MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

小3の息子と図書館へ

2016年01月07日 | 絵本・児童書関係
最近は息子と図書館へ行くことがなかったのですが、
冬休み、家にいても面白くなかったようで、
「図書館一緒に行く?」と聞いたところ、久しぶりについてきました。

(息子は図書館の本は好きなものの、図書館に行くのは嫌がるタイプ)

一番近い図書館には、歴史マンガが置いていないので、
少し離れた、歴史マンガの置いてある図書館へ行ったところ、
早速歴史マンガを手に取り、無言で集中して読んでいました。(1)

いつも行く図書館には、歴史マンガが置いていないことと、
レイアウトがわかりにくいので、行かないのかもしれません。

今回行った図書館は、児童コーナーが明るく、本の種類も割と多いので、
自分で本を選べて楽しかったのだと思います。

最近夢中になっているダールの本のコーナーもありました!(2)

(歴史マンガをたくさん借りてしまったので、今回は借りませんでしたが)

今後も時々、この図書館へ行く機会を作ろうと思います。


自宅に帰り、以前借りた本と今回借りた本を、本棚に並べてみました。


息子が歴史マンガの本棚を見て、うっとりしていた(笑)
本棚に好きな本が、ズラ~ッと並ぶと嬉しいのが嬉しい様子。

ちなみに、朝小の『日本の歴史』と、集英社の『日本の歴史』とでは
どちらか好きか聞いたところ、どちらも好きだと言ってきました。

どの出版社の学習漫画が好きというよりは、
出版社によって切り口が違うところが、面白いのかもしれませんね。

今回、息子と一緒に図書館へ行き、多くのことに気づくことができたので、
親子で図書館へ行ってよかったです。

みなさんもぜひ、親子で図書館や書店へ足を運んでみてください。
普段の生活からは、気付かないような発見ができますよ!

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【注】

(1)最近、息子は歴史マンガにハマっている。
  過去ログ 「日本の歴史 ――どこの学習漫画にしようか?」 参照。

(2)過去ログ 「児童書の読み聞かせを通じて、物語を楽しむ」 参照。

【今日(昨日)読んだ本】

★ ロアルド・ダール 作 /クェンティン・ブレイク 絵 /柳瀬尚紀 訳 『チョコレート工場の秘密』 評論社、2005年。
「やっと読み終えた!期待を裏切らない後味。絶対おすすめ!」(児童書)

★ パット=ハッチンス 作 /わらなべしげお 訳 『ベーコンわすれちゃだめよ!』 偕成社、1977年。
「ハッチンスにハマっている娘からのリクエスト。ベーコン忘れちゃうのが面白い様子。」(絵本・再読)

日本の歴史 ――どこの学習漫画にしようか?

2016年01月05日 | 絵本・児童書関係
小3の息子は歴史マンガが大好きで、私が図書館で借りてきた
『学習漫画 日本の歴史』(以下『日本の歴史』)を、暇さえあれば読んでいます。

小3~小6くらいの男の子は、戦国武将など、歴史が好きな子が多いようです)


※歴史本の本棚。右側が自宅の本で、左側が図書館の本。
 リビングの本棚を整理したことで、歴史本のスペースを確保。

あまりに歴史好きなので、場所はとるものの、
数か月前、フルセットで『日本の歴史』を買おうと思いました。

しかし、いざ買おうと紀伊国屋や近所の書店で読み比べたとき、
集英社か、小学館か、それとも他の出版社のか、なかなか決めることができませんでした。

せっかく買ったのに、「やっぱり○○のにすればよかった!」「買った直後に改訂版が出た!」
となるのは嫌なので、今は図書館で借り、様子をみています。

そう、歴史マンガといっても、出版社によって特色がそれぞれ違うのです。
良し悪しは、読み手が何を求めているかで違ってきます。

小学館の日本の歴史は昔ながらの絵のタッチで、
説明が着も少なく読みやすいのですが、
最初に読んだのが、集英社のタイプでした。

なので、集英社の『日本の歴史』を
1巻からでなく、大好きな戦国時代から、図書館で借りて読んでいます。
(近所の図書館にはないため、私が他館から取り寄せて借ります)

小学館の歴史マンガは昔ながらの絵のタッチでわかりやすく、
とても読みやすそうだったのですが、
息子は説明書きの多い、集英社のタイプでも平気だったので、
まずは集英社の『日本の歴史』を何冊か借りて読んでいます。

集英社のを一通り読み終わったら、小学館のタイプも借りてみるつもりです。
ポプラ社や学研などもありましたが、絵がちょっと今風すぎたので見送りました。

娘も読むことを考えたら、流れがつかみやすい小学館のほうがよさそうですが、
息子は説明書きの多い集英社のほうが好きそうな気がします。

学習指導要領に沿っているか?年号の表記が新しいか?など、
チェックポイントはいろいろありますが、
子どもの好みがあると思うので、図書館で借りたり、書店で立ち読みするなどして、
読み比べてみることをお勧めします。

私も人物事典などの別冊を買うとき、小学館か集英社でとても悩みましたが、
結局は図書館で借り、息子が何度も読み返していた、
集英社の人物事典をを購入しました。

あとは、集英社の『日本の歴史』は
私が所属する日本子どもの本研究会の選定図書だったので、
そこも購入の決め手になっていたりします。

歴史が苦手、時代背景がよくわからない、女の子の場合は、
説明書きの少ない、小学館のほうが読みやすそうです。
(私は小学館のほうが読みやすかった)

以前は、学習漫画に少し抵抗のあった私ですが、
昔の時代のことを、活字だけで想像するのは難しいので、
マンガの絵の力を借りて、好きな分野のことを知ることは、
いいことだと思ったので、今の私の中では、学習漫画は「あり」です。

ちなみに、集英社と並行して読んでいるのが、
朝日新聞社が出している『日本の歴史』。

こちらは主人公たちと一緒に歴史の旅に出るので、
初めて歴史マンガを読む子や、女の子におすすめです。

いろいろな出版社から出ている歴史マンガを読み比べてみると、
出版社によって特徴が異なることも知る機会にもなりますし、
いろいろな角度から歴史を楽しむことができます。

最終的にはどこの『日本の歴史』を購入することになるのか、
それとも買わないで、図書館だけで済ませてしまうのか、
今はまだ結論が出ていません。

小学校高学年になってから買うのもあり、
毎月1冊ずつ買ってあげて、揃えていくのもあり、
いろいろな出版社の日本の歴史を借り続けるのもあり。

今、日本の歴史への関心が強いので、旬を大切にしながら
ワクワクする本棚作りをしたいと思います。

※このブログ記事の続きはこちら

【追記】 2016年秋に集英社から、学習漫画『日本の歴史』がリニューアルされて発売されました。
巻ごとに絵を描いている人が異なり、多くの知識を得るよりも、歴史の流れを大事にしているように思いました。

個人的には集英社の『日本の歴史』に関しては、リニューアル前のほうが気に入っているので、
購入は見送りました。

購入を考えている方は、いき実際に手に取って読んでみることをお勧めします。

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詩人、長田弘さんの訃報

2015年05月10日 | 絵本・児童書関係
先ほど、詩人の長田弘(おさだひろし)さんが胆管がんで亡くなられた
というニュースを目にしました。

1年くらい前だったでしょうか。

表参道のクレヨンハウスで、長田さんと山村浩二さんが対談を行うことになり、
私のお気に入り絵本の『クリスマスのおくりもの』(1)にサインをしてもらおうと、
対談に参加するのを楽しみにしていたが、諸事情で行けなくなってしまいました。

今後もおはなしを聞くチャンスがあるだろうから、その時は参加しよう!

と、自らを励ましていたのですが・・・

あの日、クレヨンハウスで行われた対談で、長田さんのおはなしを聞きたかったです。

手元にある『クリスマスのおくりもの』を開くと、
おじいさんサンタのひたむきさとやさしさが、
長田さんの日本語訳から伝わってきました。

長田さんの詩にいせひでこさんが絵を描かれた、『最初の質問』も大好き。
心が乱れている今こそ、手に取って読みたいです。

研究者の方や作家の方などが亡くなると何年も忘れられず、
ふとその方のことを思い出すことが多いのですが、

「作品の中で生き続ける」

と自分に言い聞かせています。
とはいっても、今はそんな理屈は通用しません・・・

長田さん、素敵な詩や絵本をありがとうございました。
これからも長田さんの作品を読み続けます。

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【注】

(1)ジョン・バーニンガム 作&絵 /長田弘 訳 『クリスマスのおくりもの』 ほるぷ出版、1993年。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ マリサビーナ・ルッソ 文・絵 /ほしかわなつこ 訳『おきるじかんよ!』 童話館出版、2006年。
「息子も娘も好きな絵本。サムとお母さんのやり取りに、親子ともに親近感を覚える。」(98/100 再読)

東京こども図書館編 『絵本の庭へ』 を読んで

2014年06月21日 | 絵本・児童書関係
ここ2,3日、東京子ども図書館が出している、
『絵本の庭へ』(1)というブックリストにどっぷり浸かっています。

以前友人に紹介され、図書館で借りてみたものの、その時はゆっくり読めなかったため、
今回は掲載されている1157冊の絵本の絵本がどんな絵本なのか、
ゆっくり紹介文を読んでみました。

選書へのこだわりを感じます。

あまり知られていない絵本でも、質の高いものは載っており、
有名な絵本でも、この本に載っていないものも多く、
なぜ選ばれていないのか、考える機会ができ、面白かったです。

絵本は絶版になると、出版社や訳者が変わって発刊されることがあるのですが、
このブックリストでは、新しいふるいに関係なく、オススメの方を載せているので、
絵本の訳を重視している点が伝わってきました。

海外の作家の名前の表記が、苗字+名前になっていたり、
作家、画家、訳者などが並んで書いていないので、パッと見た感じでは、
少しわかりにくいのですが、絵本ガイド感覚で楽しむ分には支障ありません。

この作家さん、こんな絵本も描いているのかぁ・・・

など、なかなか書店ではお目にかかれない絵本や、
図書館の書庫で眠っていそうな絵本もたくさん載っており、
古典好きな私には、たまらないガイドでした。
2000年以降に発刊された絵本も、おすすめのものは載っています。

私は先日絵本を買ったばかりなので、(2)すぐには買えませんが、
このブックリストは手元に置きたいと思いました。

最近出た絵本を知りたい人には、物足りないと思いますが、
あまりメジャーでない古典絵本を知りたい人にはたまりません!
文庫や児童図書館では、メジャーな絵本なのかもしれませんが。

このブックリストがすべてではないですが、
今まで出合ってきたブックリストに、このブックリストも加えると、
かなりリストの幅が出てくると思います。

分厚い本なので、パラパラ見るのには向いていませんが、
ぜひ、図書館で「はじめに」だけでも読んでみて下さい。
とても大切なことが書いてあります。

私の住んでいる地域の分館(3)でも、このブックリストの絵本が
基本絵本として置いてあったら・・・と思わずにはいられません。

このリストに載っている絵本を、どんどん読んでいきたいです。

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【注】

(1)東京子ども図書館 編 『絵本の庭へ (児童図書館 基本蔵書目録1)』 東京子ども図書館、2012年。 ブックリスト

(2)過去ログ 「お気に入りの絵本がやっと手元に!」 参照。

(3)家から近い、小さな図書館のこと。分館に対して、大きな図書館のことを中央館と呼ぶことがある。

【今日読んだ本】

黒柳徹子 作・武井武雄 絵 『木にとまりたかった木のはなし』 河出書房新社、2014年。
「過去に岩崎書店から刊行されていた絵本。絵と文が一致しないところがあるが、製作秘話を読んだらありだと思った。武井さんの絵が美しすぎ。(138/200 絵本)

古田足日 作・堀内誠一 絵 『ロボット・カミイ』 福音館書店、1970年。
「絵が多い児童書。カミイが息子と重なる!子どもの心をよく捉えている本。親が読んであげててもいい。」(22/50 児童書)

海外の作家が描いた俳句の絵本

2014年06月08日 | 絵本・児童書関係
今日は昨日の勉強会(1)で紹介してもらった絵本を、早速図書館で借りてきました。
一番気に入っているのは『E.Jキーツの俳句絵本 春の日や 庭に雀の砂あひて』(2)です。

一つの俳句につき、現代語訳と英訳されたものが一つずつ書かれてあり、
背景に絵本作家のキーツ(3)の絵が描かれています。

英語が苦手な人でも、読むとなんとなく、その俳句のもつ雰囲気がわかるので、
俳句と現代語訳と英訳の3つを読みながら、絵まで楽しめるところが魅力的です。

俳句に海外の画家の絵なんて・・・と思われるかもしれませんが、
海外の絵本作家が、日本の文化である俳句に興味を持ち、
俳句の絵本を描いてくれたことが、嬉しくてたまりません!

日本人も、日本の古典を現代語訳などと照らし合わせながらでいいので、
どんどん読んでほしいです。
きっと俳句から「何か」を感じることができると思います。
自分もこれをきかっけに、古典を読み返したい!

話が戻りますが、この絵本の絵を描いたキーツは1983年に亡くなっているのに、
この絵本は日本で1999年に出ているので、
海外ではもっと前にこの絵本が出ている可能性が高いです。

いつ頃、どんな風に出たのか・・・
編者のリチャード・ルイスが俳句に興味を持っていて、キーツに依頼をしたのか・・・

この絵本の誕生秘話を調べてみたいと思いました。

ちなみに私は高校時代、本嫌いでしたが古典は好きで、
和歌や俳句を、解釈と照らし合わせてはウットリとしていました。
難しいことはわからなくても、風情や音の響きの美しさはなんとなくわかっていたので。

もう、俳句と縁がないと思っていたというのに、
絵本を通じて俳句と再会できるとは・・・!

やっぱり文学は、いろいろなところで繋がっているなぁと、改めて思いました。

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【注】

(1)過去ログ 「絵本仲間との勉強会 ――仲間の存在」 参照。

(2)エズラ・ジャック・キーツ 画/ リチャード・ルイス 編/ いぬいゆみこ 訳 『キーツの俳句絵本 春の日や 庭に雀の砂あひて』 偕成社、1999年。

(3)アメリカの絵本作家、エズラ=ジャック=キーツを指す。温かみのある作風と、コラージュが特徴。『ゆきのひ』でコルデコット賞受賞。83年没。

【今日読んだ本】

★ 加古里子 作・絵 『だるまちゃんとにおうちゃん』 福音館書店、2014年(月刊予約絵本「こどものとも」通巻700号)
「早速子ども達のお気に入りになる。娘はにらめっこ、息子は指相撲がお気に入り」(47/100 再読)

まど・みちお 作/ 篠崎三朗 絵/ 伊藤英治 編 『まど・みちお詩集2 だいすき まどさん』 理論社、2004年。
「小学生向けに編集されている詩集。挿絵は好みが分かれそうだが、入っている詩はとてもいい。」(48/100 再読)

エズラ・ジャック・キーツ 画/ リチャード・ルイス 編/ いぬいゆみこ 訳 『キーツの俳句絵本 春の日や 庭に雀の砂あひて』 偕成社、1999年。
「キーツのコラージュが、英訳となかなか合っている!俳句のもつ雰囲気を大切にしているところもいい。」(127/200 絵本)

小さなことをコツコツ積み重ねていく ――絵本やおはなし

2014年06月06日 | 絵本・児童書関係
今日の日中、一昨日の読み聞かせボラ(1)の感想ノートに書き出し、
6月の(集団)読み聞かせに向きそうな絵本を、リストにまとめました。(2)

読み聞かせボラの感想はブログにも書いていますが、手持ちのノートにも書きます。
紙のノートには、書名や子どもの様子も細かく記録できますし、
自分の読み聞かせを振り返りたいときに、とても重宝しています。

書くのは少し面倒ですが、気持ちに余裕がある時に書くようにしているので、
ストレスにはなっていません。

手持ち絵本のリスト化も、気が向いた時にちょこっと書くだけなので、
こちらもたいした手間になっていないです。

そのあと、家事をしながら、来月発表予定のおはなし(3)を、
スムーズに語れるように練習しました。

相変らず覚えるのが苦手で、まだ全部おはなしを覚えていないのですが、
あまり思い出せなかった部分を、少しずつ思い出せるようになってきたので、
少しずつですが、進歩している感じがします。

隙間時間に、読みたいと思った絵本を再読したりもしました。

私の場合、子どもが小さいうちは、大きなことをするのが難しいですが、
こうした小さなことなら、コツコツ続けられるので、地味な作業を積み重ねています。

そこそこ続いているのは、好きなことだからでしょうか。

といっても、おはなしに関してはまだ覚えるのが大変なので、
「好き」というレベルにまだ到達していないのですが、
覚えるのに慣れてきたら、楽しくなりそうな気がするので、
その楽しさを予測しながら取り組んでいるところです。

どのくらい続くかわかりませんが、「乗り越えるべき壁」(4)を乗り越えたいので、
マイペースではありますが、もう少し続けてみたいと思います。

さて、読み聞かせ日記を書いて寝ますか!

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【注】

(1)過去ログ 「今日の読み聞かせボラを振り返って ――読み聞かせの雰囲気」 参照。

(2)過去ログ 「手持ち絵本のリスト化により見えてきたこと」 参照。

(3)ストーリーテリングのこと。過去ログ 「おはなしを隙間時間に練習する」 参照。

(4)「乗り越えるべき壁」については、過去ログ 「ストーリーテリング講座に参加」 参照。

【今日読んだ本】

★ 加古里子 作・絵 『だるまちゃんとにおうちゃん』 福音館書店、2014年(月刊予約絵本「こどものとも」通巻700号)
「いろいろな相撲遊びが盛りだくさん!どこかホッとする絵と文章。若い人にもこうした絵本を書いてほしい。」(124/200 絵本)

★ アンソニー・ブラウン 作/ あきのしょういちろう 訳 『ウィリーとともだち』 童話館 1994年。
「この人の描くゴリラの絵は最高!ストーリーもいいですが、物語る絵はもっといいです。」(125/200 絵本)

キャシー・スティンスン 文/ ロビン・ベアード・ルイス 絵 ふしみみさを 訳 『あかがいちばん』 2005年、ほるぷ出版。
「子どものこだわりの気持ちがよくわかる絵本。イヤイヤ期の子を育てているママに。」(44/100 再読)

シャーロット・ゾロトウ 作/ ハワード=ノッツ 絵 松岡享子 訳 『かぜは どこへいくの』 偕成社、1981年。
「MAYUのお気に入り。育児疲れを感じたときに読むことが多い。大人もしみじみと楽しめる絵本。」(45/100 再読)

クレヨンハウスで洋書の絵本探し

2014年04月25日 | 絵本・児童書関係
今日は娘と息子が一緒に楽しめそうな洋書の絵本(1)を探しに
クレヨンハウスへ行ってきました。

絵本で子どもに英語を教えているの?!

と、聞かれそうですが、子どもに英語の勉強をさせたいとかではないです。

私自身、英語はずっとやっていないので、はずかしながら
すっかり忘れているのですが、英語の響きは大好き!

時々、翻訳絵本を読んでいると、「原書を読んでみたいな~」と思うことがあるので
図書館で借りたり、書店で買い求めたりしています。

いきなり英語では読めなくても、日本語訳の絵本を読んでいると、
洋書の絵本を読んでも、だいたい何が書いてあるかが、想像できるので、
英語がすっかり抜けている私でも、絵本の雰囲気を楽しむことができるのです。

子ども達も、我が家にある数少ない洋書の絵本が好きで、
時々読んでくれとリクエストしてきます。

日本語版と英語版の、両方がある絵本でも、
その時の気分によって、英語版とかを持ってきたりするので、
子どもは感覚で絵本を楽しんでいるんだなと思いました。
ちなみに私も洋書の絵本は感覚で楽しんでいます。

なので、娘と息子が一緒に、感覚で楽しめそうな洋書の絵本を
児童書専門店のクレヨンハウスで探したところ、
案の定、規模の大きい図書館より、洋書の絵本が充実しており大満足!

ペーパーバック(2)だと、紙質がかなり悪いものがありますが、
表紙が簡単な防水になっているタイプのものが多く、
耐久性がそこそこあっていいなと思いました。

しかし、あれもこれも気になって決められなかったため、
今の娘にピッタリだと思った、日本語の絵本を買って帰宅。
洋書の絵本より、そちらの方が気に入ったので。

候補の絵本が何冊かみつかったので、じっくり購入を検討したいと思います。

ちなみに、我が家で一番人気のある洋書の絵本は
マーガレット・ワイズ・ブラウンの、"GOODNIGHT MOON"(3)で、
子ども達は韻を踏んだ絵本がお気に入りなので、
今日も韻を踏んだものを探していました。

洋書の絵本は日本のものと、デザインが少し異なったり、ペーパーブックと、
ハードカバー、サイズ違いなどで、同じ洋書の絵本でも、印象が異なったりするので、
私は極力実物を見るようにしています。
大きな図書館だと、洋書の絵本が置いてあることが多いので、そちらもチェック。

日本語版がよかったからといって、原書がいいわけでもないので(逆も然り)、
購入までかなり慎重ですが、「これだ!」と思う一冊を選ぶのは楽しい作業なので、
そこにたどり着くプロセスを楽しみたいと思います。

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【注】

(1)この記事では英語圏で出版された、英語で書かれてある絵本のことを指す。

(2)ハードカバーでなく、月刊「こどものとも」のような、薄い絵本のこと。ハードカバーの絵本よりも安めだが、紙質がよくないものもある。

(3)マーガレット・ワイズ・ブラウン作/クレメント・ハード 絵/瀬田貞二 訳『おやすみなさい おつきさま』(評論社、1979年)の原書のこと。

【今日読んだ本】

甲斐信枝 作・絵 『たんぽぽ』 金の星社、1984年。
「綿毛が飛ぶタイミングで読むならこちら。絵が大きいので教室でもOK.(80/100 絵本)

★ 森谷憲 文・寺島龍一 絵 『たべられるしょくぶつ』 福音館書店、1972年(かがくのとも傑作集)。
「文も絵もわかりやすい。種とと野菜の比較がわかりやすい。普遍性あり。」(81/100 絵本)

★ 川田健 文・薮内正幸 絵・今泉吉典 監修 『しっぽのはたらき』 福音館書店、1972年(かがくのとも傑作集)。
「絵が美しい。参加型の科学絵本なので幅広い年齢の読み聞かせに。」(82/100 絵本)

★ アンドリュー・ダッド 文/エマ・クェイ 絵/落合恵子 訳 『おやすみ、ぼく』 クレヨンハウス、2009年。
「寝る前に、子どもの体をさすりながら読んであげたい絵本。愛を感じる文と訳。」(83/100 絵本)

図鑑やガイドブックも楽しい

2014年03月23日 | 絵本・児童書関係
今日は天気がとても良かったので、久し振りに家族で動物園に行ってきました。

2歳の娘が、大の動物好きなんです。

動物関係の絵本も好きですが、図鑑やガイドブックなども大好きで
以前動物園で買った『動物園の動物』(1)がとても気に入り、
何度も読んでくれとリクエストされました。

200種類くらいいる動物の名前を読むので、とても疲れるため
私としては、動物のガイドブックはあまり持ってきてほしくないのですが
娘からしたら、いろいろな動物の写真が見れて、楽しくてしょうがないのでしょう。

これは久々に実物を見せてあげたいと思ったので

「動物園と図書館、どっちに行きたい?」

と、聞いたところ

「どうぶつえん!!」

と言われました。

軽いノリで聞いたのですが、完全に動物園に行く気に娘がなっていたので
これは行くしかない!と思い、急遽午後から動物園に足を運ぶことにしたのです。

動物園に着くと娘は大喜びし、寝ていてもいいからコアラが見たいといい(2)
木の上で丸くなって寝ているコアラを、興味深そうにじっと見ていました。

そんな娘の姿を見て、人は「静」と「動」なら、「動」に興味を持ちがちだけれど
「静」から感じるものもたくさんあるのだと思いました。

そして、やっぱり実物は写真よりも魅力的だと思いました。
寝ている姿であっても、いろいろなことを感じることができるのですから・・・

絵本よりも原画の方が美しいと感じるのと似ています。(3)

夕方、多くの動物達を見たあとにお土産屋さんで
『野鳥』のガイドブックを買って帰りました。(4)
保育園の帰りに娘と見かける鳥のことを、調べたいと思ったからです。

帰宅後、野鳥のガイドブックを見ながら
「朝時々見かける鳥ってこれじゃない?!」と、家族みんなで夢中になっていました。

動物や鳥など、知れば知るほど、生き物に興味がわいてきます。
見ていると、かわいくてウットリ♪
娘が夢中になるのも無理ありません。

自分一人だったら、動物園には足を運ばなかったので
行くきっかけを作ってくれた娘に感謝です。

子ども達の好奇心から学ぶことは多いなと改めて思いました。

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【注】

(1)さとうあきら 著 『動物園の動物』 山と渓谷社、2011年。ハンディタイプの動物ガイド。図鑑よりも紙が柔らかくてめくりやすい。

(2)コアラは食事の時以外は木の上で寝ていることが多く、一日の大半は寝ている。

(3)過去ログ 「誕生50周年記念 ぐりとぐら展 銀座松屋」 で、『ぐりとぐら』の原画が、絵本よりも魅力的だったことを綴っている。

(4)吉野俊幸・山田智子 著 『野鳥 改訂版』 山と渓谷社、2013年(改訂版)。ハンディタイプの動物ガイドで、『動物園の動物』と同じ「新 ヤマケイポケットガイド」シリーズである。

【今日読んだ本】

「金の鳥」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話1』 こぐま社、1990年所収。
「少し長いけれど読みごたえあり。活字でなく、おはなしで聞いてみたい」(12/40 おはなし)

絵本や児童書の絵はとても大事

2014年03月21日 | 絵本・児童書関係
先日図書館で『ももいろのきりん』(1)という児童書を借りてきました。

私が小学生の頃、この本の表紙や絵を見た記憶があるので
機会をみつけて読んでみたいと思っていたのです。

以前は小学1年生向けの児童書を読むのも面倒だと思っていた私ですが(2)
最近児童書をいろいろ読むようになったからか、活字に慣れてきて
小学1年生向けくらいの児童書なら、普通に読めるようになりました。
大人になってやっと読めるようになったというのも変な話ですが・・・

念願の『ももいろのきりん』を読み始めたところ
最初の方は絵も記憶にあり、うっすら内容も覚えていたのですが
本の途中から絵への記憶もなくなり、全く記憶にない内容になってきたので
やっぱり小さい頃、途中で読むのに挫折したことがわかりました。

当時桃色が大好きだったので、この本の表紙に興味を持ったのでしょうが
いくら挿絵が多くても、活字の多さにかなわなかったのです。

どうして活字が苦手だったのか・・・今思うと
テレビアニメばかり見ていたことと、兄が漫画好きだったこともあり
本に出会う前にアニメや漫画に走ってしまったのが原因と思われます。

誰かが私に読んでくれたら、この本の世界を楽しめたのでしょうが
「小学生になったら本は自分で読む」という空気が流れていたので
一人で児童書を読むことができない私は、児童書と距離を置くようになっていきました。

けれど、絵本などの絵は好きで『ももいろのきりん』の絵も
かなり鮮明に覚えていたので、活字は苦手ながらも
絵を見て、その物語への想像を膨らませていたのかもしれません。

そう考えると、絵本や児童書の絵は大事だなぁと思います。
文章に触れるのも素敵ですが、絵をじっとみて想像を膨らますことも
とても大切なことだと思うのです。

「あぁ、この絵覚えている!」と記憶にある絵を見ると、私は嬉しくなります。

特に、ももいろのきりんの桃色の美しいこと!
他の色をほとんど絵に取り入れないことで、

「ももいろと いういろは せかい一 きれい」(3)

ということを証明していますし、読者の子ども達もこの桃色を見たら
「せかい一 きれい」という言葉に納得するでしょう。

活字嫌いな子供が、絵を見て本の世界を想像していたのですから
絵本や児童書の絵の力はすごいです。

ただかわいいだけのきりんの絵だったら
絵を見ただけで、ここまで想像を膨らませなかったと思います。

今回は図書館でこの本を借りましたが
娘が『ももいろのきりん』の本が気になるらしく
なんども絵をパラパラめくってみていました。

小さな子にも、このももいろのきりんの魅力が
絵を通じてわかるのかもしれません。

娘がもう少し大きくなったら
この本を我が家に迎え入れたいと思いました。

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【注】

(1)中川李枝子 作・中川宗弥 絵 『ももいろのきろん』 福音館書店、1965年。小学校低学年向けの児童書。

(2)過去ログ 「息子が絵本より児童書を好むように・・・2 とんだオチ」 参照。

(3)『ももいろのきりん』の主人公のるるこがキリカのために歌ってあげる「キリカのうた」の歌詞を一部分を、作品から引用している。

【今日(昨日)読んだ本】

トミー・ウンゲラー 作/たむらりゅういち・あそうくみ 訳 『ゼラルダと人喰い鬼』 評論社 1977年。
「表紙の絵が怖いけれど、ストーリーはほっこり。料理が紹介されているページがお気に入り。」(32/100 絵本)

中川李枝子 作・中川宗弥 絵 『ももいろのきろん』 福音館書店、1965年。
「ももいろという響きがいい。るるこに共感。女の子向き。不変的。」(8/50 児童書)

「ならずもの」「がちょう番の娘」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話1』 こぐま社、1990年所収。
「ならずものは短いおはなし。面白いけれど私にはイマイチ。」「がちょう番のむすめは、いかにもグリムという感じ。お姫様物で読んでいて楽しい。」(9/40、10/40 おはなし)

まだ間に合う!読まなかった絵本を今読もう!

2014年02月01日 | 絵本・児童書関係
一昨日から咳がひどく出ており、風邪だろうと思っていたものの
昨日体温を計ったところ39℃もありビックリ!

嘔吐しそうなくらい苦しい咳が出て、OS1(甘くないポカリみたいなもの)を飲んで
水分補給をしているものの、体が熱く、耳が痛く
寒気がすることなどから、インフルエンザを疑い
病院に行ってみたら、やっぱりインフルエンザA型でした。

今まで人生を生きてきて、インフルエンザにかかったことがなかったので
予防をこれだけしているのだから大丈夫!と思っていたものの
インフルの威力にはかないませんでした・・・

「高熱でしんどかったとしても病院に行く」

これに尽きると思いました。


ちなみに、フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(1)を読み終えました。
息子が小学校の高学年になったら、こういう本を一緒に楽しめるかな?
とワクワクしていますが、息子は読まないかもしれません。

読んでいても難しくなく、物語に吸い込まれていきました。

もう3,4年前でしょうか。
ストーリーテラーの方が、私にこうアドバイスをしてくれました。

「あなたは日本文学よりも、海外のファンタジーを読んだ方がいい」

その言葉が今やっとわかった気がします。
当時は海外のファンタジーは好きではなかったので読まなかったのですが
今回読んでみて、日本文学はドロドロと湿っぽいのに対し
海外の文学はスカッとするような解放感があるので。

小学生や中学生の時に、こうした文学に出合えませんでしたが
今、出合えてよかった!!
これからもいろいろ読んでみたいです。

と言っても、今は絵本を読む割合を増やせたら・・・と思っています。

特に、1歳向けくらいの赤ちゃん絵本は今しか楽しめないと思うので
存分に楽しんでおきたいのです。

小1の息子に読んであげられなかった赤ちゃん絵本を
娘に読んでいると、息子が楽しそうに顔を出します。
二人のお気に入りは、まついのりこさんの『ばいばい』(2)です。

息子が赤ちゃんの頃、良質な絵本をあまり読んであげられなかったけれど
今こうして妹と絵本を楽しんでくれて嬉しい!


下の子が甘えていると、自分も甘えたくて仕方ないようです。
いずれ、甘えなくなる時期がくるでしょう。
それまでは、いっぱい甘えを受け入れていこうと思います。


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【注】

(1)フィリパ・ピアス作、高杉一郎訳 『トムは真夜中の庭で』 岩波書店、1975年 

(2)まついのりこ作/絵 『ばいばい(まついのりこあかちゃんのほん)』 偕成社、1983年。
別館ブログ 「まついのりこ『じゃあじゃあびりびり』他 0歳児に読みたい絵本 」 で少し紹介されている。

借りた本の内容は忘れていくので・・・

2012年10月29日 | 絵本・児童書関係
私は絵本ガイドのようなものを何冊か持っているのですが
買った絵本や図書館で借りた絵本がある場合、そのガイドに書き込んでいます。

家にある絵本の大半は内容を覚えているのですが
図書館で借りたものに関しては、1,2年すると内容を忘れてしまうことが多いです。
絵本だけでなく、普通の書籍でも同じです。

なので、やっぱり本は家にある方がいいとつくづく思います。
同じ本でも、読むたびに以前は気にならなかった箇所に興味を持つようになったりするので
その本のことを知りたいのなら、購入し、時々開く機会を作った方が、その本といい付き合いができる気がしました。

私は絵本のことをもっと知りたいと思っているので、
それならやっぱり購入し、家で気になった時に開ける環境を作った方がよさそうです。

家が狭いので、購入する本はしっかり厳選しようと思います。
その厳選する作業が、なんだかとても楽しそうな気がしてなりません。


やっと一段落つきました

2010年03月02日 | 絵本・児童書関係
やっと司書資格や絵本講師の勉強が一段落つきました。

3月はゼミもない、司書の資格の勉強もない、絵本講師の勉強もない
勉強に縛られることがない月なんです。

なので、私はこの3月に絵本をたくさん読もうと思いました。

私の好きな松岡享子さんという
多くの児童図書を翻訳している方の本に
暇さえあれば児童書を読んでいたと書いてありました。

大人の本を読む時間があるのなら
子どもの本を2冊は読めると書いてあり
そうだよなと思いました。

暇さえあれば本を読む。

児童図書のソムリエを目指しているので
今日も図書館の本を借りて自宅で読みました。

図書館だと、なんとなく落ち着かないのですが
借りてきて家で読むと、すごく落ち着きます。

やっぱり「家で読む」というのはいいですね。
この調子で今月はたくさん借りて、
何冊もの絵本の要約を書きたいと思います。

この3月をどう過ごすか
まだちょっと迷いはあるのですが、そこは今すぐ決めないで
まずは今できることから始めてみます。