ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

三越フランスフェア

2006-10-14 17:09:01 | ワイン&酒関係雑記
日本橋三越で開催されている『フランスフェア』を覗いてきました。

フランス産の食べ物がずらりとあって、もちろんワインもたくさん出ていて、
試飲もかなりできます



が、今問題になってる飲酒運転を受け、

“お車を運転する方の試飲はご遠慮ください”

というメッセージボードがあちこちにありました。
ホント、クルマの人は試飲厳禁ですよ!

このフェア、実は15日(日)まで。
全然ノーチェックでした・・・

明日しかチャンスがありませんが、足を運ぶと面白いと思います。


これを逃してしまった人は、



珍しく銀座三越『秋のワールドワインフェア』があります。

「~来た。描いた。食べた。~」 玉村豊男の絵魚紀行展
 と同時開催だそうで、

10/21(土)~27(金)です。

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超イケメンワイン王子

2006-10-13 11:35:38 | ワインのお仕事
日本ソムリエ協会のオープンサイト 『ワイン村』 に、
新しい生産者をアップしました。

今回は、チリのイケメン王子アウレリオ・モンテス氏です 

「モンテス」というと、ワインに詳しい人は、ピンとくるかもしれませんが、

あのチリの名門「モンテス社」の共同オーナーの息子さんで、
現在は 、「ヴィーニャ・ベンティスケッロ」というワイナリーでワインメーカーを務めています。

見るからに“貴公子”、“王子”って雰囲気の超イケメンですが、
語りだすと、とっても熱~い人でした。


しかし、最近は本当にイケメンの生産者が多く、こちらとしては嬉しい限りです 

詳細は『ワイン村』を見てくださいね!




  http://www.jsa-winemura.jp/  (キャッチ The 生産者)

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コルク V Sスクリューキャップ

2006-10-12 10:45:36 | ワイン&酒関係雑記
このところのワイン、かなりスクリューキャップが多くなってきたと思いませんか?

10/7に紹介したキリカヌーンのワックス氏によると、
オーストラリアでは、ワイン生産地域のワイナリーが話し合いを持ち、

「じゃあ、そろそろみんなでスクリューキャップに変えますかねぇ・・・」

という方向に進み、一斉に変更するまでになっているとか。

キリカヌーンでも、フラグシップワイン以外は、2003年ヴィンテージからスクリューキャップに切り替えたと言っていました。

特に白ワインに関しては、
「デリケートな白ワインは、コルク臭のダメージがあったら一発で台無しだからね」とワックス氏。

たしかに、コルク臭(ブショネ)は、コルクを使う以上、100本に5本程度の割合で遭遇してしまう可能性があります。
100本で5本って、けっこう比率高いですよね?


昨日紹介したサンダルフォードのポール・ボールデンさんもスクリューキャップ推進派。


「個人的には全部スクリューキャップに変えたいくらい」

「せっかくの記念日に開けたワインがブショネだったら最低ですよね?」

「10年も大事に持っていた高価なワインがコルクのせいでダメだったらショックだし」

と、ポールさんはかなり力説していました。


でも、レストランなどでは、ソムリエさんがコルクを華麗に開けるのがひとつのパフォーマンスになっているため、どうしてもコルクの方が好まれるのだそう。
そのため、ポールさんのサンダルフォードでは、同じワインをコルクタイプとスクリューキャップタイプの両方用意しているそうです。

レストランでこそ、ここぞという時に期待して開けたワインがブショネだったら、
目も当てられないと思うんですけどもね・・・

という経験が実は本当にあって、
8/1に紹介した、シャンパーニュから来日したゴセ・ブラバンのクリスチャンと食事をした時、彼の生まれ年のワインをお店が出してくれたまでは良かったけれど、それが見事にブショネでした 



Ch. L'Angelus 1964

ボルドーはサン・テミリオンの、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセBクラスのワインで、
1964年当時はグラン・クリュ・クラッセでしたが、1996年にプルミエ~に格上げされました。

42年の時を経て、どんなにか素晴らしいワインに熟成しているんでしょう!
という大きな期待は、ブショネという名の前に儚くも消え去りました・・・



当時は、ワインにスクリューキャップなんて考え、全くなかったでしょうけれど、
これからは、いいワインでもスクリューでいいんじゃない?
と思っている私です。
コメント (4)
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オーストラリアワインのトレンド

2006-10-11 16:46:13 | ワイン&酒
昨日は、来日しているオーストラリアのワインメーカーの話をきく機会がありました。
彼によると、このところ、オーストラリアでのワインのトレンドが変化してきているとのこと。

たしかに、オーストラリアワインはアルコール度数も高くて濃厚なタイプが多く、
パワーのない時は手を出しにくかった・・・・

でも、オーストラリアの消費者もワインのことをよくわかるようになってきた今は、
ワインの好みも洗練されてきたそうです。


具体的には、

アルコール度数が低くなってきた
  (14~15度から12.5~13.5度くらいにダウン)

マロラクティック発酵(MLF)が少なくなってきた
  (→フレッシュな酸と果実味をキープするため)

新樽の比率が低くなってきた

ブルゴーニュクローンの苗木を選ぶようになってきた
  (→ワインに複雑味を加えるため)


これらをよく見ると、“嗜好のライト化” が窺えるかと思います。

ガツンとパワフルで、「これでもか!」と 力で押してくる単純なワインではなく、

軽快だけれども繊細で複雑な味わいを持ったワインが、オーストラリアでも好まれ始めてきています。
そのせいもあり、このところ出会うオーストラリアワインは、エレガントな味わいのものが多いように感じます。

こうした傾向は、オーストラリアだけでなく、日本や他の国々でも見られます。

ですから、以前のオーストラリアワインが苦手で敬遠していた人は、
最近のものを飲むと、そのスタイルが変化してきていることに驚くと思いますよ 


今回、私が話をきいたのは、西オーストラリア州のマーガレット・リバーにある
『サンダルフォード』(Sandalford)ワイナリーのチーフワインメーカー、
ポール・ボールデン氏です。

余談ですが、このポールさんのように、最近はワインメーカーも、
“おじさん”から若い“イケメン” に変わってきているように思うのは私だけでしょうか?

(ワインメーカーも、ライト化されて、繊細、洗練傾向?・・・)
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赤いダイヤ

2006-10-09 23:30:35 | おいしい食べもん
というと、日本人なら 「いくら」 を思い浮かべる人が多いはず。

でも、私はそれほど特に好きというわけでもなく、あったら食べる程度。

だけど、これからの時期、「生筋子」を使って自宅でつくった、

自家製の「いくらのしょうゆ漬け」は大好物!


市販品にはないフレッシュ感があって、プチプチの歯ごたえもよく、
うまみがジュワ~って広がります 

昨年はもっと買っておこうと思っていた矢先に店頭から消えてしまったので
(出回る旬があり、年内が勝負です!)
今年は安いときにしっかり入手しようと思ってます。

でも、この「いくら」、あまりワインとは相性よくないんですけどね・・・

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世界の酒とチーズフェスティバル

2006-10-08 21:58:10 | ワイン&酒関係雑記


首都圏のデパートで行われるワインフェアの中で、最大級なのが、
東京駅大丸の8F催事場で開催される、

「世界の酒とチーズフェスティバル」 


催事場いっぱいに試飲ブースが設置され、ありとあらゆるワインが出ます。
なんと今回で70回目だそうで、頑張ってますね、大丸さん!

豊富なチーズやパン、ハム&ソーセージ類などもあり、
ここで一通り買い物をして帰れば、すぐに家でワインが楽しめちゃいます 

掘り出しものもあるので、私はよく初日に行ってましたが、
今年は2日目か3日目に行けそうかな。

日程は10月11日(水)~17日(火)です。

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パーカー絶賛らしいキリカヌーン

2006-10-07 16:13:42 | ワイン&酒



オーストラリアのクレア・ヴァレーにある
KILIKANOON (キリカヌーン)というワイナリーから、
マネージング・ダイレクターのネイサン・ワックス氏が来日していたので、会って来ました。

キリカヌーンは、1997年にケヴィン・ミッチェル氏が立ち上げたワイナリーで、
1998年ヴィンテージからワインをリリースしています。

ケヴィン氏は長い間、他のワイナリーでの豊富な経験がある人物です。

オーストラリアといえばシラーズですが、このキリカヌーンのお得意もシラーズ

特に、フラグシップとなるシングルヴィンヤードの「Oracle」と「Greens」は評価が高く、あのロバート・パーカーもかなりの高ポイントを与え、毎年ポイントが上がっているのだとか。

ポイント云々という予備知識がないまま飲みましたが、
(パーカーポイントは全く気にしない私)

「うわ~!これはものすごい凝縮感!」と思ったのが、
「Oracle Shiraz 2003」

色が濃く(黒い!)、タンニンの骨格がガッチリとしていて、
素晴らしくパワフルなワインです。

なんとか飲めるものの、一体いつ飲み頃になるんでしょ?
と、ワックス氏に尋ねたところ、

「あなたが望むだけ、いつまででも取っておけるよ!とのこと

おお~、それはスゴイじゃないですか!

もうひとつの「Greens Shiraz 2002」の方がやわらかく、
Oracleよりは早くから楽しめそうです。

「この2つの違いは?」と聞くと、

オラクルはクレア・ヴァレーで、グリーンズはバロッサ・ヴァレーの畑。
クレアの方が標高が高くバロッサの方が低くて暖かいから、グリーンズの方がやわらかいでしょ?」とワックス氏。

な~るほど!
どちらも素晴らしい!

でも、後でお値段を見たら、やっぱり素晴らしかった!
(どちらも1万円超)



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伊勢丹のイタリア展

2006-10-06 17:22:12 | ワイン&酒関係雑記
伊勢丹の新宿店で、恒例の「イタリア展」が開催されています。
(10/10まで)
この催事の魅力は、おいしいイタリアに出会えること 

食材はもちろん、ワイン も どっさり出るので、
イタリア好きならずとも、ワイン好きなら足を運びたいイベントです。

が、先日書いたように、アルコール類の試飲を控えるデパートが出てきていますが、
昨日たまたま会った伊勢丹新宿店のソムリエ氏によると、

「大丈夫、試飲はもちろんできますよ!」 とのこと。

今回も、オーガニックイタリアワインがかなりたくさん出るようです。

イートインもあるし、試食もできるし、なんとも心惹かれるイベントですね~

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Le Bon Climat

2006-10-05 23:03:02 | ワイン&酒


Le Bon Climat 2005 Cold Heaven Cellars (Santa Barbara, California)

このワインを見たとき、

「ん?これ、パクリ?」と思ってしまいました。


だって、カリフォルニアには超有名な “Au Bon Climat”(オー・ボン・クリマ)
ってワインがありますし、

“Le Bon Climat”(ル・ボン・クリマ)なんてワイン、あまりにも名前が似すぎ!



でも、実は、オー・ボン・クリマのオーナーであるジム・クレデネンの奥様がつくっているワインだそうで、なるほど、納得です。

だけど、この奥様、モーガン・クレデネンさんの写真を見ると、
女優のように超美しくて若くて、あのジムにどうしてこんな美女が???

これは納得できません!

まさに、美女に野獣!(失礼・・・)


コールド・セブン・セラーズはモーガンさんがワインメーカー&オーナーを務め、
ここのワインメーキングに関しては、夫のジムは全く口を出さないとのこと。

このヴィオニエはフランスはローヌのコンドリューを目指しているそうですが、
花のアロマが華やかなのに、酸が非常に豊かなため、とてもエレガントで飲みやすく仕上がっています。

ヴィオニエは好き嫌いがわかれますが、これはモーガンさんのように優美で上品なタイプ
おすすめです。

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試飲がなくなる?!

2006-10-04 20:54:42 | ワイン&酒関係雑記
お神酒・振舞い酒・ワイン試飲…中止 飲酒事故の余波 (朝日新聞) - goo ニュース


このところ大きな問題となっている飲酒運転事故を受け、
デパートやビール工場などでの試飲をどうするかと頭を悩ませている 
という記事を見つけました。

神社のお神酒、デパートの酒売り場での試飲、酒類メーカーの工場の見学etc...

今まではどれも普通に提供され、私たちもごく普通に飲んできたものばかり。
もちろん、クルマで来ていないことが前提ですが・・・。

ワインに関して言えば、これから秋のシーズンには、
デパートで色々なイベントが開催され、試飲ブースもたくさん設置されます。

消費者の中には、毎年これを目当てにやってくる人も多く、
飲んでおいしかったら買おう、と決めている人もホント多いんです。

もし試飲がなくなったら、ワインの売り上げは大幅にダウンするだろうなぁ・・・
ということが確実に予想されます。

でも、飲酒運転されても困るし・・・

主催者側としては正念場でしょうね・・・   


まずは、会場にきちんと
「お車で来場のお客様にはアルコールをご提供できません」と明示し、

購入したワインの宅配便の料金を今までより安くしてアピールする、

といったことが、最低でもあるといいでしょう。

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クザンのグロロ・ペティアン

2006-10-03 21:55:13 | ワイン&酒
8/27に紹介した恵比寿のワインショップ(&ワインバーもオープンしました)

『トロワザムール』の目印(オブジェ)となっているのが、このワイン 



Grolleau Olivier Cousin (Vine de Pays du Jardin de la France)

ロワールのアンジュのやや甘口の“ロゼ・ダンジュ”によく使われる、グロローというブドウでつくられています。

このワイン、ロゼ?赤?と悩むほど、ロゼにしては色が濃くって、本当にキレイな赤。
微発泡の”ペティアン”で、シュワシュワと泡立ちます 

栓は、なんと王冠

あまりワインぽくなくって、アルコールも軽やかだし、
クセの強いなにかのジュース、例えばコケモモ、クランベリー・・・、そんな感じ。

口当たりはナチュラルでソフト。

なんたって、ビオディナミを実践し、馬で畑を耕しているオリヴィエ・クザンですから、

自然なままにつくった、というオーラがビンビンに出まくりです 


これを飲むのは2度目だけど、2度飲んでも、

「うーむ、これは好き嫌いが分かれるワインかも・・・・」というのが、正直な感想。


みなさんはいかがでしょうか?
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「フランス料理の手帖」

2006-10-02 16:56:00 | 
辻 静雄氏 の書いた本で、もうひとつ私のお気に入りなのが、

『フランス料理の手帖』 



“キャビア”からはじまって、“チップ”、“メニュー”・・・・と続き、

“葡萄酒とソムリエ”“お勘定”etc... と、興味のつきないテーマが並んでいるのです。


もう何度も繰り返して読んでいるのに、
ふとしたときに、また読みたい、という気持ちになるのは、

その本を読むと、まるで自分が辻氏と一緒のテーブルに座っているように思えるからでしょう。

彼の綴る文はひどく魅力的で、なぜだかとても懐かしいのです。


今、手元にあるこの本のページをペラペラとめくっていたら、
他に読んでいる本があるにもかかわらず、これを読みたくなりました。

もちろん、本を読むよりも、今夜すぐにでもどこかに食事に出かける方が良さげではありますが・・・  
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「パリの料亭」

2006-10-01 16:37:54 | 
秋になると、そろそろまたパリで美味しいものを食べたいなぁ・・・

と、思うと手に取るのが、辻 静雄氏 『パリの料亭』 という本 

“料亭”には、“れすとらん”とルビが振られています。



辻 静雄氏といえば、大阪あべの辻調理師専門学校を設立した人物。

元々は大阪読売新聞社の記者だったのに、次第に料理の世界にのめり込み、
ヨーロッパ各地のレストランを食べ歩き、料理の研究と料理人の育成に生涯を捧げ、
1993年に60歳という若さで亡くなられています。

この本は1972年に書かれたものなので、もうなくなっているお店もあり、
また、3つ星だったレストランが1つ星にまで落ちていたりとかありますが、

逆に、ジョエル・ロブションの将来を期待することも書かれていて、
今のパリのレストラン界と照らし合わせて読むと、これがまた面白いんです。

たしかに、今のパリには新しい話題のレストランがたくさん誕生していますが、

昔からある、この本の中で辻氏が紹介しているレストランに行き、
彼が食べた同じ料理を味わってみるもの悪くないなぁと、ついつい思ってしまう私です。

さあて、じゃあ次は、どの店に食べに行きましょうかねぇ・・・  

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