Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

瓦礫ニツイテ2

2012-02-21 20:55:24 | days
昨日、震災瓦礫の地方分散に対して、「No」とする記事を書きました。
詳しくは、昨日の記事を読んで頂きたいのですが、
かいつまんでいうと、放射能の空間線量が高くなる危険性があるので危ない、ということと、
薬品や農薬などが瓦礫に混じっていて、有毒性があるのではないか、ということと、
地元で大規模に処理をしたほうが、雇用が生まれるのではないか、ということです。

山形市や品川区で線量が高くなった件に関してはなにも答えが見つからないのですが、
薬品・農薬、そして雇用に関しては、
毎日新聞の斗ヶ沢さんにTwitterで質問に答えて頂き、答えを得ました。


以下、やりとりです。

Q:がれきを焼却した灰の放射能の濃度が高くなる可能性があるのではないでしょうか。
A:焼却すると水分などがほぼなくなりますから、セシウムの量は増えなくても、
 相対的な濃度は上昇します。

この、灰の処理が適切に行われることが大事です。
この件に関しては、昨日のアサヒコムにて、興味深い記事が出ていました。
それは、静岡市で、がれきを焼却した灰を公開し、自由に放射線量を測定してもらうというものでした。
これによると、空間線量まるで変わらない放射線量だったようです。

斗ヶ沢さんのリプライによると、濃度は上昇するということでしたが、
それでもそれほど極端な濃縮ではないのかもしれない。

Q:放射能だけではなく、がれきには農薬や薬品が混ざっていることも考えられませんか。
A:農薬や薬品などはできるだけ分別し、別に処理します。
 全く混ざらないとは言えないでしょうが、有害物質の量はごく少ないと考えてよいでしょう。

ちゃんと分別できるのですね。洗浄するだとかするのでしょうか。
有毒物質の量はごく少ない程度であれば、協力できる範囲内だと僕は考えました。

Q:地元で適正にがれきを処理したほうが、雇用が生まれるという意見もあるのですが、
 どうお考えになりますか?
A:被災県はがれき処理をしています。処理しきれないほどあるから、
 他都道府県の協力を求めているということです。

それはそうなのですが、もっと処理施設を増やして地元で処理するのはどうかと思ったのです。
それでも、相当の瓦礫の量だから、無理だ、はやい復興のためには各地での協力を、
ということなのでしょうね。


放射能と薬品関係の処理が適切に行えるのならば、
がれきを受け入れても良いと思えるようになりました。

ただ、それによる風評被害がないように、きちんとした世論への説明と、納得をしてもらいたい。
僕の街には、全国的に有名な農産物がありますから、それが打撃を受けるようだと困ります。

しかし、全体主義的な言説で、瓦礫を受け入れろとする強引なのがありまして、
それがすごく気に入らない。
そんなのに同調したくない。

よって、
僕の立場は、昨日の「反対」というものから、
「受け入れても良い」に180度転換しましたが、
それでも、押し付けはしないことにします。
説明はしたいですが、責めはしません。

こういうシチュエーションだからといって、
全体主義を、例外としても認めたくはないです。


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