ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

やはりスペイン強し?

2010-07-06 09:42:37 | ワイン&酒
サッカーW杯の4強も決まりましたが、次に振り落とされるのはドコでしょう?

ウルグアイとオランダだったら、残るのはオランダ?
ドイツとスペインなら・・・この組み合わせは予測が難しいですね

ワインの世界において、日本市場で「ドイツVSスペイン」のどっちが優勢?か、ハッキリしています。

それは断然スペインで、スペイン料理店も含め、もうブッチ切り
(個人的には、リースリングの母国であるドイツにもうひと頑張りしてほしいですが)

特に、スパークリングワインの「CAVA」(カバ)の人気が高く、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵という製法にもかかわらず、お値段が手頃であることが受けています。

ここ数年は、スペイン料理店でなくても、まずはCAVAから手軽に導入し、人気が高ければ他のスペインワインも徐々に増やしていく店が多いようです。



CAVAはスペイン現地でもよく飲まれ、特にこのところ大幅に伸びているのは、最後の工程のオリ抜き後に甘味を加えない 「ブリュット・ナトゥーレ」  (残糖分3g/リットル以下)




ワイン本来の味を楽しめるから、というのはもちろん、スッキリ飲みたい「ライト化」の嗜好も進んできたからですね。



CAVAの主要品種はおおよそ決まっていますが(マカベオ、チャッレロ、パレリャーダ)



こちらのロゼはローカル品種の「Trepat」(トレパット)100%でつくられていたり、



シャンパーニュのように年号入りのものがあったり、



超大手フレシネ社で、稀少なハイエンド CAVAを見つけたり、



遊び心をくすぐられる楽しいCAVAを見つけたりと、


実にさまざまなCAVAが入ってきていることに驚きです。




プライスの幅も広く、1,000円前後の手軽なものから、高級シャンパーニュ並みのものまで、ありとあらゆるCAVAが揃います。


フレシネの新製品(料飲店向け)

ただ、個人的には、味わいの点でミネラル感が不足しているものが多いように思うので、用途に応じて使い分けるといいかなと思っています。



CAVAの本拠地は、バルセロナから南西に約40kmのサン・サドルニ・ダノイヤ市(Sant Sadurni d'Anoia)。




ここの生産者らが5月に来日した際、首にかけていたのが、ブドウを模したバッジ(ペンダント?)で、これはステキでした

コメント
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