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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

雨に消えた夢・昭和49年夏3-作:平舘俊弥(S50)

2016年09月08日 | 白堊野球物語
◆雨にけむる市営球場①

今にも雨が落ちそうな盛岡市営球場に試合開始のサイレンが鳴り響く。優勝候補の呼び声が高いせいか、花北戦大勝の影響からか三塁側応援席もまばらだ。
なにか嫌な予感がする。

一高初回に1点先行するが2回に同点に持ち込まれ、3回1点追加もすかさず4回に再度追いつかれる厳しい展開。そして、なんと、2・5・9回3度本塁憤死を喫し追加点を奪えない。
焦りからか一高の主軸に大振りが目立ちなかなか突破口を開けないまま、一高千葉愛一郎と花泉佐々木の投げ合いが続き延長に突入。