもがいうことは子どもがいうように。
大人がいうことは大人がいうように。そのへんの切り替えというか、
キャラクターの多様さにすごいなぁと思わせられました。