会社勤めに傾注して、趣味は仕事、友人関係も会社関係ばかりの人は、定年で満期を迎え、全ての関係が切れるとコロっといく場合が結構ある。これを「まんころ(満期でコロ)」と言うらしい。
確かに私の先輩の中にも定年退職の日の夜に亡くなった方を含め、数人いる。
実は、私自身も「まんころ(満期でコロ)」タイプで、その意味では、退職し、心も体も楽になったのは良かったのかもしれない。
この「まんころ(満期でコロ)」タイプの一人として、今の生活を思うと、会社を辞めてしまうと、人間関係は切れる(辞めた人間がこちらから連絡をするのはどうかと思う)し、会社という居場所を通じてしか自分の居場所がなかったわけだから、辞めてしまえば何もない。
「ゆっくりしたい」と思っていた残された2割くらいの人生時間が、膨大な『孤独時間』として口を開けた。
これは、遅かれ早かれ訪れる現実で、不器用な自分としては気力・体力が残っている内に出来るだけ早い時期から少しずつ慣れていきたかった。
退職前から、家事+少しのアルバイト(求職中)又はボランティアのイメージでいたので、現実は受入れているのだが、性格的に思った以上に大変だ。
早期退職でボケる。「はやぼけ(今思いついた造語)」では、落語の世界だ。
在職中から趣味の世界、会社外の人脈を広げてとはよく言われるが、それらは時間とお金がかかる。仕事とは対極にある世界だ。
何気なく両立させている人もいるが、自分にはできなかった。
「まんころ(満期でコロ)」タイプの自分はは、老後を過ごすために、死ぬまで働くのが良いのかもしれないと思ったりしている。
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