難しいっ!! 2003年10月28日 | 大学院修士2年(通学) 次の演習で、日本近代文学の「展望」に掲載されていた 太田登氏の「全入時代の大学教育と文学研究について」を読み返していたところ、迷宮入りしてしまった。 その人の考えとか主張とかはわかるんです。 そういった信念がない方が、どうなのかな?と思ってしまうくらいで・・・ けれど、文学は1+1=2のように、いつも答えが同じだとは限らないと思うのです。 文学研究も多少ながらも変化をしてきていますが、それが悪いことだとは思いません。 そういう考え方もあるという感じで 新しい見解だと思っています。 もちろんまわりを取り巻く環境が変わっても、基本はかわりません。 文学史などへの新しい視座等は画期的だと思うので いろんな切り口で文学をみていき 通じるものがあれば、生かしていったらいいと思うのに all or nothingな部分も強い気がしてなりません。 展望をまとめていて、自分の考えまでごちゃごちゃになってきてしまいましたが、これがまた、けっこう好きだったりするんです(笑) わけわからなくなるほど考えることは、日常少ないだけに ひとつのことに関して、あれこれ考えることって ちょっと貴重なことだなぁと思ったりするわけです。 今日だけではうまく結論がでなさそうなので 明日も取り組んでみようと思います。
ちがうっ・・・! 2003年10月10日 | 大学院修士2年(通学) 昨日から読み出した大岡昇平の『野火』。 なかなか読み終えられなくて「あれ?」と思いました。 「なんでこれくらいの厚さのを読めないのかな?」 と、思ったところ、思い当たる節が・・・ そう、最近は芹沢の『人間の運命』を読みなれていて 読みやすい文体に慣れていました。 あまり考えなくてもす~っと入ってくる文章なので 文学とかは苦手という人にもオススメです。 (ネットの古本屋などで購入することができますよ) その『人間の運命』はスラスラと読めてしまうのですが どうも、大岡昇平の文章は、考えてしまうんです。 私の読解力がないだけなのかもしれませんが 文体って人によって違うなぁと、改めて思いました。 でも、違うからいいんだなとも思えました。 『野火』は主人公のさまざまな考えが、次から次へと出てくるのですが 私もいろいろ考えてしまう人間なだけに この主人公の考えの綴り方や思考が好きだったりします。 もっといろいろな作品を読みたいな。 世の中にはいろんな文学作品があるんだなと 当たり前のことに、ふと気がつきました。
戦争文学 2003年10月09日 | 大学院修士2年(通学) 私が院をお休みしている間に、発表する作品が自動的に決まってしまいました… 作品は、大岡昇平の『野火』でした。 正直、戦後作品には興味もなく また気難しい作品かぁ~と、半ば諦めていたのですが 読んでみたところ、hitしました!! 日本史も嫌いで、受験期に覚えたことはすべて忘れてしまった私ですが(それでは国文学なんてできないんですけど・・・) この作品は、戦争のときの状況が、ありありと伝わってきました。 日本史で覚えた頃より、もっともっと「ナマ」の戦争という感じで、もう「歴史的事件」のようになってしまった戦争のときの辛さなどを、こういった作品を通じて知ることができて、とても嬉しく思いました。 「歴史を文学から知る」 という言葉がピッタリというか、日本史の授業のときに、作品を一緒に読んでいったら、生徒達も戦争に対する考え方が変わるんじゃないかなぁと… 食わず嫌いじゃだめですね。 体調を崩していたことも、まんざらじゃなかったのかも?!
お休みしていました 2003年10月07日 | 大学院修士2年(通学) 2,3週間、大学院をお休みし、自宅治療をしていました。 正直研究書も開きたくないくらいでしたが 今はだいぶ落ち着きました。 院に入って思ったことは「自己管理」です。 私はわりとこれはできていると思ったけれど 頭ではわかっていても、体がついていかなかったり 体がついていっても、精神的にしんどいときもあり がむしゃら→自分を見つめなおす という感じの時間を今回作り、いろいろみえてきたところです。 前は、論文をかかなくちゃ!という焦燥感ばかりが先立ってしまい、とてもしんどかったのですが、今は焦燥感より、目の前のことが見えているといいましょうか・・・ 少し視界が広くなった感じです。 長い目で見たら、立ちどまって休むこともアリだな! と思えてから気持ちが楽になりましたよ。 好きで院に入ったのに、頑張りきれないときがあると 自分が情けなくなったりしますが そんな自分も受け入れていきながら 後期、私にできることをやっていきたいです。 ちなみに、先日「静ーもうひとつの、こころー」というひとりミュージカルに行ってきました。 漱石の「こゝろ」を、先生の奥さん、静がメインとなって、静の角度から「こゝろ」という解釈がとても新鮮でした。 源川瑠々子さんの演技も、ひとりじゃなくて、相手がいる演技になっていて素敵でした。 一葉だったら、どうなるのかな?などと勝手に思ってしまうところは、やっぱり私は文学が好きなんだなぁと思ってしまいました(^^;