75歳以上で加入する後期高齢者医療制度の負担軽減措置が2016年度を目途に廃止され、月額で1500円くらいの負担増になるようだ。(10月17日 新聞情報)
後期高齢者医療制度は、高齢者へも医療費を負担してもらいましょうという趣旨の制度で、スタート時に急な負担増を抑えるために軽減措置がとられたものだから、本来の姿になるのだといえばその通りだが、老齢で収入が年金のみという年代になり、そこでの負担増は辛そう!
自分も困るが、まだ若い人も他人事ではなく、いつかは通る道。辛そう!
平均寿命は、男が80歳、女が86歳くらいまで伸びているらしい。
もう一つ健康寿命というのがあって、これは男が70歳、女が73歳くらいまでだそうだ。
健康で自分用をたせる歳から、あと10年から13年くらいを後期高齢者医療制度や介護保険のお世話を受けながら生きていくという平均イメージだ。
その時期に負担を強いられるのはきっと厳しいだろうなぁ。
実際には90歳になっても、背筋をピンとのばし、人生を楽しんでおられる方もいるわけだから、すべてを悲観的に考える必要はないのだが、身につまされる歳になった自分には、とても明るい老後をイメージはできない。
健康寿命の最大の敵は、内臓や循環器系などではなく、意外だったが、自立度の低下や寝たきりだそうだ。
足腰が弱って、室内にこもりだす。汚れた生活になる。そこをなんとか先伸ばしにし、自立を保てれば、毎日庭の草取りの翁でも元気で過ごせるのかもしれない。
そういえば、今年92歳で看取った母も、転んで歩くことが不自由になってから大きく崩れ出した。5年間は寝たきり、認知症に苦しめられた。
今からできることは、毎日活動的に体を動かすこと。
できれば、将来、子どもの誰かと同居をし、重なっている生活費を有効に使えれば。
そして、孫をたくさん作ってもらえたら、社会の老齢化も止まるかなぁ。
たら、ればの思いばかりだ。