ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

期間限定!人気のカバ「コドーニュ」新商品をアンテナショップで飲もう!

2015-08-14 13:09:31 | ワイン&酒
この前までの猛暑が少し落ち着き、ほっとしていますが、お盆明けにはまた猛暑がぶり返すらしい、という嬉しくない予報があるようです。

これに対抗するために、カラダの中からシュワッとクールダウンしたいもの。

スペインのスパークリングワイン“CAVA”を代表するブランド Codorniu(コドーニュ)社は、この夏、東京の代官山「TENOHA DAIKANYAMA」にて、コドーニュの新商品“アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトル”をはじめとしたカバが飲めるアンテナショップを展開しています。


アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトル
左)Anna de Cordorniu Rose  右)Anna de Cordorniu Brut Reserva

日本市場ではスパークリングワインの輸入量が年々増え続けており、10年前と比べて2倍になっています。
輸入量トップはフランスですが(シャンパーニュ強し!)、スペインの2014年度の実績は2位にランクインし、10年前の2.7倍と目覚ましい伸びを見せています。※3位はイタリア

それを受け、コドーニュ社も2015年6月9日から日本市場に新商品を投入し、スタンダードレンジからハイエンド商品まで幅広いニーズに対応するラインナップを提供しています。

“スリーバーボトル”は、びん全体が包装されているスタイリッシュなデザインのワインボトルで、上で紹介した“アナ・デ・コドーニュ”2アイテム(参考希望小売価格3420円、税別)に加え、カバの伝統品種を使用した“バルセロナ・エディション”(ブリュット、ロゼの2アイテム)(同2270円)が新発売されました。



アナ ブリュットは、シャルドネ70%、パレリャーダ15%、マカベオ/チャッレロ15%で、15カ月以上の瓶内二次発酵を行なっています。
輝くゴールドの色調で、キメ細かく、なめらかな口当たりながらも、キリリとした面も見せてくれました。



アナ ロゼは、ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。まるでシャンパーニュのようなセパージュです。瓶内二次発酵は12カ月以上。
色がとてもキレイで、口にすると、チャーミングなフルーツがイキイキとしていて、キュッと引き締まります。フレッシュな酸も果実味を引き立て、フルーツの長い余韻にうっとり。これは個人的にとても気に入りました。

コドーニュ社では、ブドウ品種ごとに異なる3つのエリアに畑を持っています。
ピノ・ノワールは、バルセロナから南西の海寄りに位置するコンカ・デ・バルベラの畑で、シャルドネは、コンカ・デ・バルベラより北西の内陸に位置するコステルス・デル・セグレの畑で栽培されています。この2カ所はすべて自社畑になります。


ラベルに描かれている女性の名前がANNA(アナ)

コドーニュ社の創業は1551年まで遡ります。スペインで一番に古い会社であり、世界でも17番目に古い会社とか。

1659年、コドーニュ家の最後の末裔であるアナ・コドーニュがミゲル・ラヴェントゥスと結婚し、「コドーニュ・ラヴェントス社」となり、現在に至ります。
アナがコドーニュの歴史の中で重要な存在であることから、アナの名を冠した“Anna de Cordorniu”が誕生した、というわけですね。

アナが結婚した当時は、まだスペインに今のようなカバが存在しませんでした。
1872年、コドーニュ一族のホセ・ラヴェントゥスがフランスのシャンパーニュで学んだ技術を持ち帰り、瓶内二次発酵によって初めてカバをつくりました。

つまり、コドーニュ社がカバの創設者
その後、1897年には、コドーニュ社はカバの生産者で初めて王室御用達に任命されます。

21世紀になり、2002年には、スペインで初のピノ・ノワール100%のロゼのカバを誕生させました。

このピノ・ノワール100%のロゼカバ“Gran Cordorniu Rose”(グラン・コドーニュ ロゼ)は、アナと一緒にこの6月9日から日本で新発売されました。


左)Jauma Cordoniu Gran Reserva 2009
中)Gran Cordorniu Rose 2012
右)Gran Cordorniu Chardonnay Reserva

上の画像ではロゼの色がわかりませんが、アナとよく似た美しい色をしています。


左)アナ ロゼ  右)グラン・コドーニュ ロゼ

グラン・コドーニュ ロゼは、もちろんピノ・ノワール100%。15-17℃で低温発酵後、3-4時間のかもしを行なっています。瓶内二次発酵は12カ月以上。
色はアナと煮ていますが、口に含むと、骨格がかっちりとしています。しかもジューシー。ボディに厚みがあって飲みごたえがあり、これも大変気に入りました(同4770円)

グラン・コドーニュ シャルドネは、シャルドネ100%で、ドサージュゼロのブリュット・ナチュール。ベースワインの一部は(約10%)樽発酵を行ない、複雑味を出しています。
飲んでみると、キメ細かくしなやかな口当たりですが、柑橘の風味がある、キリッとした辛口。ブリュット・ナチュールですが、ソフトなコクがあります。これは食事に合いそうですね。

ジャウマ・デ・コドーニュは、コドーニュ創業者の名前を冠したキュヴェです。ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%で、限定された畑のブドウを使っています。瓶内熟成期間は30カ月以上で、40カ月になる年もあるそうです。
アロマが繊細で上品で、複雑。さまざまなフルーツ、桃、ナッツなどの香りが幾重にも重なって広がります。酸は繊細でフレッシュで、酸と果実味が舌の上でじわーっと広がります。軽快でしなやかで、ふっくら感があり、じゅわーんとした余韻に酔いしれました(同9470円)。


6月に新発売された新商品としては、ジャウマのさらに上のレンジで、コドニューのトップレンジとなる「Gran Cordorniu Gran Reserva グラン・コドーニュ・グラン・レゼルバ」3アイテムがあります。
シャルドネ、チャレッロ、ピノ・ノワールそれぞれ単一品種で仕込んだカバで、品質向上の取り組みの一環「10年の熟成に耐えうるカバ」をつくるプロジェクトから誕生した限定品となっています(同15200円)
お値段もいい価格ですが、いつか飲み比べてみたいですね。



コドーニュ社の醸造責任者Bruno Colomer(ブルーノ・コロメ)氏

コドーニュ社の歴史や最新プロジェクトを来日したコロメ氏が説明してくれました。

今回は、上級レンジの紹介が多かったですが、「クラシコブリュット&セミセコ」(同2030円)、スリーバーボトルでない「アナ・デ・コドーニュ」(同2180円)といったスタンダードレンジまで幅広いラインナップが揃っていますので、シチュエーションや気分に応じて選ぶといいでしょう。



冒頭で振れたように、「アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトル」2アイテムと、「ジャウマ・デ・コドーニュ」、王室御用達を任命したマリア・クリスティーナ王妃の名を冠したキュヴェ「レイナ・マリア・クリスティーナ」が、コドーニュのアンテナショップ「ANNA TERRACE」(アナ・テラス)で料理とともにいただけます。

テラスの期間は8月31日(月)までですので、急いでくださいね!




コドーニュ アンテナショップ「ANNA TERRACE」

日程:2015年6月9日(火)~8月31日(月)

施設名:「TENOHA DAIKANYAMA」
    東京都渋谷区代官山町20-23

展開場所:<レストラン>&STYLE RESTAURANT
     <カフェ>BONDOLFI BONCAFE

提供ワイン:「アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトル」2アイテム
      「ジャウマ・デ・コドーニュ」、「レイナ・マリア・クリスティーナ」

料理メニュー:アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトルに合う料理が提供されます


アナを使ったカクテルもあります

アナ・デ・コドーニュ・スリーバーボトルは業務店専用。
小売店では買えないアイテムです。

(輸入元:メルシャン株式会社)

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