今月に入ってNTTから電話利用明細郵送を原則廃止、必要な場合は有料自己負担でお願いします、という案内が届いた。
NTTドコモのDCMXクレジットからも同様の案内があった。
数年前からWebでのビリングへの移行の動きはあったが、いよいよ本格的に動き出したようだ。
子供もシニア・シルバーと言われる世代も普通にパソコン、スマートフォン、携帯電話を使うようになった今、企業のコスト低減の視点からも利用者の利便性の点からも紙媒体の情報提供を廃止し、Web上での情報提供へ移行することは当然の流れだとは受け止めた。
NTTの施策とは無関係だが、会社組織を離れ自宅で過ごすようになってみると、たまにしかこない郵便配達でも人と触れ合う接点になっている場合もある。
仕事を離れると購入も控えるので、請求書もDMもめっきり少なくなる。
家に来る郵便物は、NTTと税金の督促くらいで、NTT関連の通知の廃止は、少し寂しくもある。(と言いつつも、Web上で十分なので@ビリングに切り替えたが)
電力関係者の知人から、電気の検針も今は遠隔でできるようになってきたという話を聞いたことがある。
便利になるのは良いが、人との接点がなくなるということは、高齢者等が孤立化する方向に向かうことのようにも思う。
会社組織を離れると、人との繋がりはどんどん遠ざかる。十分な蓄え、資金があって趣味の世界を広げられる人、地域との交流にどんどん参加できる人であれば孤立化とは縁遠いが、そういう人ばかりではないだろう。
たぶん自分は孤立化・孤独化方向に進みそうな気がする。
老人の孤立化・孤独化を救うのは、世代別居から家族同居、シェアハウス的な同居なのかもしれない。
が、である。
田舎では若い世代にも十分な仕事がない。都市部では、仕事のチャンスは多くても、世代を超えて住める安い土地・住居がない。相続税を払うのに、その住居等を売らなければ払えないなどという信じられない現実もあると聞く。
簡単にはいかないなぁ。
表面上はそうでなくても、人と関わるのが嫌い、一人でいても平気という人(自分もそのタイプ)でも、実際には親、兄弟、家族、友人等何人かの人に支えられている。
リアル社会からもWeb上でも繋がりがなくなり、本当に一人になってしまったら・・・。
自分は、本当のところこれが一番怖いと最近思うようになった。