ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

終電ギリのライン川の渡し船@ドイツ

2015-08-12 17:45:21 | お出かけ&旅行
3月にドイツを訪問した際、夜中近くにライン川の渡し船を体験しました。



ご存知の方も多いと思いますが、ライン川には橋の架かっていない流域があります。

フランクフルトからすぐ西に位置するマインツは、ライン川とマイン川が合流する場所で、フランクフルト駅から西行きの電車に乗ると、マインツ駅の手前で2つの川の合流地点を見ることができます。
何年か前に電車に乗った時は、その合流地点がいきなり現れて見入ってしまい、写真を撮るのを忘れてしまいました(笑)

マインツは交通の要衝ですので、ここではライン川に橋が架かっています。
しかし、マインツから西のコブレンツまでの約90kmの区間には橋がありません。

ライン川とナーエ川が合流するビンゲン・アム・ラインからコブレンツまでの約65kmの流域は、“ライン渓谷中流上部”としてユネスコの世界遺産に登録されています。有名なローレライもこの間にあります。
この流域に橋を架けると景観が損なわれるとか、観光船が橋の下をくぐれないかも?という懸念があるのかも?

本当の理由はわかりませんが、ともかくも、この区間でライン川の南岸と北岸を行き来するには、船で川を渡るしかありません。

なんだか面倒ですが、地元民にとってはごく日常的なことのようで、高校に通うのに自転車で船を使っていた、と言っていたワイン生産者もいました。



この渡し船には、電車の終電のように夜の最後便があります。
これを逃すとアウトということで、ミッテルラインのワイナリーでのディナーをサクッと切り上げ、渡し船のあるビンゲン・アム・ラインに到着しました。
22:18頃でした。



船は大きく、大型車が何台も乗れるようになっています。
自転車なら余裕ですね。



振り返ると、ビンゲンのクロップ城が闇の中に浮かんでいました
※クロップ城は以前の記事-ビンゲンの街散策の中に登場します → コチラ



まだ寒い3月中旬、真っ暗な夜中近くの渡し船というのはスリリング!
でも、対岸までは5分ほどで、あっという間でした。


展望台もありましたが、夜だったので、誰も上る人はいませんでした(笑)

貴重な体験でしたが、渡し船は、やはり、夜よりも昼間の方がほっとしますし、景色も楽しめますね。




世界遺産の美しい景色を楽しむなら、観光船に乗るのがオススメです。

コメント
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