ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「ワイングラスでおいしい日本酒」のグラスって、どんなグラス?

2021-01-16 18:31:44 | ワイン&酒

昨年の会津フェアで買ってきた会津の酒「純米吟醸 Go Beyond」(榮川)

「ワイングラスでおいしい日本酒」金賞受賞のネックハンガーがかかっていました。

 

 

2020年「ワイングラスでおいしい日本酒アワード メイン部門」金賞受賞

※2020年のこの部門の金賞は83アイテムありました

 

右端が 「榮川 純米吟醸 Go Beyond」

 

これを飲む際、「はて?どんなワイングラスを用意したらいいのかしら?」と悩んだのですが、よくある形のものなら問題ないでしょう、と思い、よくある形のワイングラスで飲んでみました。

 

 

「榮川 純米吟醸 Go Beyond」は冷やして飲むのがオススメということなので、冷やしてからワイングラスに注いで飲みましたが、うーん、普通?

 

もしかして、普通の形のグラスじゃない方がいいのでは?

手持ちのワイングラスの中で、ちょっと特殊な形状の「フランチャコルタ用グラス」(イタリアのフランチャコルタワイン協会の公式グラス)に入れて飲んでみたところ、断然いい!

 

左が普通のワイングラスで、右がフランチャコルタ用グラスです

 

わかりにくいかもしれませんが、フランチャコルタグラスは、底がシャープにすぼまり、上部が広く開いています。

 

日本酒を底の部分に高さ3センチほどだけ注ぐと、上部の開いたボウル部分に香りが華やかに広がりながら、口の中に入ってきます。

このグラスで飲むとおいしい! 大成功!

 

 

しかし、「ワイングラスでおいしい日本酒」とうたっているのに、ワイングラスについての説明がないのは困ります。

 

このアワードの公式HPを見ると、

リーデル日本酒用ワイングラスを使いブラインド官能テストで7段階評価」とありました。

 

つまり、「リーデル日本酒用ワイングラス」で飲んでおいしい、ということみたいですね。

 

ワイングラスで知られるリーデル社では、それぞれのワインに合う大きさや形状のグラスを出していますが、日本酒用のグラスもあります。

リーデル社の日本酒用グラスを調べると、15ほどありました。

私の飲んだのは「純米吟醸」なので、純米用のグラスを見ると、フランチャコルタグラスと形状がよく似ていますが、高さが低めです。

 

底がすぼまっていて上部が広く開いているグラス ー これが純米向けみたいですね。

 

大吟醸は、少しスリムで背がやや高めのグラスが適しているようです。

 

リーデル社の専用グラスは高価なので、家で手軽に楽しみたい方は、手持ちの中で似た形状のグラスで代用するといいのではないでしょうか?

私は純米酒が好みなので、今後はフランチャコルタグラスを活用しようと思います

 

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リニューアルの新「サッポロ 麦とホップ」を飲んでみた

2021-01-15 18:05:37 | ワイン&酒

ファミマと共同開発したビールの綴りミスによる発売中止から一転、発売を決定して話題になっているサッポロビール新ジャンル「サッポロ 麦とホップ」が、中身とパッケージをリニューアルして発売されます。

 

「サッポロ 麦とホップ」(発泡性リキュール)には、金色缶の通常品のほか、赤い缶の「サッポロ 麦とホップ<赤>」、黒い缶の「サッポロ 麦とホップ<黒>」があります。

赤と黒は、2020年12月製造分より順次発売されていますが、金色缶「サッポロ 麦とホップ」は、2021年2月9日から全国で発売されます。

 

そんな「サッポロ 麦とホップ」のリニューアル新バージョンを入手したので、新旧「サッポロ 麦とホップ」を飲み比べてみました。

 

左)現行品「サッポロ 麦とホップ」 右)「サッポロ 麦とホップ」

 

デザインが少し変わっています。

大きな違いは、正面下部にプリントされた「うまみ麦汁製法」の文字。

 

 

この「うまみ麦汁製法」が新採用された製法で、

より麦のうまみが凝縮された麦汁を使用し、麦のうまみ溢れるビールに近い飲みごたえを実現しているそうです。

※赤と黒にも「うまみ麦汁製法」が新採用されています

 

 

100mlあたりのカロリーなど、成分の数値は新旧とも同じです。

アルコール度数もどちらも5%。

 

どう変わったのか、飲み比べてみましょう!

 

現行「サッポロ 麦とホップ」 350ml

 

「麦とホップ」って、こんなにおいしかったでしたっけ?

と思うほど、ビールそのものの味わいがあり、飲みごたえもしっかりしています。

もう、このままでいいんじゃない?と思うほどの味わいだと思います。

 

「サッポロ 麦とホップ」 350ml

 

リニューアルされた新「麦とホップ」には、整ったまろかやさを感じました。

現行品よりも、やや厚みがあり、口の中になめらかに広がります。

現行品は「シャキッ!」のニュアンスがあり、新バージョンは「ゆったりリッチ」な印象を受けました。

 

 

泡立ちも豊かでクリーミー

 

 

どちらも麦100%

 

自分もぜひ飲み比べをしたい!という方は、今のうちに現行品をキープしておくことをオススメします

 

 

 

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夜8時過ぎに電車が混雑しているそうです

2021-01-14 18:24:01 | 雑記

家にいると、お昼ご飯を食べる頃にTVのワイドショーをよく観ます。

うるさいのは苦手なので、できるだけニュース寄りの番組を観ますが、一番多いのは、やはりコロナの話題です。

 

今日は、「飲食店は夜8時までの営業」を巡って、なかなか有意義な話、コメントがありました。

 

夜8時までは飲みに行ってOKという認識をする人が多く、夜8時過ぎの電車が非常に混雑しているそうです。

終電間際の電車が満員電車並みに混雑していたかつての状況と似ていますよね。

 

この「夜8時まで」というのが、飲食店だけに向けたメッセージと捉えられいて、人の行動に向けられたものとは思われていない、という話もありました。

私は、時間を区切った時短要請は意味ないのでは?と思っているのですが、

その理由は、ひとりで静かに飲み、食事をする分には、夜8時以降もかまわないのでは?と思うからです。

仕事の後、夕飯を食べる場所がなくなり、「夕食難民」という言葉も出てきたとか。

夜に食事をしたい人と外食産業の両方を守るには、単に「夜8時まで」とするのではなく、その中身をしっかり考えてほしいと思います。

 

その一方で、中途半端な内容の時短要請ではなく、スッパリ休んで一気に収束させる!という案も否み切れません。

この場合は、休業手当の問題がクリアになるならば、ですが。

 

国のエライ人、もう少しわかりやすいメッセージ発信をよろしくお願いします。

 

MENDIANTS 3個入り   資生堂パーラー

 

先日、資生堂さんからオマケでいただいたチョコレート「マンディアン」。

いただきもの、特に甘いものはテンション上がりますね~(笑)

 

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今年の成人式に寄せて

2021-01-13 18:00:50 | 雑記

夕方17時になって外を見ると、冬至の頃よりもずいぶんと明るくなりました。

日が長くなったなぁと感じています。

季節は真冬のはずですが、少しずつ春に向かっているんですね。

 

つい先日、近所の庭園に着物姿の若い女性がたくさん来ていました。

うちの自治体は昨年11月くらいに成人式の中止を決定していましたが、写真撮影スポットを各地区の公民館に用意し、普段は有料のいくつかの施設を無料開放したそうです。

 

私はたまたま買い物に出かけるために庭園の横を自転車で通ったのですが、晴れ着姿の新成人の姿をたくさん見ることができ、目の保養をさせてもらいました。

もちろん、このご時世ですので、晴れ着とはいえ、皆マスクをしています。

成人式直前になって中止した自治体もあったようですが、我が自治体は、式中止のアナウンスが早かったので、着物のキャンセルの混乱も少なかったようです。

 

新成人の中には、進学しながらオンライン授業ばかりだった人、今年の春に卒業、就職予定の人もいると思います。

たまたま、このタイミングで迎えた成人式は、一生、忘れられないものになるでしょうか。

 

コロナの収束が見えない中、この先の不安が大きいかと思いますが、心を強くして頑張ってください、とエールを送りたいと思います。

 

 

地元の友人が、庭で穫れたという柑橘類を届けてくれました。

いちばん大きいのが甘夏、中くらいのが清見オレンジ、小さいのがレモンです。

大事にいただきます

 

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【人工股関節置換】手術から7カ月が過ぎました 

2021-01-12 17:38:57 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術の順番は大事です  から続きます

 

昨年6月に受けた左の人工股関節置換手術から1カ月ごとに経過を書いてきました。

1カ月では前回とそれほど変わらないこともありますが、

いつのまにかできている? 苦にならなくなっている? というものが出てきます。

 

術後7カ月の私が実感しているひとつは、「自転車の運転」です。

6カ月の時は、漕ぎ始めの時に左大腿骨に痛みを感じていましたが、今は気にならなくなり、スムーズに漕ぎだすことができます。

自転車での方向転換も自由自在にでき、手術前の95%くらいまで復活したように思います。

 

 

もうひとつ実感しているのは、「歩き方」です。

術後は左脚の方が長く感じたため、歩行の際に身体が左に傾いてしまい、身体を左右に揺らしながら歩いていました。

それが、ほぼ傾かずに歩けるようになりました。

以前は、知らない人が見ても、明らかに足腰が悪い人の歩き方でしたが、今の私の歩き方だと、おそらく何も思われないのではないでしょうか。

家の中にいると気づきませんが、外に買い物に出て、自分の歩きを見ると、ちゃんとスタスタ歩けています。

ウイルス感染拡大の状況下では、用もなく外歩きはしにくいですが、回復期に散歩的な外歩きをすることはいいことだと思います。

 

 

なお、6カ月の時点でまだ感じていた膝や越周辺のこわばり、左大腿骨側面から前面の痛みは、お正月にふと思い出した「あるもの」を使ったところ、劇的に痛みが出ないようになりました。

「あるもの」とは、「ボール」です。

 

 

リハビリの時に理学療法士さんから教えてもらい、100均のテニスボールを買いに行ったところ、在庫がなかったので、ゴムのサッカーボールやペットのおもちゃ用ボールを買ってきました。

それを思い出し、左の膝上から大腿骨周辺を、側面を中心にコロコロマッサージしたところ、痛みが軽減され、足も軽く上がります。

ボールコロコロは手軽にできるのでいいですよ~

写真ではサッカーボールの黒の模様がありますが、コロコロしたせいで黒色がだんだんと薄くなり、さらには消え、今はただの灰色のゴムボールになってます(笑)

 

ボールは、リハビリの後には使わなくなっていましたが、今さらながら大活躍

誰でも使えるので、一家に一個常備しておくことをオススメします

 

 

ずっと気にしている「左足での片足立ち」ですが、片足立ち自体はできます。

まだ少し傾きはありますが、普段の生活の中で長時間片足立ちをすることはありませんので、今の状態まで回復しているのな充分じゃないでしょうか。

 

まだできないことは、「小走り」

信号が変わる際に小走りして渡りたい、と思っても、走れません。

でも、次を待てばいいですからね

電車がホームに来ていて、間に合うなら乗りたい!という場面もありますが、今は電車に乗る外出は避けているので、これも問題ありません。

 

人工股関節手術後でもできるスポーツに「ウオーキング」や「ハイキング」があります。

が、「ジョギング」は、基本的にはNGのようです。

スポーツに関しては個人差があるそうなので、気になる人は医師に確認するといいでしょう。

 

ということを考えると、「小走り」もあえてしない方がいいのかも?

次の診察の時に、スポーツについて聞いてみようと思います。

 

次回は、術後8カ月リポートをお届けしますね

 

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今年の正月は北海道の「潮寿漬」をセレクト

2021-01-11 21:36:58 | おいしい食べもん

ここ数年、正月料理の一部は、ポイント交換で入手した魚介加工品で済ませています。

今回はこちらにしてみました。

 

潮寿漬(ちょうじゅづけ) 350g  健美の里(北海道札幌市)

 

エゾアワビ、サーモン、イクラ、ホタテ、数の子、5種の昆布とイカが冷凍された状態で届きます。

健美の里のオンラインショップで販売しているものを見ると、容量は450gなのに、ポイント交換のカタログギフトで扱っているのは350gでした。

 

 

容器は約15cm四方で、高さは約2cm。

立派な外箱に入っていましたが、冷凍庫に入れるために、容器だけの状態にしてIN。

 

1月1日に食べようと思っていましたが、解凍するのをすっかり忘れてしまい、あ、と思ったのが1月1日の14時頃。

冷凍庫から冷蔵室に移しましたが、19時になってもまだ解けてくれず、仕方ないので元日に食べるのは諦めました。

解凍時間は6、7時間かかりますが、冬場は長めに見積もっておきたいですね。

朝食べるなら前の夜に、当日の夜食べるなら午前中に冷蔵室に移すといいでしょう。

 

 

サーモン、アワビ、ホタテは4つずつ入っています。

サーモンがむっちりで、アワビも思ったよりしっかりした大きさ。

数の子は細かい小片ですが、まあ、仕方ないでしょう。

今シーズン高値だったイクラも少量ですが入っているので、ひとまず満足。

 

下に敷かれているのが5種類の昆布とイカで、これがこの商品の大部分になりますが、実はこれが意外とよかったです。

 

 

写真右端が昆布とイカですが、松前漬けのような感じになっています。

このイカの火の通し方がよく、食べ応えもありました。

味付けが濃いので少ししか食べられませんが、これに細切り人参を加えたらちょうどよくなるのでは?と思い、細切りにして軽く塩揉みした人参を加えたところ、彩りも味もバランスよくなりました。まさに松前漬け♪

 

 

トッピングのシーフードを食べた後は、下層の昆布&イカだけになりますが、この部分をどう食べるかが、この商品を楽しむポイントだと思います。

 

元々の価格では、私の感覚では少し割高に感じますが、ポイント交換での入手はアリで、今回のように、正月用に少しだけ用意したいというニーズには合いました。

 

昨年までは、岩手県塩釜市の「三陸海宝漬」とポイント交換していましたが、この商品が交換リストになかったので、似たような商品である「潮寿漬」を選んでみました。

 

さて、来年はどちらになるのか?

それとも、また別の新たな候補が登場するでしょうか?(笑)

 

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シャトレーゼの「無添加食パン」を食べてみた

2021-01-10 23:02:36 | パン

シャトレーゼのシュークリームを買いに行ったついでに、

気になっていた無添加食パンを買ってみました。

 

シャトレーゼ 無添加食パン(6枚)  180円(税抜)

 

実は、本来の目的は、食パン。

前に店に行ったときに、へえ、無添加食パンもあるんだ…と気になっていたので、正月明けにちょうどいいね~と、買いに行きました。

 

6枚入りと5枚入りとあり、どちらも同じ値段。

我が家でよく買う食パンは6枚切りなので、6枚の方を買いました。

もちろん、5枚入りの方が少し厚切りです。

6枚切りは、1枚あたり160kcalです。

 

 

シャトレーゼの無添加食パンには、イーストフードや乳化剤などの添加物が入っていません。

私は添加物にはストイックなわけではありませんが、できれば入っていない方がいいよね、というレベルです。

最優先は、「おいしさ」だと思っています。

 

このパンは、低温で12時間以上発酵させた発酵種を使用していること、小麦粉を熱湯で仕込んだ「湯種製法」を行なっていることが特徴で、前者は小麦本来の香りと甘みを引き出し、後者は小麦のうまみともっちりとした食感を引き出すそうです。

 

買ってきて早速、はしっこをかじってみると、ん?そのまま食べると、ちょっとポソポソするかも?

軽くトーストしてバターをのせて食べると、トーストする方がいい感じです。

 

翌日、しっかりめにトーストしてバターをのせると、耳がむっちりして、パン生地本体も、表面はカリッ&サックっとしているのに、むちっと噛み応えがあります。

 

この食パンは、そのまま食べるよりは、ややしっかりめにトーストして食べる方が、パンのおいしさをちゃんと味わえると思いました。

もちろん、各自の好みがあると思いますので、私のコメントは参考程度にしてください。

 

 

最近は食パン専門店があり、専門店のおいしさはさすがだと思いますが、シャトレーゼの店舗でふつうに買えるこの食パンも、ふだんの生活の中では、じゅうぶん満足がいく商品だと思いました 。

店が近所にあるので、おそらくまたリピートすると思います

 

 

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シャトレーゼ「焦がしバターキャラメル ダブルシュークリーム」を食べてみた

2021-01-09 18:02:58 | 甘いもん

洋菓子の「シャトレーゼ」から12月14日に発売されたという新商品のシュークリームを、年末に買いに行ったところ、普通のシュークリームしか見つからず、断念…

 

今日リベンジで行ってみたら、ありました

 

シャトレーゼ  焦がしバターキャラメル ダブルシュークリーム

100円(税抜)

 

早速、ランチデザートにいただきました

 

 

見た目はいたって普通のシュークリームです。

中のクリームを確認するために、例によって縦にカットしてみました。

 

 

クリームが偏っていますが、ダブルシュークリームというだけあって、2種類のクリームが入っています。

白いクリームはホイップクリームです。

ブラウンかがったクリームが、焦がしバターキャラメルカスタードクリームにホイップクリームを混ぜ合わせたクリームです。

 

焦がしバターはシュー生地にも入っているそうです。

が、知らずに食べたのもあって、シュー生地に焦がしバターが入っていたかどうかは気が付きませんでした。

 

肝心のダブルクリームですが、ホイップクリームはフレッシュ感とクリーミー感があって、おいしい

焦がしバターキャラメルクリームはキャラメルの風味が香ばしく、クリームのテクスチャーがとてもなめらかで、甘さはホイップクリームより強めに感じます。

この2つのクリームが口の中で溶け合うと、ミルキー感とクリーミー感が増します

 

残念なのは、そのシアワセなミルキー感とクリーミー感があっという間に消えてしまうこと(ペロッと食べてしまったので )。

1個で充分な満足感がありますが、私はもうひとつ食べられます(笑)

でも、1個のカロリーが235kcalなので、やっぱり1個でガマンですね

 

それにしても、このダブルシュークリームが1個100円(税込み108円)って、コンビニのシュークリームは太刀打ちできない?

 

[参考]

シャトレーゼの「ダブルシュークリーム」100円が優秀♪

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/836b313ce3f489810d45defa56801d0a

 

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ローカルブドウ品種のワインー仏ボルドーの例

2021-01-08 21:57:51 | ワイン&酒

3日連続で取り上げてきた(チリ、アルゼンチン、日本)ローカルブドウ品種ワインを紹介するシリーズ4日目は、フランスのボルドーです。

 

ボルドーワインでローカル品種?といっても想像しにくいかもしれません。

高価なメドック格付けワインで知られるボルドーは、赤ワインならカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、カベルネ・フランといった著名国際品種がすぐに浮かんできます。

ほかにどんな品種があるか、ご存じですか?

 

2020年12月、ボルドーと日本をZOOMでつないだオンラインセミナーが、ボルドーワイン委員会の主催で開催され、そのテーマが「正統派だけじゃないボルドーワイン」でした。

そこで登場した品種のワインに、「そう来たか!」と大いに納得させられたので、皆さんにも紹介したいと思います。

 

ボルドーの赤ワイン用のブドウで、一番栽培面積が多いのがメルロです(66%)。

次がカベルネ・ソーヴィニヨン(22%)、カベルネ・フラン(9%)と続きます。

この3品種で97%ですから、ボルドーの赤ワインといえば、大半がこの3つのどれかでできているわけです。

 

が、ボルドーの赤ワイン用品種は、あと3つあり、合計6品種あります。

マルベック(2%)、プティ・ヴェルド(1.5%)、カルメネール(0.05%)で、主要3品種にこれら補助3品種を加えることで、ブレンドの幅が広がります。

 

補助品種3つは、昔はもっと使われていましたが、カベルネやメルロの台頭で、生産の一線から後退してしまいました。

しかし、近年、この昔ながらの品種に注目を寄せる生産者が増え、脚光を浴びています。

その背景には、温暖化による気候変動や、新しいスタイルの赤ワインを創出する必要性などがありました。

 

先述したように、ボルドーの赤ワインの多くが、主要3品種で造る伝統的なスタイルです。

生産者により、使用ブドウ品種数、比率はさまざまで、産地のテロワールの違いもありますが、それでもボルドーらしい伝統的なスタイルの赤ワインの枠内に収まっているものがほとんどでしょう。

となると、消費者サイドとしては、「飽きてくる」こともあるわけです。

 

そこで、補助3品種に注目し、これらを加えて商品ラインナップの幅を広げ、さらには、補助品種単体にフォーカスした商品の開発へと進んでいきました。

 

 

今回の紹介アイテムの中にも、補助品種単体のワインがありました。

オンラインセミナーでしたが、試飲ワインを事前に送っていただいたので、試飲しながらのセミナーです。

 

 

Château Recougne Cuvée Carménère 2014 (AOCボルドー・シュペリウール)

シャトー・ルクーニュ・キュヴェ・カルメネール 2014

 

カルメネール100%の赤ワインで、右岸のラランド・ポムロルの近郊の畑から来ています。

ボルドーのカルメネールは19世紀のフィロキセラ禍で姿を消しましたが、それを復活させた中心人物が、シャトー・ルクーニュの3代目グザビエ・ミラード氏です。

グザビエ氏は、1850年代のカルメネールの樹をサン・テミリオン近郊で見つけたことから実験が始まり、2000年には古株のセレクションを構成。

多彩なワインを造るためのアッサンブラージュ用にと栽培しましたが、温暖化が進む現代にはピッタリの品種となりました。

 

というのも、アルコールが低めに仕上がりやすいので、口当たりのいい飲みやすいワインが造れるからです。

デメリットは、収量が低いこと、収穫時期の見極めが難しいこと。

 

しかし、「困難があるからこそチャレンジのしがいがあり、進歩につながる。

ボルドーのイメージを変えられたら、次世代のやる気がアップする」と、グザビエ氏の息子で4代目のマルク・ミラードさんは言います。

 

シャトー・ルクーニュ 4代目 マルク・ミラードさん

 

「新しいトレンドを考えたキュヴェのひとつとして、このカルメネール100%ワインを紹介します」とマルクさん。

熟成に樽は使っておらず、ステンレスタンクのみ。

 

飲んでみると、まず色が濃く、熟成のニュアンスも色と香りに出始めています。

ワインらしい香りがあり、甘いスパイスの風味、熟成の味わいが出ていますが、酸が多く、若さがまだしっかり残っています。

タンニンはよく溶け込んでなじみ、やわらかなまろみが感じられ、ボディはしなやか。味わいに複雑味があり、余韻も長く、香りも素晴らしいワインで、これはおいしい!

 

マルクさんによると、

ペッパーのようなスパイス、熟度の高いノーブルなベジタル香、ハーブ感があります。

ハツラツとして、みずみずしさ、なめらかさ、まろみのあるしなやかさがあり、アロマが余韻の長さを作り出しているそうです。

 

「果実味豊か、甘みがあり、しなやか」という、現在のトレンドに入る赤ワインだそうで、マーケットのニーズに沿ったワインづくりを進めていくとのこと。

カジュアルなシーンでワインを楽しむ若い世代のニーズにも合うワインを提供したいそうです。

 

日本には30年前から1社が継続して入れているそうですので、これは日本で買えます

寿司、刺身、天ぷらでも楽しんでほしい、と言っていましたが、ネタ次第でしょうか(笑)

 

ワイナリーでは、川に面した畑で、赤品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、カルメネール、白品種はソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、セミヨンを栽培しています。

ラベルがトラディショナルなので、よくあるボルドーワインに見えがちですが、「CARMENERE」の文字を見逃さず、見つけたらぜひ試してみてください。

 

※輸入元:JSRトレーディング  希望小売価格:3,300円(税抜)

 

 

Petit Verdot by Bell-Vue 2018  Château Bell-Vue (AOCボルドー)

プティ・ヴェルド・バイ・ベルヴュ 2018 シャトー・ベルヴュ

 

次はプティ・ヴェルド100%の赤ワインです。

プティ・ヴェルドのボルドーでの栽培比率が1.5%なのに、シャトー・ベルヴュでは所有する畑の20%がプティ・ヴェルドです(2.05ha)。もちろん、これは非常に珍しいことです。

しかも、プティ・ヴェルドの樹の樹齢が80年以上という古木がほとんどといいますから、昔から大切に守ってきたことがわかります。

 

実はプティ・ヴェルドは、19世紀末から20世紀のボルドーで多く栽培されていました。

収量が高い品種でしたが、晩熟タイプのため、次第に忘れられていきます。

しかし、近年の温暖化で、見直されてきました。

イノベーションが進み、収量管理が近代化したこともあります。

 

シャトー・ベルビュのゼネラルマネージャー ヤニック・レイレルさん

 

樹齢80年以上のプティ・ヴェルドはボルドーの遺産であり、それを世界に発信するためにプティ・ヴェルド100%のワインを造った」とヤニックさんは言います。

 

ヤニックさんによると、プティ・ヴェルドはタンニンが多い品種なので、手摘みで収穫後は選果をしっかり行ない、除梗をします。

4℃という低温で10日間のマセラシオン(浸漬)を行なうことで、クリアでピュアな果実味とアロマを出しているとのこと。

ステンレスタンクで12日間のアルコール発酵後、一部を粘土製のアンフォラへ、一部を400リットルの木樽に入れます。

 

多孔質のアンフォラは果実本来の豊かさを出し、

木樽は粘性を高め、甘みを含ませるため、

両者の併用により、おいしさを出し、マーケットが求めるエレガントなワインになると言います。

 

飲んでみると、こちらも色は濃い赤紫で、複雑でノーブルな香りがします。

アタックはまろみがあり、やわらかでなめらかなボディにビックリ!

まだ2018年なのに、すでにおいしく飲め、複雑味も出ています。

 

ヤニックさんも、

「濃厚なフルーツの香りペッパー系のスパイシーな香りがあります。タンニンは存在感たっぷりで、骨格がありますが、ビロードのようななめらかさががあり、濃密、濃厚です。今飲んでもおいしく、収穫から10年くらいは熟成させて楽しめるでしょう」とコメント。

 

このプティ・ヴェルド100%のワインも素晴らしかったですが、日本未輸入とは残念…

 

 

ボルドーでは補助品種として扱われてきた品種を、生産者自らが改めて光を当てることで、今の時代にもふさわしい新たなカテゴリのワインが生まれています。

今ではチリの方が有名になってしまったカルメネールも、プティ・ヴェルドも、元はボルドーのローカル品種。

新しいけれど、実はトラディショナルなボルドーのローカル品種100%のワインは、要チェックですね

 

今回取り上げられなかったもう1本のワインは、機会を改めて紹介します。

 

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ローカルブドウのワインー日本の「Yamasachi」がOIVに登録

2021-01-07 21:30:00 | ワイン&酒

チリ、アルゼンチンと、ローカルブドウのワインの話を続けてきましたが、

本日は日本のローカルブドウ品種のワインを紹介します。

 

日本ならではのブドウ品種といえば、「甲州」「マスカット・ベリーA」(ベーリーA)が有名です。

特に「甲州」品種で造られたワインは海外でも知られ、人気を博しています。

 

世界には、数千、数万ともいわれるほどたくさんのブドウ品種がありますが、私たちがよく知るワイン用ブドウの大半は、国際ブドウ・ワイン機構ーOIV(International Organisation of Vine and Wine)の品種リストに載っており、その数は数千種類です。

 

上述した日本の甲州は「Koshu/Kosyu」として2010年に登録され、マスカット・ベリーAは「Muscat Bailey A」として2013年にOIV品種リストに登録されています。

これらに続き、3つ目の日本のブドウ品種が2020年にOIVに認可されました。

 

それが「山幸ーYamasachi」です。

 

「ヤマサチ」の名を初めて聞く人も多いのでは?

北海道の十勝地方がルーツのブドウ品種で、1978年に池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(1964年設立)で交配が行なわれ、2006年に国内で品種登録されています。

池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)の設立に尽力したのが、当時の池田町の町長だった丸谷金康氏でした。

ということから、丸谷氏の娘として十勝で育ち、経緯をよく知る田辺由美氏(田辺由美WINE SCHOOL主宰)による記者説明会が2020年12月に行なわれ、オンラインで参加しました。

 

山幸/ヤマサチ/Yamasachi (Japan)

 

現在、北海道には47のワイナリーがありますが、1962年に設立した池田町農産物加工研究所(のちの池田町ブドウ・ブドウ酒研究所。1966年に「十勝ワイン」ブランドを発売)が1963年に果実酒類試験製造免許を取得(自治体初)した当時は、他には、ふらのワインやはこだてワインくらいしかない状況でした。

2000年までに7ワイナリーに増えましたが、2020年までの20年で40軒も増え、今や47軒になった北海道は、日本ワインの中でひとつの大きなワイン産地を形成しています。。

それらのワイナリーの大半は、北海道の真ん中を南北に走る日高山脈の西側にあります。

かたや、日高山脈の東側にあるワイナリーは3軒のみ。

少ない理由は、十勝地方は雪は少ないものの、極寒地のため、ブドウ栽培が困難だからです。

 

冬の気温が氷点下20度に下がる十勝では、ブドウが冬を越すためには、ブドウの枝を寝かせて土をかぶせる(盛土)必要があります。

極寒の外気にさらされたブドウ樹は凍ってしまいますが、土の中に埋めたブドウ樹は、雪に閉じ込められても生きていられます。

盛土は手作業で行なうため、また、春になったら土の中から掘り起こす作業(排土)が必要で、栽培農家は大変な苦労を強いられていました。

 

そこで急務となったのが、耐寒性ブドウ品種の開発です。

「土をかけなくても冬を越せる品種」として開発された品種こそが「山幸」です。

 

父親に選ばれたのは、ロシア極東アムール川流域のアムレンシス系ヤマブドウで、

母親に選ばれたのは、セイベルの一種で、冬を乗り越えたクローン選別した「清見(きよみ)」です。

 

地道な交配作業を経て誕生した「山幸」は、マイナス31℃の低温でも越冬し、糖度は23度まで成熟し、10月上旬に収穫を迎える品種となりました。

 

 

1978年の交配から30余年を経て、2019年6月にOIVに申請し、それが受理され、

2020年11月9日にOIVの認定書が出されました。

 

OIVは世界47の国が参加する機関です。

OIVに登録されたブドウ品種は、参加国でラベルに品種名を表記して販売することができます。

「Yamasachi」と表記された日本のワインが海外のショップに並ぶ日も近いかもしれませんね。

 

 

 

ヤマサチは十勝川からの暖かい空気を受ける斜面に植えられています。

十勝ワインが15ha、契約農家が10ha、合計25haが栽培されています。

年間収穫量は110トン。これから増えてくるでしょうか。

 

 

 

山幸のワインは、「十勝ワイン」からいくつかのアイテムが発売されています。

今回はオンライン参加でしたので、試飲はできませんでしたが、紹介された4ワインの情報を載せておきます。

 

十勝ワイン「山幸」2017

 

ベリー系の香りは少なく、ややスパイシーな香りや青っぽい香りがあります。

ヤマブドウ系ならではの強い酸があり、いいタンニンがあり、口の中でスパイシーさが広がります。

フィニッシュは長い、というのが田辺さんのコメント。

長熟の可能性があるワインだそうなので、収穫年からしばらく楽しめそうですね。

720mlサイズで2,611円(税抜)

 

 

十勝ワイン「ジュエル オブ トカチ」2018

750ml  6,600円(税抜)

 

 

Etudié-XYZ 2014

*参考出品:田辺由美氏が 2016 年にプロデュースしたスペシャルキュヴェ

 

 

十勝ワイン「山幸アイスワイン」2018

 

近年の温暖化で、世界のワイン産地でアイスワインの生産が難しくなっていますが、マイナス20~30℃に下がる十勝では、しっかりとブドウが凍結します。

 

200ml 4,580円(税抜)

ブドウの濃厚なエキスで造られた山幸アイスワインはパッケージも豪華なので、贈り物にすると喜ばれそうでは?

 

 

田辺由美氏

 

「清見」はよく店でも見ますが、「山幸」には出合ったことがありません。

説明を聞き、ぜひとも飲んでみたくなりました。

まずは手頃な価格で入手できるベーシックな十勝ワイン「山幸」を探して飲んでみようと思っています。

 

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ローカルブドウ品種のワインーアルゼンチンの例

2021-01-06 22:02:08 | ワイン&酒

昨日のチリのローカルブドウ品種ワインに続き、チリの隣国アルゼンチンのワインを紹介します。

 

アルゼンチンといえば、黒ブドウの「マルベック」の赤ワインが有名ですよね?

マルベックは、ドーンと大きな肉の塊を食べていそうなアルゼンチンのテーブルに欠かせないパワフルなワイン!というイメージを持つ人が多いかもしれません。

 

ですが、マルベックのワインも色々とバリエーションがあります。

 

Trumpeter Malbec 2015 Rutini Wines(Mendoza)

 

アルゼンチン最大のワイン産地メンドーサで、イタリア移民が創業したワイナリー「ルティーニ」がつくる「トランペッター・マルベック」です。

マルベック100%、アルコール度数13.5%。

 

これが意外にもバランスの取れた軽快な飲み口の赤ワインでした。

ガツンと濃いかも?と身構え、牛すね肉のシチューを作って臨みましたが、シチューの方が重すぎました。

 

 

色は黒っぽくて濃厚ですが、飲んでみると、果実味と酸のバランスが取れ、タンニンもやさしくてなめらか。

ワイン単独で飲んでいると、少し物足りなく感じたので、これなら合うのでは?というフードと一緒に飲んでみました。

 

最高!と思ったのが、ゴボウと人参のキンピラです。

ゴボウの野性的な風味と醬油の甘じょっぱい味に、香ばしさを出すために振り入れた白ゴマの風味がワインとピッタリ!

 

トマトケチャップをかけたチキンササミカツにもよく合いました。

白身肉ながらも、パン粉の衣でコクを増したカツと、酸味と甘みのあるトマトケチャップの組み合わせ自体がバランスよく、濃厚過ぎないマルベックといい感じに合ったと思います。

このワインは、単独で飲むよりも、フードと合わせた方が本領を発揮するタイプですね。

 

マルベック=ガツンとした肉! という公式にこだわると、マルベックの楽しみ方が限られてしまいますが、マルベックのワインにも色々なスタイルがある、ということを知っていれば、普段の食卓でも気軽に楽しめると思います。

 

 

輸入元希望小売価格は 1,771円と、まずまずのカジュアルプライス。

私は1本を3日かけて飲みましたが、家飲みワインとしてはアリなんじゃないでしょうか。

 

※輸入元:カサ・ビノ・ジャパン

 

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2021年の注目ワインはローカル品種ーチリワインの例

2021-01-05 21:34:05 | ワイン&酒

2020年は新型ウイルス感染拡大の影響を受け、プロ向けのワイン試飲会の開催が中止になったものが多かったですが、感染状況が落ち着いてきた秋に、来場者を限定したチリワイン試飲会が、都内の在日チリ大使館にて開催されました。

 

チリワインというと、コストパフォーマンスに優れたワインの宝庫なわけですが、コスパ以外に注目すべき点がいくつもあります。

その筆頭は、なんといっても、地場品種ブドウのワインです。

 

今回紹介されたのは、日本未輸入ワインばかりでした。

 

 

その中に、チリならではのブドウ品種やブレンドのワインがいくつかありました。

 

マイナーだけどチリらしいブドウ品種といえば、「パイス」(Pais)です。

スペインからキリスト教伝来用のワインのためのブドウとして中米に渡った品種で、チリでは「パイス」、アルゼンチンでは「クリオージャ」、アメリカでは「ミッション」と呼ばれています。

チリではマウレ・ヴァレーやビオビオ・ヴァレーで広まりましたが、凝縮感のあるワインにならないことから引き抜かれ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種に植え替えられてきました。

 

が、近年は、この伝統品種を守ろう!という動きも出ていました。

また、元々パイスを栽培している昔ながらの小さな生産者もあり、彼らのブドウを使ったワインが登場しています。

パイスは房が大きな品種で、乾燥に強いため、灌漑が不要という特徴があります。

チリには樹齢の高い木があり、100年どころか樹齢200年という木も存在するそうですよ。

 

左から)

BAGUAL PAÍS 2017 Vina Viejo Encino(イタタ・ヴァレー)

FURTIVO PAÍS 2017 Vina Aynco(ビオビオ・ヴァレー)

TRANCOYÁN PAÍS 2017 Vina Los Quiscos(イタタ・ヴァレー)

 

ビオビオはチリで最も南にある冷涼産地として知られていますが、イタタはビオビオの北に隣接した産地になります。

上3つのうち、FURTIVOはパイス80%とサンソー20%のブレンドで、ほか2つがパイス100%になります。

 

BAGUALは2016年からボトリングを始め、この2017年が2ヴィンテージめ。

4代続くワイナリーで、パイスの樹齢はわかりませんが、花崗岩土壌の古い畑で、ゴブレ仕立てで栽培されています。昼夜の温度差が大きく、酸がしっかり残り、フレッシュな味わい。アルコール度数は12.5%。

 

FURTIVOのパイスは樹齢200年

ボジョレー・ヌーヴォーで知られているマセラシオン・カルボニック(ブドウの破砕なしで密閉タンク内発酵)をSO2なしで行ない、発酵は天然酵母のみ、ノンフィルターというワインです。スモーキーさとチェリーっぽさがあり、アルコール度数は12.5%。

 

TRANCOYÁNのパイスの樹齢は90年で、オーガニックで栽培されています。こちらも、土壌は花崗岩で、ゴブレ仕立て。

果実味が強く、スパイシーなタイプですが、アルコール度数は12.3%と低め。

 

パイスのワインは重たくならず、軽快でチャーミングなスタイルの傾向でしょうか。

少し冷やし気味にして飲むと、赤いベリー系のみずみずしい果実味が楽しめそうです。

 

KORTA SELECCIÓN ESPECIAL GROSSE MÉRILLE 2019

 

はじめて飲んだ品種「GROSSE MÉRILLE グロッセ・メリル」100%。

 

別名は「Verdot」。晩熟タイプの黒ブドウです。

フランス品種ですが、フランスでは20世紀に姿を消しています。

現在、フランスのボルドー南東部、ペリゴール地方、その東のSaint-Rabierなどでわずかに栽培されているMérilleと関係があるのでは?と言われる超マイナー品種で、チリでもマイナーです。

KORTAワイナリーでも、この品種単独でボトリングしたのは初だそうです。

産地は、ロントゥエ・ヴァレー内のサグラダファミリア・ヴァレー。

 

見てわかるように、赤ワインですが、色がかなり薄いです。

薔薇の花びら、ゼラニウム、白い花など、フローラルなアロマが豊かにあり、味わいはライト。アルコール度数は13%。

ガツンと濃厚な料理に合わせるというよりは、ワインの繊細さを探るように飲みたいかも。私が合わせるならチーズかな。

 

 

 

KORTA Winesには他にも魅力的なワインがあり、この白ワイン「IRUNE 2019」は、ヴィオニエ51%、ソーヴィニヨン・ブラン20%、リースリング19%というユニークなブレンドです。

アロマティックな香りはもちろん、やさしくピュアな味わいが魅力的でした。

チリの白ワインというと、どうしても単独品種のシャルドネやソービニヨン・ブランに落ち着いてしまいがちですが、オリジナルブレンドは、大きなカギになってくると思います。

 

 

「K42 CABERNET SAUVIGNON 2018」もKORTA Winesで、カベルネ・ソーヴィニヨン100%の赤ワインですが、価格がとにかく素晴らしい!

ここには書けませんが、この価格ならまとめ買い!と思ったほど。

重たすぎず、非常にチャーミングで飲みやすいカベルネで、ハウスワインとしてストックしておくのにピッタリだと思います。

力の入ったチリのカベルネは多いですが、ほどよく肩の力が抜けたカベルネで、もちろん品質は欠かせないワインとして、このカベルネは推したいです。

 

 

この2つもぜひ日本に輸入してほしいわぁ~

 

SAVIA PINOT NOIR 2018 Vina Aynco(マレコ・ヴァレー)

TRES C CINSAULT 2019 Vina TRES C(イタタ・ヴァレー)

 

ピノ・ノワールは、パイスで紹介した生産者で、産地はビオビオのさらに南のMalleco Valleyです。

ビオビオより南ということは、さらに冷涼な産地ということ。

チリワインも産地がどんどん広がっています。

畑は海岸山脈の麓にあり、土壌は花崗岩とクレイ。ブドウの樹齢は25年。

 

味わいは、ブルゴーニュのピノ・ノワールと全然ちがいます。

冷涼な土地らしく、果実味は繊細でピュア。還元臭が少しあり、鉱物感もありますが、うまみがしっかりあります。

 

サンソーは、樹齢70年以上のブドウ100%。

クレイローム土壌に、ゴブレ仕立てで植えられています。

サンソーといえば、フランス南部というイメージですが、チリにもあり、しかもこんな古い樹齢のものがあるとは驚きです。

 

色は意外にも暗く濃いです。チェリーリキュール、ワイルドベリーの風味を感じます。ていねいに飲みたくなるワインでした。アルコール度数は13.8%。

 

 

以上、ひとまず一部のワインをピックアップしましたが、日本にはまだ入ってきていない興味深いチリワインがたくさんあるのね…というのが正直な感想です。

チリはかつて訪問したことがありますが、とにかく広い(というか、縦に長い!)というイメージがあり、多様な生産者がいることを実感しました。

日本に入ってきているチリワインは、実はまだまだごく一部です。

チリワインの奥深さを、もっと探るべし!です

 

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2021年の初晩酌は会津の酒「末廣 伝承山廃純米酒」

2021-01-04 21:34:35 | ワイン&酒

年末年始はアルコールを飲む機会が多いと思います。

特に今回は、外ではなく自宅で飲む人が多いでしょうか。

いつものお気に入りを楽しむもよし、せっかくだから少し贅沢なものや、ちょっと気になっているものを選ぶ場合もありますよね。

 

私は、秋の会津フェアで買った中から「末廣 伝承山廃純米酒」を今年初の晩酌に選びました。

 

末廣 伝承山廃純米酒  (福島県会津若松市)  720ml

 

過日に飲んだカップ酒「末廣 DR.野口カップ」末廣酒造の山廃純米酒です。

野口カップが気に入ったので、こちらも期待できそうです。

 

 

「世界燗酒コンテスト KAN SAKE AWARD 2020 金賞」というボトルネックが付いていました。

ということは、お燗でおいしく飲める酒なんですね。

 

 

 

精米歩合は60%、アルコール度数は15度。

イチオシの温度帯は、ぬる燗(25~40℃)とあつ燗(40~55℃)で、冷やしすぎない(0~5℃)以外なら、冷や/常温(5~10℃/10~25℃)でも楽しめるみたいです。

 

例によって、温度を変えながら飲んでみました。

まずは冷たい状態で飲み、そのまま室温に上げていきます。

温度が低くてもおいしく飲め、イクラや数の子には温度低めの方が合うように感じました。

そのまま放置した常温もいいですが、もう少しメリハリをつけて飲みたいかも、と思ったので、お燗をしてみました。

 

熱めの温度まで上げ、だんだんと冷ましながら飲んでいきます。

熱いなぁと思う温度だと、少しピリッと刺激がありました。アルコールも強めに感じます。

飲んでいて落ち着くなぁと思ったのは、体温からぬるめのお風呂の温度くらいで、口当たりが丸くやわらかく、甘みも一番出るように思いました。

 

温度に関しては好みによって分かれると思いますが、お燗する方がおいしく飲めるタイプで、温度はあまり高すぎない方が、ほっこりと楽しめるのではないでしょうか。

 

 

 

この酒は「山廃純米酒」「山廃」(やまはい)というのはよく見ますよね?

私は日本酒の製造にはまったく不案内で、説明を読んでもなかなか理解できないのですが、私同様に日本酒に不案内の方向けに説明すると、

 

「山廃造り」とは、日本酒造りに必要な乳酸菌を最初から育てる「生酛造り」(きもとづくり)がベースになっている製法ですが、本来なら行なう山卸」(やまおろし)という作業を廃止した造り方なので、「山卸を廃した=山廃」と名付けられています。

「山卸」は、蒸した米を櫂棒で細かくすり潰す作業で、米を溶かす時間を早めるために行なわれます。

山卸をしないから手抜きということではなく、しないことで時間がかかり、別の変化の過程を経ることになるので、また違った風味を持つ酒になるようです。

 

乳酸菌を位置から育てる「生酛造りの酒」は、香味豊かで複雑な味わいになるので、「山廃」にも生酛造りの特徴が見られるようで、この「末廣 伝承山廃純米酒」も、シンプルというより複雑味&コクのある酒に仕上がっていると思います。

 

 

「末廣 伝承山廃純米酒」は、ずっとお正月の料理と合わせてきましたが、今日は牛すね肉のシチューを作り、最初は肉に合わせて赤ワインを飲んでいたのですが、日本酒でもいいんじゃない?と思い、合わせてみました。

すると、赤ワインが可愛そうになるくらい、すね肉シチューと末廣が合いました!

赤ワインよりも末廣の方が濃厚でうま味があり、すね肉と相性バッチリ

まろやかな甘みと軽快でやさしい酸味が良い感じでした。

 

「末廣 伝承山廃純米酒」720mlサイズのお値段は、1,155円(税込み)ですよ?

元日から4日かけて飲んだので、1日あたり288円。

断然、こっちでしょう!

 

カップ酒の野口先生も好きでしたが、山廃純米酒のコスパは素晴らしいと思います。

ワインしか飲まない、という方も、今こそ日本の酒の素晴らしさを知る時期じゃないでしょうか

 

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日本再発見!カップ酒企画は今後も続きます(笑)

2021-01-03 16:09:55 | ワイン&酒

昨日はちょっとグチが入ってしまったので、反省して、今日はポジティブな話題を

 

2020年はこれまでと生活スタイルが変わり、家で楽しめるもの、ことを求めた人が多かったことと思います。

外国との行き来ができなくなったため、日本国内に目を向ける傾向もありましたよね。

日本再発見、 GO TOトラベルだ~!というキャンペーンもありましたが、それもすったもんだした2020年の年末…

 

が、日本の文化や食は、今年も引き続き注目したいところです。

 

ワイン好きにとっては、近年の日本のワインは非常に魅力的で、品質もメキメキ上がり、各地にワイナリーが増えたことで、日本のワインのバリエーションが多彩になってきました。

が、問題は、小規模なところが多いため、生産量が限られていることです。

飲みたいけれど、なかなか手に入らないものが多いのが悩みの種ですよね。

 

そこで、私が目を向けたのが、日本酒

日本酒も全国にたくさんの蔵元があります。

が、数が多く、どこから手を付けていいのかわかりません。

日本酒初心者なりに考えて思いついたのが、「カップ酒」

 

カップ酒は、コンパクトな飲み切りサイズで、価格も100~300円程度で買えます。

初心者にうってつけじゃありません?

 

ということで、スーパーで目についたカップ酒を手あたり次第に買い(笑)、物産フェアでは地方酒のカップ酒を買い、昨年1年間で20本以上のカップ酒を飲んできました。

そのリポートはここで紹介してきましたので、すでにお読みいただいた方もいらっしゃると思います。

が、一気読みしたい!という方のために、新春特別企画として(笑)、これまでリポート11本のURLを貼り付けたいと思います。

すべて別窓で開くようにしましたので、気になるところからどうぞ

 

カップ酒の定番「ワンカップ大関」は、さすが安定の味わい

 

[参考]

カップ酒を飲み比べーその1(白鶴まる/白鶴上撰)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/fa7f252b8497a5e94a5221ecae73fe15

 

カップ酒を飲み比べーその2(日本盛/白鹿)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/05cbe9d8eccfa0efb4f58a34edc5fe98

 

カップ酒を飲み比べーその3(ワンカップ大関)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/3f912261a9059de18d983e473efaca6e

 

カップ酒を飲み比べーその4(会津磐梯山)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/aff852e4d789dde33bee5c49435a4b70

 

カップ酒を飲み比べーその5(大関のものも)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/bca34024617932e4333b95b13aac7460

カップ酒を飲み比べーその6(鷹正宗/播州錦)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/b5759e1d8dac6625625d3ce1ea07737a

 

カップ酒を飲み比べーその7(吉乃川/かっぱデミタス100/澤ノ井)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/1ff189825d11ef1f3289df41a552aca2

 

カップ酒を飲み比べーその8(開当男山/会津酒造)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/63be7e5b5ba9c07896a0ab3fa1b75a72

 

カップ酒を飲み比べーその9(末廣DR.野口カップ/榮川カップ)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/12f8bad3450c7f7f0a710d09b9da1884

 

カップ酒を飲み比べーその10(名倉山 普通酒/にごり酒)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/e3d47cdc6a7176bc41f21b9aaa937720

 

カップ酒を飲み比べーその11(会津ほまれ クロカップ200/ほまれ200カップ) 

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/652feb9d605e5e46bec856dd9f938881

 

[番外編]

縁起物の「ふくひれ酒」をワンカップで(笑)

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/c2cba38ea197c736975d6a47f025c4c8

 

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なかなか落ち着かない今年のお正月

2021-01-02 18:30:02 | 雑記

新しい年になり、今年はこれをしたい、今年はどんなワインがブレイクしそう?2020年のヒットワインは何だった?などなど、いろいろと考えまとめたいことがありますが、今年は落ち着いて考えることができないでいます。

 

年賀状も本日ようやく書き、投函してきました。

新年を迎えてからの年賀状執筆は、人生初です。

 

考えることができない代わりに、掃除をしたり、料理を作ったりしています。

もちろん、掃除も料理も、考えなしにはできないことですが、難しいことを考えずに身体を動かしている時間にほっとします。

 

難しいことを考えたくない原因は、やっぱりコロナでしょう。

いったい、いつになったら、以前の生活に戻れるんでしょう。

以前の生活に戻ることは、もう無理、という話も多いですよね。

 

幸い、私はステイホームも苦ではないので、どこかに出かけずにいられない!ということにはなりませんが、年末の感染者数の激増や政府の対策には、やるせなさを感じます。

はあ~、個人ではどうしようもないことって、ありますよね…

 

もうひとつ、個人ではどうしようもないこと、と感じているのが、以前にも書いた、ご近所の一人暮らしの老婦人の言動です。

元日の昼前、2階にいる私の耳に、1階からのお喋りの声が聞こえてきました。

だんだん大きくなっていくその声が気になり、降りていくと、庭先にやってきた老婦人が、室内にいる母と話をしていました。

今日が何日なのか?(1月1日)を確認しにきたそうです。

耳が遠い老婦人は元々声が大きく、昨日は身を乗り出し、母とはわずか数十センチほどの近距離で、唾を飛ばすような勢いで話していました。

もちろん、どちらもノーマスク。

これは母が危険だと思い、「話をするならマスクしてね」と母にマスクを手渡したところ、老婦人が「私が危険だってこと?」と気分を害し、帰っていきました。

 

実は、10日ほど前、私の知らないうちに、近所の新聞販売店まで母を連れ出したことがあり、もちろん二人ともノーマスク。

頼まれて一緒に行ったそうですが、高齢者にはあまりにも危険な行動なので、帰宅した母に、「頼まれても付いて行っちゃダメ」と約束させました。

断り切れない性格の母ですが、今は断固として断ってもらわないといけません。

 

こういう時でなければ、ご近所の助け合いはできるだけしたいと思いますが、少し認知症が入り、感染症対策を気にしないご近所さんの度重なる突撃に困惑しています。

昨日の件で気分を害したはずなので、私自身は悪者になってもかまいませんが、我が家の高齢の母はなんとしても守りたいと思っています。

 

 

ポイント交換で届いたヨーグルトメーカーが優秀!

牛乳が安い時に、自家製ヨーグルトを作って食べています

 

 

 

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