MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

降矢ななさんの講演会へ クレヨンハウス

2015年03月15日 | 講演会や勉強会
昨日、降矢(ふりや)ななさんの講演を聞きに、表参道のクレヨンハウスまで行ってきました。

娘が『めっきらもっきらどおんどん』(1)と『まゆとおに』(2)のファンなので、
これらの絵本の絵を描いている、降矢ななさんのおはなしを聞いてみたかったのです。

おはなしを聞いていて、絵本の絵を楽しみながら描いていることや、
3.11のことを忘れないように、絵を通じて世界の方々に伝えてきたことなどを聞き、
真面目で自分に素直で一生懸命な方といった印象を受けました。

けれど、雰囲気は気さくなママさんといった感じでしょうか。

こうした講演会に足を運ぶと、絵本を通じて受ける印象と、
実際の作家さんの印象は異なることもあれば、ピッタリであることもあったり、
お会いして話を聞いてみないとわからないので、とても楽しいです。

今回は講演時間が伸びてしまったため、質問タイムがありませんでしたが、
ある場合は、よく質問をします。
今回はサイン会の時に質問をしてもいいと言われたので、
質問をしたところ、快く答えていただけました。

こういった作家さんとのコミュニケーションも大好きです。

私が講演会に行った日は、子ども達に講演者の方が描いた絵本を、
お土産に買って帰ります。

そして、その作家さんがどんな話をしてくれたのか、
家族みんなと話をしながら夕食を食べる・・・

絵本作家さんの話が、家族共通の話題というのは嬉しいものです。

夫が安野光雅さんのファンなのですが、いつか安野光雅さんの講演会があったら、
夫も講演会に足を運びたいと言っていました。

いつか実現したいです。

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【注】

(1)長谷川摂子 作 降矢なな 画 『めっきらもっきらどおんどん』 福音館書店、1990年(こどものとも傑作集)。

(2)富安陽子 文・降矢なな 絵 『まゆとおに やまんばむすめ まゆのおはなし』 福音館書店、2004年(こどものとも傑作集)。

【今日(昨日)読んだ本】

★ ウイリアム・ニコルソン 作/ 松岡享子・吉田新一 訳 『かしこいビル』 ペンギン社、2003年。
「絵がよく物語っているからか、3歳の娘が気に入っている。私も気に入っている、イギリスの古典絵本。」(165/200 絵本)

本は楽しむものでしょ?

2015年03月06日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨日息子にハッとさせられるようなことを言われました。
そのときのことを、少しばかり綴ってみたいと思います。

ここ2週間ほど図書館で本を借りてこなかったからか、
子ども達は本に飢えている状態で

息子は「本借りてきた?」と何度も聞き
娘は「図書館行きたい!」と何度も言うので、
昨日やっと、子ども達が興味のありそうな本を図書館で借りてきました。

その借りてきた本の中に、息子がとても気に入った図鑑があったからか

「寝る前にその図鑑を一人で読むから、今日は寝る前の読み聞かせはなしでいい」

と言ってきたのです。

私は子どもが一人で図鑑を眺めることと、夜の親子の読み聞かせは異なると思い、

「図鑑は一人でも眺めることができるけれど、ウォートンの本(1)は自分では読めないでしょ?
もう図書館に返したいから、ウォートンの本を読もうよ」

と、以前から寝る前に読んでいる本の続きを読むことを息子にすすめました。

すると、息子はこんな発言を私にしてきました。

「ママ、本は楽しむものでしょ?」

と・・・・

この息子の発言に、私はハッとしました。

いつの間にか児童書を読み続ける習慣をつけたいという、私の思いが強くなり、
子どもが寝る前に読みたいと思っている本は
読み聞かせに適した本でないとダメだと、勝手に決めつけてしまっていたのです。

寝る前の読み聞かせも好きだけれど、
今どうしても一人で読みたい(眺めたい)本があるなら、
そちらを優先することはおかしいことでもなんでもありません。

寝る前の楽しい時間に、好きな本を読むことは自然なことです。
「今日はこの本」などと決まっていたら、学校の授業のように思えるでしょう。

せっかく「本が好き」「本を信頼している」気持ちが育っている息子に、
読む本を強制してしまったら、読書は楽しむものでなく、義務になってしまい、
本に嫌気がさしてくることになりかねません。

あの発言はまずかったと、息子が寝た後に反省しました。
昨日は息子が夜早く寝たので、早起きしたときに、気になる本がすぐ手にとれるよう、
図書館で借りた本を、面出しできる絵本ラックに並べておいてから寝ました。

「そうだよ。本は楽しむものでいいんだよ」

と心の中で息子に囁きながら・・・

翌朝、絵本ラックの絵本を出した跡があったので、
朝早くから気になる絵本を手に取って読んでいたことがわかったので、
昨日読めなかった分、朝読んでいることがわかりホッとしました。

学校の勉強などで、疲れ気味な子供が、
好きな本を読むこと(眺めること)を楽しんでいる姿は、
心を調整しているようにもとれます。

読む本が自由だから、読書が楽しいのかもしれません。
確かに、私もその日の気分で読む本が変わるのですが、
その本を「今日はこれを読んだら?」と言われたら嫌な気持ちになるでしょう。

「今はそういう気分じゃないの!」

と・・・

寝る前の絵本タイムは、必ずしも親が読まなくてもいい。
子どもが読んでというなら応え、一人で読みたいならそれもありだと、思うことにしました。

本は楽しむもの

本に対する考え方は人それぞれだと思いますが、
私は楽しむものに一票入れたいと思います。

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【注】

(1)ここ数日息子が寝る前に読んでいる児童書。『火曜日のごちそうなヒキガエル』のシリーズ本。
ラッセル・E・エリクソン 作/ ローレンス・ディ・フィオリ 絵 佐藤涼子 訳 『ウォートンのとんだクリスマス・イブ』 評論社、2008年。

【今日(昨日)読んだ絵本】

★ 新井洋行・鈴木のりたけ・高畠那生・よしながこうたく 作 『おえかきしりとり』 講談社、2014年7月
「しりとりの絵本。奇抜でユニークな絵が多いので小学生の男の子向け?娘にリクエストされたが、娘には難しい言葉が多かった。」(164/200 絵本)

モノづくりをする姿を見せたい

2015年03月01日 | 私の子育て
あと1ヶ月もすると、娘が幼稚園に入園します。
年度末は何かとバタバタするので、袋物などを少しずつ作り始めました。

裁縫はわりと好きなのですが、神経を集中させるので疲れます・・・
手間を考えると、売っているのを買う方が安いのですが、
娘の喜ぶ顔を考えると、ついつい作ってしまうのです。

母親が作ったものを喜んでくれるのは、小さいうちだけだと思うので、
今のうちに手作りを楽しんでおこうと思います。

カバンを作っている私を見て、息子がこんなことを言ってきました。

「ママ、これ面白い!」

「あぁ、これはルレットだよ。布に印をつける道具だよ」

「この紙は?」

「これはチャコペーパー。チョークがついている紙みたいなもので、
 これを敷くと、ルレットでつけた印が布につくんだ」

「へぇ~~っ」

裁縫は女の子は興味がありそうだけれど、男の子は興味がないかと思いきや、
息子は興味津々です。

特にミシンはメカというイメージが強いようで、
ボビンに糸がまかれていくのを見て「すげぇ!」と感動していました。

娘も毎日少しずつ布の形が変わっていくのを、
ワクワクしながら見ています。

できるだけ、物ができあがるまでのプロセスを見せてあげたいので、
子ども達のいる前に作ることも多いです。
失敗も多いのですが、子ども達は笑って流してくれます。

モノづくりをする母の姿を見て、何か感じてくれたら嬉しいですが、
何も感じないかもしれません(笑)

喜ぶ顔を想像しながら、少しずつ作っていきたいと思います。

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【今日(昨日)読んだ絵本】

★ 瀬尾七重 作・岡本順 絵 『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』 教育画版、2001年(行事の由来えほん)。
「娘のお気に入り。これを小学校の読み聞かせボラで読めばよかったな~と少し後悔。へぇ~と思う内容。」(163/200 絵本)

★ ラッセル・E・エリクソン 作/ ローレンス・ディ・フィオリ 絵 佐藤涼子 訳 『ウォートンのとんだクリスマス・イブ』 評論社、2008年。
「毎日息子に少しずつ読んでいる児童書。ワクワクドキドキ面白い!」(29/50 児童書)