今日は娘を保育園へ迎えに行く前に、図書館で行われている、
小学生向けのおはなし会を見学してみました。
息子が幼稚園年長さんの時に、何度か見学をしたことがあったのですが、
あの時とはだいぶ見方が変わり、小学校での読み聞かせの時間と、
図書館のおはなし会は、だいぶ違うことがよくわかりました。
まず一つ目は、持ち時間です。
朝の読み聞かせは10分~15分くらいなのに対し、
図書館でのおはなし会は、30分も持ち時間があるので、
かなり長い絵本を楽しむことができます。
時間帯も朝に学校で読むよりも、放課後のおやつの時間の方が、
子ども達がくつろいでいる印象を受けました。
二つ目は、場所です。
朝の読み聞かせは教室なので広く、横に長く子ども達が並ぶのに対し、
図書館は若干狭いので、読み手と聞き手との距離も近いです。
教室だと、30名以上の子供が見ることを想定して選びますが、
図書館だと10人くらいの子を想定して選べるので、
遠目がかなりきく絵本でないものも選べるので、読む絵本の選択肢が広がります。
最後は、聞き手です。
朝の読み聞かせは学校のある学年のクラスの子と決まっているので、
聞き手の学年を参考に選書できますが、
図書館だと始まるまで誰が来るかわからないので、
幼稚園年長~小2くらいまでの聞き手を想定し、みんなが楽しめるものを選びます。
まだまだ違う点はあるかもしれませんが、
場所や時間帯、聞き手でこんなにもおはなし会の雰囲気が変わるなんて・・・・
と驚きました。
読み手の方は、私が以前から気になっていた、
子ども達の顔を見ながら絵本を読むのでなく、
絵本を見ながら子ども達に読むことも実践されていました。(1)
子ども達の落ち着きがなく、絵本に集中していないときも多く、
最後まで持つか、心配しながら見ていたのですが、
聞き手が集中していなくても、読み手は動じることなく、
絵本を見ながら読んでいました。
すると、落ち着きのなかった子ども達の気持ちが、
また絵本に戻っていくじゃありませんか!
絵本を読んでいて、子ども達の顔は見えないけれど、
聞き手が聞いてくれていることを信じて、読んでいる感じがしました。
しかも、余裕がなくて字を追っている感じが全くありません。
それどころか、かなり読み込んでおり、読み方がかなり安定しています。
絵本を見ながら読んでいても、しっかり読み込んでいると、
こういう風に伝わるのかぁと思いました。
小学校でも自分がボラの当番でないときは、
他の人が絵本を読んでいるのを見学をしたりしてきましたが、
私の住んでいる自治体の、図書館の読み聞かせボラの方は、
かなり研修を積んでいるので、見ごたえも聞きごたえもありました。
改めて、人が読んでいるのを見るのは大事だと思いました。(2)
自分の未熟さを痛感し、辛く感じることも多かったのですが、
未熟だからこそ、吸収し、改善できるものがあると思うと、
発展途上も悪くない気がします。
やり方次第で、よくなる可能性が十分あるということですから!
今日は、来月の読み聞かせボラに向けての課題ができました。
動じずに、子ども達と自分を信じて、物語を届けるために、
しっかり絵本を読みこむことです。
今年度最初の読み聞かせボラは、来月からになりますが、
しっかり絵本を読み込むためにも、少し早めに準備に取り掛かろうと思いました。
【注】
(1)「子どもの顔を見ながら絵本を読むのはよくない」というアドバイスを受け、最近読み方を気を付けるようにしていた。
過去ログ
「今日の読み聞かせボラを振り返る」 参照。
(2)先日のおはなし会でも同じようなことを感じた。過去ログ
「語り中心のおはなし会へ」 参照。
【今日読んだ本】
★ とよたかずひこ 作・絵 『ももんちゃん ぎゅっ!』 童心社、2011年。
「親子でほっぺをくっつけたくなる絵本。『くっついた』に似ている。絵が大きいので、おはなし会もOK。」(70/100 絵本)
ジェニー・スー・コステキ=ショー 作/宮坂宏美 訳 『おんなじ、おんなじ!でもちょっとちがう!』 光村教育図書、2011年。
「ちょっと違うところが楽しい!インターナショナルな絵本。ボラでもOK。」(71/100 絵本)
★ 長谷川摂子 作・ふりやなな 画 『めっきらもっきら どおんどん』 福音館書店、1985年。
「ダイナミックな絵に、面白い文。夏にオススメ。絵が大きく教室でもOK。」(12/100 再読)