9月1日 BIZ+SUNDAY
目の不自由な男性がアメリカの街を車で走る。
乗っているのはハンドルやアクセルを操作しなくても走るIT企業グーグルが開発した自動運転車。
男性が運転席に座るのは病気で視力を失って以来8年ぶり。
かつて頻繁に通ったファストフードのドライブスルーやクリーニング店を訪ねた。
グーグルから開発協力の依頼を受け実験に参加した男性は
自動運転車は失った日常生活を取り戻してくれたと言う。
「とても総会でエキサイティングな体験だった。
自分で運転できなくなったことで失った自由をまた手にすることができるのは素晴らしいことだ。」
車には周囲の状況を把握するためのセンサー。
信号や歩行者、対抗車を認識しながら目的地まで走る。
自動車メーカーに挑戦する形で開発に名乗りを上げたグーグルは
4年以内の実用化を目指すとしている。
(グーグル共同創業者 セルゲイ・ブリン氏)
「自動運転は人々の暮らしを変える力を持っている。」
いま各国の自動車メーカーも自動運転車の開発を加速させている。
(ドイツ 自動車部品メーカー)
「自動運転に必要なものはすべて開発する。」
(日産自動車 アンディ・パーマー副社長)
「我々の使命は常に市場の先頭に立つことだ。」
コンピューターが運転する自動運転車。
居眠りや操作ミスなど人間の不注意による交通事故を減らすことができる夢の車である。
2010年にグーグルがいち早く開発を明らかにして世界に衝撃を与えた。
事故の減少とともに期待されているのが経済的な効果である。
例えばコンピューターによる効率的な運転がもたらす渋滞の解消。
国土交通省によると日本では渋滞によって年間50億時間が無駄になっていて
これを解消するだけでも大きな経済効果がもたらされると言われている。
アメリカで自動運転の試作車を公開した日産自動車。
2020年までに市販する計画を明らかにした。
ルームミラーの上に取り付けたカメラや車体から発するレーザー光線で周囲の状況を認識する。
信号はカメラが認識し赤信号では自動で止まる。
そして信号が青に変わると自動的に発信する。
歩行者が急に飛び出してきても自動で避けることができる。
自動で駐車することもできる。
センサーがほかの車との距離を正確に測りながら空いているスペースを見つけ駐車する。
信号を送ればすぐにドライバーの元に戻ってくる。
(日産自動車 山下光彦副社長)
「今まで積み上げてきた要素技術を1つにまとめてさらにレベルを上げて
自立型の自動運転を目指している。」
自動車大国ドイツでも自動運転技術の開発が急ピッチで進んでいる。
ドイツの大手自動車部品メーカーボッシュは自動車メーカーに供給する自動運転システムを開発している。
高速道路などの使用を前提に追い越しや急な道幅の変化への対応を目指している。
3年後の販売を目標にしている。
(ボッシュ 先進ドライバーアシスタンスシステム部 アランダ・ベレン シニアマネージャー)
「市場に早く参入することで自動運転の機能に関する情報を多く得られる。
自動運転に必要なものはすべて開発する。
そうすれば自動運転の新しい標準をつくることができるだろう。」
自動運転の開発に取り組んでいるのは大手の起業だけではない。
名古屋大学では市販の自動車を改装した自動運転車を使って研究を進めている。
研究テーマは“人にとって快適な自動運転”。
(名古屋大学大学院 情報科学研究所 武田一哉教授)
「自動運転の手本は人間の運転。
人間がどう運転するか。
これが重要。」
実験用の自動運転車を作ったのは実は東京のベンチャー企業。
この会社では市販車を自動運転車に改造し研究機関などに販売している。
元はロボット開発を専門に行っていたこの会社はそのノウハウを生かしている。
車に取り付けるカメラやセンサーは市販の部品を組み合わせて製作。
価格は1台1、200万以上するがすでに10台以上販売している。
(ゼットエムピー 谷口恒社長)
「いま 次世代自動車にはロボット技術が求められていた。
そのロボット技術を我々は得意としていたので
そこにビジネスがある。」
目の不自由な男性がアメリカの街を車で走る。
乗っているのはハンドルやアクセルを操作しなくても走るIT企業グーグルが開発した自動運転車。
男性が運転席に座るのは病気で視力を失って以来8年ぶり。
かつて頻繁に通ったファストフードのドライブスルーやクリーニング店を訪ねた。
グーグルから開発協力の依頼を受け実験に参加した男性は
自動運転車は失った日常生活を取り戻してくれたと言う。
「とても総会でエキサイティングな体験だった。
自分で運転できなくなったことで失った自由をまた手にすることができるのは素晴らしいことだ。」
車には周囲の状況を把握するためのセンサー。
信号や歩行者、対抗車を認識しながら目的地まで走る。
自動車メーカーに挑戦する形で開発に名乗りを上げたグーグルは
4年以内の実用化を目指すとしている。
(グーグル共同創業者 セルゲイ・ブリン氏)
「自動運転は人々の暮らしを変える力を持っている。」
いま各国の自動車メーカーも自動運転車の開発を加速させている。
(ドイツ 自動車部品メーカー)
「自動運転に必要なものはすべて開発する。」
(日産自動車 アンディ・パーマー副社長)
「我々の使命は常に市場の先頭に立つことだ。」
コンピューターが運転する自動運転車。
居眠りや操作ミスなど人間の不注意による交通事故を減らすことができる夢の車である。
2010年にグーグルがいち早く開発を明らかにして世界に衝撃を与えた。
事故の減少とともに期待されているのが経済的な効果である。
例えばコンピューターによる効率的な運転がもたらす渋滞の解消。
国土交通省によると日本では渋滞によって年間50億時間が無駄になっていて
これを解消するだけでも大きな経済効果がもたらされると言われている。
アメリカで自動運転の試作車を公開した日産自動車。
2020年までに市販する計画を明らかにした。
ルームミラーの上に取り付けたカメラや車体から発するレーザー光線で周囲の状況を認識する。
信号はカメラが認識し赤信号では自動で止まる。
そして信号が青に変わると自動的に発信する。
歩行者が急に飛び出してきても自動で避けることができる。
自動で駐車することもできる。
センサーがほかの車との距離を正確に測りながら空いているスペースを見つけ駐車する。
信号を送ればすぐにドライバーの元に戻ってくる。
(日産自動車 山下光彦副社長)
「今まで積み上げてきた要素技術を1つにまとめてさらにレベルを上げて
自立型の自動運転を目指している。」
自動車大国ドイツでも自動運転技術の開発が急ピッチで進んでいる。
ドイツの大手自動車部品メーカーボッシュは自動車メーカーに供給する自動運転システムを開発している。
高速道路などの使用を前提に追い越しや急な道幅の変化への対応を目指している。
3年後の販売を目標にしている。
(ボッシュ 先進ドライバーアシスタンスシステム部 アランダ・ベレン シニアマネージャー)
「市場に早く参入することで自動運転の機能に関する情報を多く得られる。
自動運転に必要なものはすべて開発する。
そうすれば自動運転の新しい標準をつくることができるだろう。」
自動運転の開発に取り組んでいるのは大手の起業だけではない。
名古屋大学では市販の自動車を改装した自動運転車を使って研究を進めている。
研究テーマは“人にとって快適な自動運転”。
(名古屋大学大学院 情報科学研究所 武田一哉教授)
「自動運転の手本は人間の運転。
人間がどう運転するか。
これが重要。」
実験用の自動運転車を作ったのは実は東京のベンチャー企業。
この会社では市販車を自動運転車に改造し研究機関などに販売している。
元はロボット開発を専門に行っていたこの会社はそのノウハウを生かしている。
車に取り付けるカメラやセンサーは市販の部品を組み合わせて製作。
価格は1台1、200万以上するがすでに10台以上販売している。
(ゼットエムピー 谷口恒社長)
「いま 次世代自動車にはロボット技術が求められていた。
そのロボット技術を我々は得意としていたので
そこにビジネスがある。」