ガロア理論も9割方読み終わった。
しかし、この本の最後は肝心定理がなく、それは「問題」として紹介されていた。
以下、問題のための定義。
定理の代わりの問題。
定理の概要は、
「与えられた方程式の解が、係数のほかに冪根(累乗根)を仲間に入れて、加減乗除で表せるため
には、つまり、解の公式が存在するためには、冪根の拡大のときのガロア群が可解群
であることが必要十分条件である。」というものだが、
この定理の証明は他の本では紹介されているので、それを読めば良いのだが、
この本に定理が紹介されていると思って読んでみたところ、そうではなかったのだ。
学者である大学時代の友人に聞いてみると、
「この本は講義録で、実際の講義が定理の証明まで行ってないことが
本の最初に書いてある」との指摘を受けた。
なるほどな。