9月15日 BIZ+SUNDAY
李克強首相がリコノミクスの中で力を入れるのが創新イノベーション。
今 中国で若者を中心にスマートフォンの利用者が拡大している。
爆発的なヒットを記録しているアプリが「微信」。
日本のLINEにあたり文字だけでなく音声や画像を使ってコミュニケーションができる。
CMにはサッカーの世界的スターメッシ選手を起用。
利用者は世界で2億3,000万人でこの1年で2,7倍に増えた。
「とても便利。
無料で使えるからいい。」
「すぐに友達と交流できる。
他の人たちと情報共有できるのがいい。」
中国では既存のメディアではないネット専門のメディアが独自に取材し情報発信する動きが盛んになっている。
微信を運営する新興企業テンセントも夏のダボス会議に参加しリアルタイムで情報発信に乗り出している。
経済記者の紀さんは去年中国国営の新華社からテンセントに転職した。
(テンセント 産業経済情報部 紀振宇記者)
「ネットメディアは伝統的なメディアを超えるほど影響力を持つようになった。
その世界に飛び込んで可能性を確かめたかった。」
テンセントは会議の特集サイトを作り取材した記事や写真、討論の中継映像を次々と発信していた。
記事や情報に対して利用者からは活発に意見が寄せられていた。
“政府は市場を管理できない”
“管理は市場に任せるべき”
紀さんは影響力が高まれば高まるほどより深い取材が求められると感じている。
(テンセント 産業経済情報部 紀振宇記者)
「これまでネットメディアの専門性は高くなかった。
インタビューや原稿は国際的な視野を持って努力しなくてはいけません。」
ネット社会が急速に発展する中国でIT産業の存在感がますます高まっている。