y=ax2のグラフはy=x2のグラフを学習してからかく。教科書ではy=x2のグラフをもとにしてy=2x2のグラフをかかせる。
手前味噌で恐縮だが、ここを授業で教えるとき、一工夫をしてみた。以下にその説明を試みる。
このまま教科書通りxの値を0.5ずつふやしy=x2のグラフを利用してyの値を2倍して点を取っていけばそれでこのグラフは完成。図で赤い線と赤い点で表してある。
かねてからの疑問は、これではy=x2のグラフを2倍する意味が薄れている。計算で点を取ってやればよい。そう思ってかつてはここはさらりと流したというより教えづらかった。
そこでこんな発問をした。
「これで点を曲線で結べばy=2x2のグラフができるんだけど、y=x2のグラフを利用してもっとたくさん点が取れないか?」
生徒「・・・」
y=x2でy=5となるxの値について聞いてみる。
図では水色の線がy=5のところから水平にでてy=x2のグラフにあたって垂直にx軸と交わった点。
「ここの値はルート5」になることに気づかせたい。
y=2x2のxにルート5を代入すると、y=2×(ルート5)2=2×5=10になるから垂直の水色の直線(長さ5)を上に2倍のばすとy=10が得られる。
図では紺色の線。
こうしてy=2x2を満たす点(x=ルート5、y=10)が新たに得られた。
この操作をy=2やy=3、y=6などで繰り返す。するとたくさんの点が得られる。
y=x2のグラフを利用すると、ルート2やルート3など平方根が目に見えてくる。
生徒にとっては、すこしくどい授業かもしれない。受験とは無縁かもしれないがこういうことに私はこだわりたい。 この授業でいくらかでもグラフの意味やグラフを使うことの意味がつかめれば良いと思っている。こういうことが「味付け」や「数学の深み」を感じさせることになるのだと勝手に思っている。
手前味噌で恐縮だが、ここを授業で教えるとき、一工夫をしてみた。以下にその説明を試みる。
このまま教科書通りxの値を0.5ずつふやしy=x2のグラフを利用してyの値を2倍して点を取っていけばそれでこのグラフは完成。図で赤い線と赤い点で表してある。
かねてからの疑問は、これではy=x2のグラフを2倍する意味が薄れている。計算で点を取ってやればよい。そう思ってかつてはここはさらりと流したというより教えづらかった。
そこでこんな発問をした。
「これで点を曲線で結べばy=2x2のグラフができるんだけど、y=x2のグラフを利用してもっとたくさん点が取れないか?」
生徒「・・・」
y=x2でy=5となるxの値について聞いてみる。
図では水色の線がy=5のところから水平にでてy=x2のグラフにあたって垂直にx軸と交わった点。
「ここの値はルート5」になることに気づかせたい。
y=2x2のxにルート5を代入すると、y=2×(ルート5)2=2×5=10になるから垂直の水色の直線(長さ5)を上に2倍のばすとy=10が得られる。
図では紺色の線。
こうしてy=2x2を満たす点(x=ルート5、y=10)が新たに得られた。
この操作をy=2やy=3、y=6などで繰り返す。するとたくさんの点が得られる。
y=x2のグラフを利用すると、ルート2やルート3など平方根が目に見えてくる。
生徒にとっては、すこしくどい授業かもしれない。受験とは無縁かもしれないがこういうことに私はこだわりたい。 この授業でいくらかでもグラフの意味やグラフを使うことの意味がつかめれば良いと思っている。こういうことが「味付け」や「数学の深み」を感じさせることになるのだと勝手に思っている。