フジテレビ系で木曜日22:00から放送されていた
連続ドラマ『GOLD』をやっと見終えました。
録画していたのがラスト2週分で、
昨日、一気に見てしまう気でいたのですが、
どうやら風邪を引いたためにだるくなってきて、
まず一話だけみて、一夜明けた今日の、今夜の、さっき、
最終話を見終えたところです。
ラストは、まぁひと悶着ありましたが、皆がまた一つにまとまるという
気持ちの良い終わり方で、そしてそして、このドラマの名物だった、
社長とリカのコントのような味のある面白い関係にも良い形でシメが訪れ、
きれいさっぱり、ひきずるものもなく The End とあいなったわけでありました。
天海祐希さん演じる、社長で財閥の次期総帥・早乙女悠里が、自らの3人の子どもたちに
オリンピック金メダルの目標をたくす。
子どもたちの誰か一人でも必ずGOLDのメダルを手に入れるのだ、と。
オリンピックで金メダルを確実視されていたが道半ばにして亡くなる、ヒーローである兄の存在。
その兄が、実は自殺だったという事実。
勝ち続けることの責任感と重圧、そういったものが兄をむしばんでしまった、というような描かれ方をしている。
そんな心の闇を人知れず抱えていた兄と、同じくオリンピックのGOLDを目指す子どもたち。
子どもたちにも、病魔や禁断の恋や弱気の虫などの「闇」が訪れることになります。
果たして、それを越えていくことができるのか?子どもたちは、悠里は?
…というのがストーリーの軸でした。
社長・悠里が初回のしょっぱなから教育論をぶちかまし、
そこから、脚本の野島さんの本音すらこめられているとは思うのですが、
いろいろな人生哲学が語られます。
僕は、見ていてうなずけるものもあれば、それは違うんじゃないかと思うものもありました。
大体、パーセンテージは半々か4:6くらいだったと思いますが、拒否感を感じても
見進めることができるドラマでもありました。押しつけがましくはなかったように思います、細かい所では。
ただ、やっぱり、主軸のテーマとして、WILDなスピリットを志向しようというのはあったと思いました。
そこは、すご強く主張するように描かれていたなぁというのが僕の感想です。
主題歌が「Wildflower」でしたもんね。
「♪咲き誇れ、Wildflower」ですよねぇ、そのまんまな感がしたのは、
僕が単純だっていうことだけではないはずです。
そんな、「WILD」を縦の主軸としてですね、
最終回では色濃く描かれていたかなぁ、「愛情」というものが横軸として走ってはいなかったでしょうか。
「WILD」というものが孤高ってものであってはちょっと意味合いや方向性が違ってくるんですよ。
「愛情」と絡ませることで、より溢れんばかりの生命力を感じることになるんじゃないでしょうか。
「WILD」な一人一人が助け合い、協力し合うことで、幾何級数的に、つまり莫大な効果が得られるものになる
ということを、教育論としても組織論としても、もっと言えば、人類のあり方としても
説いているように見受けられました。
とかなんとか、ひとくくりで言い表せるものじゃないです。
数々の名言がありましたが、
その中でも、反町さん演じる蓮見丈治がエドはるみさん演じる聖子に言った、
子育てについての言葉が、リアルに響きました。
子どもと向き合って、ブレちゃだめだということ。
恐れてもいけない、真剣に真正面からぶつかっていってあげないといけない、
そうしないと、ひねた子どもになってしまう、というようなセリフでした。
ごく私的なことですけれど、この間、従姉の5,6歳の子どもたちの相手をして、
もうレスリング状態なんですが、それで悪いことを、悪いことだという意識の薄さから
やってしまうんですね、彼らは。また、「迷惑」という観念がない。
そこらへん、あの年頃であってもしっかりビシッと怒ってやって教えてやったほうが
いいんじゃないかって、子どもと離れてから考えたのです。
そこらへんの経験があるからこそ、そうだなんだよなぁと、蓮見さんのセリフが
理解できたわけなんですが。
余談ですが、「子どもは早く寝なさい」って昔、言われませんでした?
その意味って、大人が作戦を練ったり、教育方針を考えたりする時間を作るための
方便だったような気が、今としたらするんですよね。
子どもの相手をしていると、そのときそのときの瞬発力で答えなきゃいけない場面ばかりです。
「うーん」と考えていられない。で、じたばたやられて疲れるわけで、
親としても、自分を立て直し、考える時間を持たなければやってられないと思います。
シチュエーションの予習・復習もしたいところだし、反省もしたいところでしょう。
それを、子どもが親と同じようにたとえば深夜0時まで起きているとかやっていたら、
親は子供に対しての近視眼的な対応しかできなくなるように思うんですよね。
だから、ちょっと、子どもに対して離れて見てみる時間、そして、
これからの成長を見越した長いスパンでの方針を考える上でも、
子どもは早く寝かしつける必要があると思います。
まぁ、寝る子は育つっていいますから、身体の成長にも早寝はいいんでしょうけどね。
その点、従姉の子は深夜までばたばたやっているので、
そのへんはどうなんだろうかって、気になったりもします。
ま、よその家庭に口は挟めませんが…。
とにかく、親も、自らを振り返る、一人の時間あるいは、夫婦で語りあう時間は
必要だと言うことでした。
最後に、長澤まさみちゃんが演じたリカちゃんについて。
あれはもう、一つの社長・秘書プレイです。
かけあいを本人たちも楽しんでいるし、周囲の人も面白く見ていられるという
罪のないどころか、幸せを生む関係だったのではないかな。
ショートカットのまさみちゃんもかわいかったし、
このドラマで慣れることができましたし、
暑い盛りに大変だったでしょうに、よくがんばってくれてありがとうございますと言いたいです。
天海さんのセリフの返しが、それも笑いの部分の返しが巧いですからね、
まさみちゃんは、そういう間とか言い方とか勉強になってるんじゃないのかなぁ。
瞬発力というかスピード感というか、そういうものも天海さんは持っている女優さんだと
思うので、さすがだなと思うと同時に、まさみちゃんがそれを自分のものにしてほしいという
気もしました。いや、あの、誤解があるかと思いますが、演技の瞬発力ってものはまさみちゃんは
十分備えていますよ、きっと。じゃ、なんの瞬発力かといえば、男っ気なのかなとも思えます。
あ、あんまり必要ないかな、これは。
長くなりました。
独断の『GOLD』の感想でした。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
そして、最後まで『GOLD』を見通したあなた、同士のような気分になりますね、
お疲れさまでした。
連続ドラマ『GOLD』をやっと見終えました。
録画していたのがラスト2週分で、
昨日、一気に見てしまう気でいたのですが、
どうやら風邪を引いたためにだるくなってきて、
まず一話だけみて、一夜明けた今日の、今夜の、さっき、
最終話を見終えたところです。
ラストは、まぁひと悶着ありましたが、皆がまた一つにまとまるという
気持ちの良い終わり方で、そしてそして、このドラマの名物だった、
社長とリカのコントのような味のある面白い関係にも良い形でシメが訪れ、
きれいさっぱり、ひきずるものもなく The End とあいなったわけでありました。
天海祐希さん演じる、社長で財閥の次期総帥・早乙女悠里が、自らの3人の子どもたちに
オリンピック金メダルの目標をたくす。
子どもたちの誰か一人でも必ずGOLDのメダルを手に入れるのだ、と。
オリンピックで金メダルを確実視されていたが道半ばにして亡くなる、ヒーローである兄の存在。
その兄が、実は自殺だったという事実。
勝ち続けることの責任感と重圧、そういったものが兄をむしばんでしまった、というような描かれ方をしている。
そんな心の闇を人知れず抱えていた兄と、同じくオリンピックのGOLDを目指す子どもたち。
子どもたちにも、病魔や禁断の恋や弱気の虫などの「闇」が訪れることになります。
果たして、それを越えていくことができるのか?子どもたちは、悠里は?
…というのがストーリーの軸でした。
社長・悠里が初回のしょっぱなから教育論をぶちかまし、
そこから、脚本の野島さんの本音すらこめられているとは思うのですが、
いろいろな人生哲学が語られます。
僕は、見ていてうなずけるものもあれば、それは違うんじゃないかと思うものもありました。
大体、パーセンテージは半々か4:6くらいだったと思いますが、拒否感を感じても
見進めることができるドラマでもありました。押しつけがましくはなかったように思います、細かい所では。
ただ、やっぱり、主軸のテーマとして、WILDなスピリットを志向しようというのはあったと思いました。
そこは、すご強く主張するように描かれていたなぁというのが僕の感想です。
主題歌が「Wildflower」でしたもんね。
「♪咲き誇れ、Wildflower」ですよねぇ、そのまんまな感がしたのは、
僕が単純だっていうことだけではないはずです。
そんな、「WILD」を縦の主軸としてですね、
最終回では色濃く描かれていたかなぁ、「愛情」というものが横軸として走ってはいなかったでしょうか。
「WILD」というものが孤高ってものであってはちょっと意味合いや方向性が違ってくるんですよ。
「愛情」と絡ませることで、より溢れんばかりの生命力を感じることになるんじゃないでしょうか。
「WILD」な一人一人が助け合い、協力し合うことで、幾何級数的に、つまり莫大な効果が得られるものになる
ということを、教育論としても組織論としても、もっと言えば、人類のあり方としても
説いているように見受けられました。
とかなんとか、ひとくくりで言い表せるものじゃないです。
数々の名言がありましたが、
その中でも、反町さん演じる蓮見丈治がエドはるみさん演じる聖子に言った、
子育てについての言葉が、リアルに響きました。
子どもと向き合って、ブレちゃだめだということ。
恐れてもいけない、真剣に真正面からぶつかっていってあげないといけない、
そうしないと、ひねた子どもになってしまう、というようなセリフでした。
ごく私的なことですけれど、この間、従姉の5,6歳の子どもたちの相手をして、
もうレスリング状態なんですが、それで悪いことを、悪いことだという意識の薄さから
やってしまうんですね、彼らは。また、「迷惑」という観念がない。
そこらへん、あの年頃であってもしっかりビシッと怒ってやって教えてやったほうが
いいんじゃないかって、子どもと離れてから考えたのです。
そこらへんの経験があるからこそ、そうだなんだよなぁと、蓮見さんのセリフが
理解できたわけなんですが。
余談ですが、「子どもは早く寝なさい」って昔、言われませんでした?
その意味って、大人が作戦を練ったり、教育方針を考えたりする時間を作るための
方便だったような気が、今としたらするんですよね。
子どもの相手をしていると、そのときそのときの瞬発力で答えなきゃいけない場面ばかりです。
「うーん」と考えていられない。で、じたばたやられて疲れるわけで、
親としても、自分を立て直し、考える時間を持たなければやってられないと思います。
シチュエーションの予習・復習もしたいところだし、反省もしたいところでしょう。
それを、子どもが親と同じようにたとえば深夜0時まで起きているとかやっていたら、
親は子供に対しての近視眼的な対応しかできなくなるように思うんですよね。
だから、ちょっと、子どもに対して離れて見てみる時間、そして、
これからの成長を見越した長いスパンでの方針を考える上でも、
子どもは早く寝かしつける必要があると思います。
まぁ、寝る子は育つっていいますから、身体の成長にも早寝はいいんでしょうけどね。
その点、従姉の子は深夜までばたばたやっているので、
そのへんはどうなんだろうかって、気になったりもします。
ま、よその家庭に口は挟めませんが…。
とにかく、親も、自らを振り返る、一人の時間あるいは、夫婦で語りあう時間は
必要だと言うことでした。
最後に、長澤まさみちゃんが演じたリカちゃんについて。
あれはもう、一つの社長・秘書プレイです。
かけあいを本人たちも楽しんでいるし、周囲の人も面白く見ていられるという
罪のないどころか、幸せを生む関係だったのではないかな。
ショートカットのまさみちゃんもかわいかったし、
このドラマで慣れることができましたし、
暑い盛りに大変だったでしょうに、よくがんばってくれてありがとうございますと言いたいです。
天海さんのセリフの返しが、それも笑いの部分の返しが巧いですからね、
まさみちゃんは、そういう間とか言い方とか勉強になってるんじゃないのかなぁ。
瞬発力というかスピード感というか、そういうものも天海さんは持っている女優さんだと
思うので、さすがだなと思うと同時に、まさみちゃんがそれを自分のものにしてほしいという
気もしました。いや、あの、誤解があるかと思いますが、演技の瞬発力ってものはまさみちゃんは
十分備えていますよ、きっと。じゃ、なんの瞬発力かといえば、男っ気なのかなとも思えます。
あ、あんまり必要ないかな、これは。
長くなりました。
独断の『GOLD』の感想でした。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
そして、最後まで『GOLD』を見通したあなた、同士のような気分になりますね、
お疲れさまでした。