先月、カリフォルニアの「フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー」のオーナー兼醸造責任者であるアキコ・フリーマンさんが来日してプレス向けに新商品発表会を行ない、日本市場で発売されている全アイテムと、本年度新発売予定のアイテムを紹介してくれました。
「フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー」は、アキコさんと夫のケン・フリーマンさんがカリフォルニア州ロシアンリヴァーヴァレーの西端に2001年に設立したワイナリーです。
フリーマンのワインについては、以前にピノ・ノワールを紹介したことがありました。
日本人醸造家のアキコさんがどういった方なのか、興味を持っていましたが、ようやくご本人にお目にかかれることができました。

Akiko Freeman さん
アキコさんは1985年に留学生としてアメリカに渡り、ニューヨークで現在の夫となるケン・フリーマン氏とパーティーで偶然出会います。
ふたりのワインの好みはブルゴーニュ。
「ふたりとも、食べること、飲むことが好きで、胃袋でつながった(笑)」とアキコさん。
アキコさんはカリフォルニアのスタンフォード大学でイタリアのルネッサンス期の美術史を学び、修士号を取得。
ケンさんはシカゴの大学院だったので、しばらく遠距離恋愛が続きました。
その後、アジアの滞在を経て、1997年にふたりがカリフォルニアに戻ってきました。
毎週末はワインカントリーへ出掛け、ワイナリー巡りを楽しんだそうです。
2001年、ふたりはソノマのセバストポルに小さな土地が売られているのを見つけます。
1978年に建てられたワイナリーがついていて、1981年から使われていなかったので、土地だけの値段でワイナリーもついてきました。
2002年、ブドウを買い、ワインをつくろう、という時に、アキコさんは経験豊かなワインメーカー Ed Kurtzman(エド・カーツマン)さんと出会います。
エドさんはちょうどテスタロッサを辞めたところだったこと、彼も自分のワインをつくりたいと思っていたこともあり、快諾。エドさんは、アキコさんたちが求めていたピノ・ノワールとシャルドネの造り手でした。
初の2002年ヴィンテージ は530ケースをエドがつくり、2004年に発売。
「ちょうど、カリフォルニアのワインカントリーを描いた映画の波に乗れました」とアキコさん。その映画とは、「Sideway」のこと。2005年にはカーヴを掘りました。
※映画はその後、日本版の「Sideways」も制作されました → コチラ
エドはさん自分で何でもする人で、掃除や洗い物をしている時間が多かったそうです。
掃除を手伝いながら、アキコさんはアシスタントとして7年間エドの下で学びます。
2009年の収穫が終わった時に、エドさんから「次はひとりでやってみたら?」と言われ、以来、フリーマンのワインはアキコさんがつくるようになりました。
よって、2010年ヴィンテージからはアキコさんがつくっています。
今回、アキコさんが紹介してくれたのは、以下の7アイテムです。

右より)各750ml、税抜き参考小売価格
フリーマン ピノ・ノワールロゼ2013 5,990円(新ヴィンテージ、数量限定)
フリーマン 涼風シャルドネ2013 7,390円(新ヴィンテージ、数量限定)
フリーマン ソノマコーストピノ・ノワール2011 7,690円
フリーマン ロシアンリヴァーヴァレーピノ・ノワール2011 7,690円
フリーマン グロリア エステート ピノ・ノワール2013 9,990円(新アイテム、数量限定)
フリーマン アキコズキュヴェ ピノ・ノワール 2011 8,990円
※アキコズキュヴェPN 2012年も新発売(新ヴィンテージ、数量限定 8,990円)

ロゼは透明ボトルで、中身が入っていないのでわかりにくいですが、ピノ・ノワール100%で、赤に近い濃いバラ色がキレイなロゼワインです。
ピノ・ノワールの赤ワインを仕込む時に、2日めくらいに抜いたジュースからつくるので、生産量が少なく、96ケースのみ。
色が美しい上に、ピノ・ノワールの味わいがふっくらあり、とろみも感じさせるニュアンスがあります。辛口のしっかりした味わいのロゼなので、幅広い料理に合わせられると思います。個人的には、スパイスがピリリと効いたシャルキュトリに合わせたいかな。
「涼風シャルドネ2013」は、今年の4月28日にホワイトハウスで開催された安倍首相とオバマ大統領との公式晩餐会で用いられました。
日本人シェフの手による“野菜のコンソメパイ包み焼き四海巻”に、日本人のアキコさんがつくるワインを合わせたのは、オバマ流のおもてなしだったのでしょうか。
涼風シャルドネは、ツルツルした口当たりで、キュッと引き締まるミネラルの感じがありながら、だんだんと開いて、ふわっとしてきます。これはだし系の料理に合いそうです。

ピノ・ノワールはいくつかつくっています。
設立当初はブドウを買っていましたが、現在は自社畑も持てるようになり、ピノ・ノワールの70%は自社畑でできるようになったそうです。
アキコさんは、「ワインは畑でつくられる」と言います。

「ソノマコースト ピノ・ノワール」は、涼しいエリアのブドウを使います。ブドウの房はこぶし大で、粒も小さいそうです。
「ロシアンリヴァーヴァレー ピノ・ノワール」はフルーツ感があるブドウが育つので、早めに収穫し、酸を残すようにしているそうです。
この2つを飲み比べると、ソノマコーストはデリケートでソフト、若さもあります。
ロシアンリヴァーはふっくらとして、味わいが濃厚で、ボリュームがあります。
土地の違いがよくわかります。

“輝”という漢字がエチケットに書かれている「グロリア・エステート ピノ・ノワール」は、2006年に取得した“グロリアヴィンヤード”(ロシアンリヴァー・ヴァレー)のみ100%でつくられています。
ロシアンリヴァーヴァレーとソノマコーストが重なるような地域で、昔はリンゴ畑だったところです。寒くてリンゴしか育たないと言われていたとか。
名前の由来は、ケンさんとの出会いが、グロリア台風の日だったこと、この畑の前の持ち主のおばあちゃんお名前がグロリアさんだったことから。素敵な偶然ですね。
2013年のグロリア ピノ・ノワールはまだ固さがありますが、空気に触れさせていくと、やさしくまろやかに開き始めます。ブルゴーニュ的なニュアンスが漂い、ブラインドで出されたら間違えそうです。
このワインは、しばらく寝かせておいて、お祝いごとのあった時などに開けると、祝われる人も祝う側もハッピーな気分になれそうです。
「アキコズキュヴェ ピノ・ノワール」は、毎年、アキコさんとケンさんとエドさんのそれぞれが、これがベスト!と思う樽を選び、ブラインドで比較試飲するといつもアキコさんの選んだものが皆のベストになったことから生まれました。
よって、毎年異なる畑の組み合わせのワインとなります。
2011年は凝縮感はありますが、デリケートでソフトなスタイルです。
2012年は色が黒く、緻密でしっとりしてビロードのようになめらかで濃密でした。
同じキュヴェなのに、これだけ違ってくるのも面白いですね。
「ワインづくりではブドウをあまりいじらないので、年ごとに味が変わる」とアキコさんが言うように、同じワインでも、年による個性がよく表れるのがフリーマンのワインの特徴。
お気に入りのキュヴェを見つけ、それを年々追っていくのも楽しいですね。

これらピノ・ノワールに、アキコさんはどんな料理を合わせているのか尋ねると、
「肉だけでなく、魚も合わせます。魚は味噌や照り焼きなど甘目の味付けにすると、ピノとの相性も良くなりますよ。ネギ味噌もオススメ。肉なら鴨肉はいいと思います」
これはぜひ試してみたいですね。

フリーマンでは、2007年にはグロリア・ヴィンヤードから6.4km、海寄りにある土地50エーカーを取得しました。うち14エーカーにブドウを植え、アキコさんの甥御さんの名前をとり、「ユウキヴィンヤード」と名付けています。
「ソノマコースト」のワインはユウキヴィンヤードのブドウからつくられます。
グロリアとユウキの2つの畑を拓いたアキコさんたちは、今は畑の真ん中に住んでいます。
「井戸水を使い、畑はオーガニック。自分たちに返ってくるから畑に悪いものは撒かない」

フリーマンのワインは、まだ日本では一部の愛好家にしか知られていないかもしれませんが、エレガントで気品にあふれるスタイルが好評で、数々のコンクールやワイン専門誌の受賞があり、また、国内外のハイクラスレストランでもオンリストされています。
※輸入元:成城石井
成城石井の一部店舗にて、以下3品のみ取扱いがあります
「ソノマコーストピノ・ノワール2011」
「ロシアンリヴァーヴァレーピノ・ノワール2011」
「アキコズキュヴェピノ・ノワール2011」
「フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー」は、アキコさんと夫のケン・フリーマンさんがカリフォルニア州ロシアンリヴァーヴァレーの西端に2001年に設立したワイナリーです。
フリーマンのワインについては、以前にピノ・ノワールを紹介したことがありました。
日本人醸造家のアキコさんがどういった方なのか、興味を持っていましたが、ようやくご本人にお目にかかれることができました。

Akiko Freeman さん
アキコさんは1985年に留学生としてアメリカに渡り、ニューヨークで現在の夫となるケン・フリーマン氏とパーティーで偶然出会います。
ふたりのワインの好みはブルゴーニュ。
「ふたりとも、食べること、飲むことが好きで、胃袋でつながった(笑)」とアキコさん。
アキコさんはカリフォルニアのスタンフォード大学でイタリアのルネッサンス期の美術史を学び、修士号を取得。
ケンさんはシカゴの大学院だったので、しばらく遠距離恋愛が続きました。
その後、アジアの滞在を経て、1997年にふたりがカリフォルニアに戻ってきました。
毎週末はワインカントリーへ出掛け、ワイナリー巡りを楽しんだそうです。
2001年、ふたりはソノマのセバストポルに小さな土地が売られているのを見つけます。
1978年に建てられたワイナリーがついていて、1981年から使われていなかったので、土地だけの値段でワイナリーもついてきました。
2002年、ブドウを買い、ワインをつくろう、という時に、アキコさんは経験豊かなワインメーカー Ed Kurtzman(エド・カーツマン)さんと出会います。
エドさんはちょうどテスタロッサを辞めたところだったこと、彼も自分のワインをつくりたいと思っていたこともあり、快諾。エドさんは、アキコさんたちが求めていたピノ・ノワールとシャルドネの造り手でした。
初の2002年ヴィンテージ は530ケースをエドがつくり、2004年に発売。
「ちょうど、カリフォルニアのワインカントリーを描いた映画の波に乗れました」とアキコさん。その映画とは、「Sideway」のこと。2005年にはカーヴを掘りました。
※映画はその後、日本版の「Sideways」も制作されました → コチラ
エドはさん自分で何でもする人で、掃除や洗い物をしている時間が多かったそうです。
掃除を手伝いながら、アキコさんはアシスタントとして7年間エドの下で学びます。
2009年の収穫が終わった時に、エドさんから「次はひとりでやってみたら?」と言われ、以来、フリーマンのワインはアキコさんがつくるようになりました。
よって、2010年ヴィンテージからはアキコさんがつくっています。
今回、アキコさんが紹介してくれたのは、以下の7アイテムです。

右より)各750ml、税抜き参考小売価格
フリーマン ピノ・ノワールロゼ2013 5,990円(新ヴィンテージ、数量限定)
フリーマン 涼風シャルドネ2013 7,390円(新ヴィンテージ、数量限定)
フリーマン ソノマコーストピノ・ノワール2011 7,690円
フリーマン ロシアンリヴァーヴァレーピノ・ノワール2011 7,690円
フリーマン グロリア エステート ピノ・ノワール2013 9,990円(新アイテム、数量限定)
フリーマン アキコズキュヴェ ピノ・ノワール 2011 8,990円
※アキコズキュヴェPN 2012年も新発売(新ヴィンテージ、数量限定 8,990円)

ロゼは透明ボトルで、中身が入っていないのでわかりにくいですが、ピノ・ノワール100%で、赤に近い濃いバラ色がキレイなロゼワインです。
ピノ・ノワールの赤ワインを仕込む時に、2日めくらいに抜いたジュースからつくるので、生産量が少なく、96ケースのみ。
色が美しい上に、ピノ・ノワールの味わいがふっくらあり、とろみも感じさせるニュアンスがあります。辛口のしっかりした味わいのロゼなので、幅広い料理に合わせられると思います。個人的には、スパイスがピリリと効いたシャルキュトリに合わせたいかな。
「涼風シャルドネ2013」は、今年の4月28日にホワイトハウスで開催された安倍首相とオバマ大統領との公式晩餐会で用いられました。
日本人シェフの手による“野菜のコンソメパイ包み焼き四海巻”に、日本人のアキコさんがつくるワインを合わせたのは、オバマ流のおもてなしだったのでしょうか。
涼風シャルドネは、ツルツルした口当たりで、キュッと引き締まるミネラルの感じがありながら、だんだんと開いて、ふわっとしてきます。これはだし系の料理に合いそうです。

ピノ・ノワールはいくつかつくっています。
設立当初はブドウを買っていましたが、現在は自社畑も持てるようになり、ピノ・ノワールの70%は自社畑でできるようになったそうです。
アキコさんは、「ワインは畑でつくられる」と言います。

「ソノマコースト ピノ・ノワール」は、涼しいエリアのブドウを使います。ブドウの房はこぶし大で、粒も小さいそうです。
「ロシアンリヴァーヴァレー ピノ・ノワール」はフルーツ感があるブドウが育つので、早めに収穫し、酸を残すようにしているそうです。
この2つを飲み比べると、ソノマコーストはデリケートでソフト、若さもあります。
ロシアンリヴァーはふっくらとして、味わいが濃厚で、ボリュームがあります。
土地の違いがよくわかります。

“輝”という漢字がエチケットに書かれている「グロリア・エステート ピノ・ノワール」は、2006年に取得した“グロリアヴィンヤード”(ロシアンリヴァー・ヴァレー)のみ100%でつくられています。
ロシアンリヴァーヴァレーとソノマコーストが重なるような地域で、昔はリンゴ畑だったところです。寒くてリンゴしか育たないと言われていたとか。
名前の由来は、ケンさんとの出会いが、グロリア台風の日だったこと、この畑の前の持ち主のおばあちゃんお名前がグロリアさんだったことから。素敵な偶然ですね。
2013年のグロリア ピノ・ノワールはまだ固さがありますが、空気に触れさせていくと、やさしくまろやかに開き始めます。ブルゴーニュ的なニュアンスが漂い、ブラインドで出されたら間違えそうです。
このワインは、しばらく寝かせておいて、お祝いごとのあった時などに開けると、祝われる人も祝う側もハッピーな気分になれそうです。
「アキコズキュヴェ ピノ・ノワール」は、毎年、アキコさんとケンさんとエドさんのそれぞれが、これがベスト!と思う樽を選び、ブラインドで比較試飲するといつもアキコさんの選んだものが皆のベストになったことから生まれました。
よって、毎年異なる畑の組み合わせのワインとなります。
2011年は凝縮感はありますが、デリケートでソフトなスタイルです。
2012年は色が黒く、緻密でしっとりしてビロードのようになめらかで濃密でした。
同じキュヴェなのに、これだけ違ってくるのも面白いですね。
「ワインづくりではブドウをあまりいじらないので、年ごとに味が変わる」とアキコさんが言うように、同じワインでも、年による個性がよく表れるのがフリーマンのワインの特徴。
お気に入りのキュヴェを見つけ、それを年々追っていくのも楽しいですね。

これらピノ・ノワールに、アキコさんはどんな料理を合わせているのか尋ねると、
「肉だけでなく、魚も合わせます。魚は味噌や照り焼きなど甘目の味付けにすると、ピノとの相性も良くなりますよ。ネギ味噌もオススメ。肉なら鴨肉はいいと思います」
これはぜひ試してみたいですね。

フリーマンでは、2007年にはグロリア・ヴィンヤードから6.4km、海寄りにある土地50エーカーを取得しました。うち14エーカーにブドウを植え、アキコさんの甥御さんの名前をとり、「ユウキヴィンヤード」と名付けています。
「ソノマコースト」のワインはユウキヴィンヤードのブドウからつくられます。
グロリアとユウキの2つの畑を拓いたアキコさんたちは、今は畑の真ん中に住んでいます。
「井戸水を使い、畑はオーガニック。自分たちに返ってくるから畑に悪いものは撒かない」

フリーマンのワインは、まだ日本では一部の愛好家にしか知られていないかもしれませんが、エレガントで気品にあふれるスタイルが好評で、数々のコンクールやワイン専門誌の受賞があり、また、国内外のハイクラスレストランでもオンリストされています。
※輸入元:成城石井
成城石井の一部店舗にて、以下3品のみ取扱いがあります
「ソノマコーストピノ・ノワール2011」
「ロシアンリヴァーヴァレーピノ・ノワール2011」
「アキコズキュヴェピノ・ノワール2011」
