※この記事は「増え続ける絵本の置き場」シリーズです。過去記事を読みたい方は、過去ログ(1)をご覧ください。
先日、リビングに新しい本のスペースを確保するため、
子どもの愛着が薄いと思われる赤ちゃん絵本を10冊ほど、書庫へ移動しました。
書庫なんて言うと響きがいいですが、小さなクローゼットの一角(デットスペース)を
勝手に私が「書庫」と呼び、使っているだけです。
けれど、季節の絵本や、子どもが気に入っていたけれどもう全然読まない絵本、
友達に譲ろうと思っている絵本などが置いてあるので、書庫の役割は果たしていると思います。
とても狭い書庫なので、絵本を入れるとなると、他の本を出さなければなりません。
私が過去に読んだ実用書で、手元になくても何とかなる本は思い切って手放しました。
近所の分館(小さな図書館)などでも古い雑誌だけでなく、ハードカバーの本も
リサイクル資料の中に混じってラックに置いてあるのを見ると、
我が家の書庫の本と同じだ・・・と思ってしまいます。
本を置くスペースを捻出するのに必死なのは、我が家だけでなく図書館も同じようです。
しかし、そのおかげで、図書館へ入ってすぐの場所に新刊を置くスペースができ、
以前置いてあった本が本棚に入るようになっているのですから、
読まれなくなった本を手放す作業は、やはり大事だと思いました。
手放せなかったとしても、一番長くいるリビングに置く絵本は、
できるだけ手に取る回数が多いものを置くよう心がけ、
一番目につきやすい本棚には、最近買った本や図書館の本を入れています。
図書館で本を借りたと言っていないのに、気が付いたら息子は
私が図書館で借りてきた本を読んでいるので、
子ども達は新しい本が家にないか、常日頃チェックしているようです。
ここまでくると、家が図書館や書店の役割を果たしているように思うので、
既存の本と新刊のバランスを大切にしながら、本をレイアウトします。
理想を言えば、子ども達が読んできた絵本をすべてリビングに置き、
いつでも思い出したときに、何気なく手に取れるようにしたいのですが、
現実は今あるリビングの絵本を何冊か移動しないと、新しい本を入れることができません。
昔の絵本を手に取る機会が、少なからずとも減ってしまいますが、
子どもの思い入れがさほど強くなかった赤ちゃん絵本などに、
今読んでほしい本や新しい本に席へ譲ってもらっています。
書庫に移動した絵本の一部を紹介すると・・
駒形克己 作 『ごぶごぶ ごぼごぼ』 1999年、福音館書店(0,1,2えほん)
林明子 作 『くつくつあるけ』 福音館書店、1986年。
薮内正幸 画 『どうぶつのおやこ』 福音館書店、1966年。
安西水丸 作 『がたんごとんがたんごとん』 福音館書店、1987年。
バルブロ・リンドグレン 作 /エバ・エリクソン 絵 あきのしょういちろう 訳 『サムぼうやのボール』 童話館出版、1999年。
どれも娘が0才~1才ぐらいの頃に読んでいた絵本で、
乳幼児のおはなし会に使える絵本なのですが、
娘はこの辺の絵本はもう卒業しているようで、読もうかと言っても読ませてくれません・・・
いずれおはなし会で使いたいと思っていますが、
今はリビングに置いていなくてもいいと判断し、書庫へ移動させました。
あとは寝室の横の部屋にある小さな本棚に少し移動させ、
寝る前の短い時間で、赤ちゃん絵本を楽しんだりもしています。
0才から2才くらいまでの絵本の量が、リビングから少し減りましたが、
その分、3歳ぐらいか楽しめる絵本を増やしたので、娘は満足していました。
息子の場合、読まなくても背表紙が目につく所に合ってほしいという絵本もあるので、
読んでいる、読んでいないだけでは判断できない場合もあるので、
絵本の移動を検討しているときは、子供に声をかけることが多々あります。
子ども達は私以上にこだわりを持っているので、本のレイアウトは大変ですが、
配置次第で絵本を手に取る率も上がるので、遣り甲斐のある作業です。
我が家の本のレイアウトは、私の子ども達への愛情表現であり、
子ども達もそれを感じ取ってくれている気がするので、
今後も頭を悩ませながら、かゆいところに手が届く本棚作りをしていきたいと思います。
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【注】
(1)過去ログ
「増え続ける絵本の置き場 1」 「増え続ける絵本の置き場 2 ―絵本棚作りの工夫―」 「増え続ける絵本の置き場 3 ―手持ち絵本を厳選する―」 「増え続ける絵本の置き場 4 ―面だし絵本棚を活用する―」 参照。
【今日(昨日)読んだ絵本】
★ 関根榮一 作 横溝英一 絵 『かもつれっしゃのワムくん』 小峰書店、1984年。
「息子の大好きな乗り物絵本。幼稚園時代から愛読しており、寝る前にリクエストしてくる率が高い。」(再読)
★ ディックブルーナ 作・ふなざきやすこ 訳『りんごちゃん』 講談社、1995年。
「松岡享子さんが訳した『りんごほうや』と同じ絵本(訳者が異なる)。シンプルでわかりやすく娘のお気に入り。」(再読)