まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

田舎移住希望者(日テレ番記者)雑感

2015年02月15日 | 日記

18時30分過ぎですが、低気圧が入ってきて、強い北風が吹き荒れています。
寒いです!

テレビで、田舎移住希望者(日テレ番記者)が流れていて、アンケートでは、私の住まいに近い、千葉県いすみ市への移住希望者がかなりあるような報道です。

悪くない傾向だとは思いますが、地元にも地元の都合があるんじゃないかなと思います。

田舎は、たまに気晴らしに来るには、多くの人たちにとって良いかもしれません。
でも住むには、とても不便で、仕事も少なく、役場等(公務員)、農協、郵便局の正職員以外は、賃金は都市部に比べればびっくりするほど安いです。
最近は、Webを使った農産品等の起業で活気のある方もあるようですが、一般の人が気軽にできる仕事ではありません。
いすみ市付近(外房側)は、有効求人倍率も低い地域です。

地元の若者は、安定した高収入の職を求め都市部へ出て行きます。
そんな土地柄で、人が増えるのは悪くはないのですが、今の私の歳くらいになって、纏まった資金がある、土地建物・物価安い、自然がある等の理由で、早期退職や定年後の終の棲家として移住されるのであれば、おそらく、地元の人の負担でしかないと思います。

本気で、田舎生活を望むのであれば、30~40歳代の若い時期に決断実行し、早い時期に染みながら、地に定着して欲しいと感じました。

60前後の定年後に夢を持って移住してきても、確かに数年は充実しているように見えますが、いずれか一方が欠けた時、独居で、認知症等に入る。

元々の人間関係はなく、会社生活の延長での別荘暮らしのような田舎生活は、行政にとっても、地元にとっても、大きな負担でしかありません。
逆に、そういう地域だから、地元の若い人は都市部へ行ってしまう。

利便性も大切ですが、田舎生活の基盤は、田舎文化です。
自分やカミさんの出身の田舎、父母の地があるのであれば、まず一番にそこを検討すべきだと思います。
そこは、文化も近いので、おそらく自分も楽だし、地元の人も受け入れ易いのではないのでしょうか。

不便で、何もなくてもいいんだよね。
ここには、自然の営み、豊かな時間の流れがある!
毎日雨露を凌いで、飲み食いして、子達の将来に備えるだけを目標に頑張り、名もなく、地位もなく、地道に助け合って生きる。
それが田舎生活かなと思います。

単調な毎日の中にも、自然の時間軸の中での人の営みには、たくさんのドラマがあると感じます。

 

コメント
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