今日はお上が会合で一人10万円の金券を配ったというニュースが盛んに流れている。
こういうニュースが話題になるってことは、お上の反対勢力の思惑も働いているんだろうけれど、そういう勢力争いとは別に、私的には政治家の金銭感覚がおかしい!と思う。
地域の自治会、と言えばいい響きだけれど、田舎の行政の下には昔ながらの村長的役員(自治会長)がいて、この人たちは、住民と行政、議員のつなぎ役として、気も使うし、足も使うし、頭も使う。
わが村長は、議員より議員らしく働いている。
結果として自分の時間をたくさん他人のために使う。
で、1年間の手当は1万円ちょっと。
その下の役員の手当は、年間数千円。
総会や集会、草刈り作業などの行事では、ペットボトルの飲料くらいはでるけれど、ほぼボランティア。
それで地域は回っている。
この財源は公的税金とは別に、街でいう町内会費。(1戸年1万円と少し。高いという声もあるけれど・・)
会合に出ただけで『一人10万円の商品券』のおみやげとは、政治家はどんな金銭感覚なんだろう。
政治にお金がかかるってよく言われているけれど、「かかる」んじゃなくて「かけている」が正しいんじゃないのかな?
今春闘でも円安で儲かっている大手企業を中心に賃上げ実現。
国内のサービス業労組で、パートなど非正規の多いUAゼンセンも、一定の時給アップを勝ち取ったというニュースが流れているけれど、はて?
多くのパート労働者が働く飲食、清掃、運輸、警備、介護、医療などの業界には、労組はほぼない。
最低賃金が上がらない限り賃上げという方法では手取りは増えない。
一方で、物価はどんどん上がるどこまでも。(笑)
60歳をさかいに続けている交通誘導のシルバーバイト。
月の半分、10〜15日くらい働いている。
大手なら労組もあるんだろうけれど、お世話になっているところは中小以下、零細以下。
株式会社となっているけれど個人経営の会社(社長、こんな言い方、すみません)。
時給はだいたい最低賃金で、15日働いても15万円もない。
もう還暦を過ぎ、かつ、年金もいただきながら、「今日用、今日行く」のためにシルバーバイトをして、生活の足しにしているような人間と違い、生活のための必須の資金として働いているような場合は、死活問題だと思う。
仲間たちの中には、風邪を引いても、体が痛くても「医者にはいけない(保険税が払えない=保険証がない)」といって、苦痛に耐えながら寒い道路にたっている人もいた。
近世の歴史で言えば、明治維新は徳川から民への『無血革命』だとの評価もあるけれど、徳川の権力体制をどんな民主的な体制にするかという強い意志をもった人がいたわけではないらしい。
徳川は終わらせたけれど、はて?
結局徳川体制が充足してしまい、世襲の武家社会はおかしいとの不満のエネルギー、地震のエネルギーににていると思うけれど、それが「ばーんって」爆発したってことなんだろう。
日本人同士が殺し合う国内戦争が明治に入って続いた。
その余波は、日清、日露戦争を引き起こし、結局、太平洋戦争までつづき、徳川260余年の文明、社会制度を粉々にした。
更地になった国に、人の殺し合い、民の悲しみを知った、国(民)を守ろうという強い意志をもったリーダーが出て、日本人に内在する大和民族の勤勉性、庶民の中に残った他人を思いやる文化は、短期間に『Japan as number one』の国を立ち上げた。
この時代を行きてきたけれど、これはすごかったなぁ。
そのころのお上が創った『暫定』税率が、今も残っているって??
えって、思う。
これって、この間、ときの政治家は何もしてこなかったってことではないのかな?
自分なら、『暫定』っていったら、できるだけ早い時期に対策する。
もし、責任ある立場なら、「井戸を掘るなら、水が湧くまで掘れ!」の思いでその仕事に取り組む。
結果、だめだったとしても。
お上やその政治基盤のグループではもうだめだと思ってみても、それに変わる体制ができなければもっと混乱した社会になる。
今の選挙制度になってもう十分時間がたったけれど、『変わる体制』っていうのが生まれてきそうにない。
この制度ももう一度検討すべきかもと思う。
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