7月5日。白内障の手術当日の様子をお伝えしよう。
8時15分から25分のあいだに登院。
私は8時30分だと思ってのんびりしていて、慌てたが、
早めに家を出たので間に合った。
1階で受付を済ませて、座って待つ。
看護師さんがその日の流れを説明。
この日の左目の手術の患者は13人。私は8番目だった。
8番目なら執刀医の先生も手術に慣れているだろうな、
などと勝手に安心材料を探していた。
説明が終わり、受付順に更衣室で手術着に着替える。
荷物はロッカーに入れ、鍵は看護師さんが預かってくれた。
雨模様だったので手術着の上にガウンが用意されていた。
着替えたら、呼ばれるまで1階で座って待っている。呼ばれたら、
2階で点滴の注射を受けた。点滴は感染症予防のようだ。
点滴の器具と一緒に2階で待機。
呼ばれたら、点滴の器具を引っ張りながら、3階に行く。
3階で靴をサンダルに履き替えて待つ。
患者13人は、点滴が終わるまで、座って待つ。
ある患者が看護師さんに「手術は簡単なんですか」と聞くと
看護師さんは「臓器が小さく、難しいのですが、先生の技術で簡単に思えるのです」と言っていた。
目を手術するのだから不安だが、13人が受けるというので、不安感が
少しは減ったような。
なお、午後は右目の手術で23人の患者がやってくるという。
点滴の針を抜いてもらい、手術室に案内された。
手術室は暗かった。
手術の助手の人に手を引かれ、手術の椅子に座った。
手術の椅子は他にもあり、別の患者もいたようだ。いっぺんに何人か
手術をするらしい。慣れたものだ。
手術の椅子は頭が動かないように頭がすっぽり入るようになっていた。
手術の執刀医が手術の様子を話しながら、進めていた。
「椅子を倒します。楽にしてください」
「麻酔の目薬をさします」
麻酔の注射をされた様子はない。目薬だけで麻酔になるようだ。
「マスクをかけます」
顔を覆うマスクをされたが、ゴムマスクのようで、手術する左目
が開くようになっている。
時々、「上を見てください」とか、指示が入る。
照明が目に当たっていたが、明るい点のように見えていた。
やがて「チー、チー」という音が聞こえて来た。
多分水晶体を超音波で壊して、中味を吸い取っているのだろう。
明るい照明の点の周りは真っ暗に見えた。
この後、眼内レンズを入れるのだろう。目に何となく感覚があった。
「終わりました」
なんだかあっという間で、手術そのものは10分未満の感じがした。
歯科医院で歯の治療を受けるような感じ。
終わった瞬間、院長先生と執刀医の先生の顔がチラッと
ハッキリ見えたが、すぐに眼帯がつけられて、手術は終わった。
その後、看護師さんに手を引かれ、1階に戻って着替えをし、
靴に履き替え1階の会計前で座って待っていたところに、
女房と娘が来ていた。会計を済ませて帰り支度。
費用は2万円未満だったのが意外だ。
術後は付き添いが必要で、車で帰宅後は安静に。
自宅でのんびり手術成功祝いの昼食をとり、安静に、安静に。