9月1日 BIZ+SUNDAY
東京池袋のビルの屋上にあるサンシャイン水族館は
2年前のリニューアルオープン以来来場者が急増。
以前の3倍を超える年間約200万人が訪れる。
リニューアルを手掛けたのが水族館プロデューサー 中村元さん(57)。
高層ビルの谷間に出現したオアシスをイメージしたと言う。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「ここには海は無いけど客はたくさんいる。
このビルだけでも何千人といる。
オアシスがあればみんな集まってくるしみんな喜んでくれると思った。
この水族館を都会のオアシスにしよう。
ビルの上なので“天空のオアシス”という名前を付けた。」
天空のオアシス。
中村さんはユニークな展示にこだわった。
屋外のスペースには客の頭上にドーナツ型の水槽を設置し
泳いでいるアシカがまるで空を飛んでいるかのように見える。
限られたスペースを有効活用した中央が前面に張り出した扇形の大水槽。
無数のクラゲが漂うトンネル型の巨大水槽は水中を散歩しているような気分が味わえる。
大学でマーケティングを学んだあと故郷の水族館に就職した中村さん。
魚に関する知識の少なさに悩みながら働くうちある思いを抱いた。
客の目当ては魚ではないのかもしれない。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「客は別段 魚の詳しいことを知りたいわけじゃないことに気がついた。
客を見ているとそんなに水槽を見ない。
魚に対してめちゃくちゃ興味があるわけでもない。
人々が何を求めるかというと
癒し感 清涼感 浮遊感
さまざまなものを得られると思う。
それらのことが得られる非日常感をすごく簡単に見つけられるのが水族館だと思う。」
客は魚ではなく非日常を求めてやってくる。
思わぬ気付きが転機となった。
12年前に独立。
個性的で魅力的な水族館を次々とプロデュースしてきた。
中村さんはいま北海道にある小さな水族館のリニューアルを手掛けている。
鮭の生態を詳しく紹介した館内。
訪れる人は年々減少している。
中村さんはこの水族館に北海道の大自然を再現しようと考えている。
やってきたのは水族館の近くの支笏湖。
火山の噴火が作り出した荒々しい湖底の風景。
中村さんはこの風景を水槽に取り入れたいと考えている。
支笏湖から流れ出す千歳川でも展示のヒントとなる景色を見つけた。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「この場所ってすごく水草がきれい。
魚よりも水草のある景観とそこにいる魚。
他の水族館とは違う支笏湖の神秘を表す水槽。
北海道の水中を表す水族館としてすごく際立つと思う。」
その地域にしかない独特の自然。
中村さんはそれこそが水族館の個性であり多くの客を引き付ける魅力になると考えている。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「出来るだけたくさんの客に見てもらうことがすごく大切なこと。
客に見せることができない水族館は生き物を飼う資格がないと思っている。
できるだけたくさんの客に来てもらって見てもらう。
興味を持ってもらう。
好奇心を持ってもらう。
そういう水族館にしなくてはいけない。
それが一番僕の大切なところ。」
東京池袋のビルの屋上にあるサンシャイン水族館は
2年前のリニューアルオープン以来来場者が急増。
以前の3倍を超える年間約200万人が訪れる。
リニューアルを手掛けたのが水族館プロデューサー 中村元さん(57)。
高層ビルの谷間に出現したオアシスをイメージしたと言う。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「ここには海は無いけど客はたくさんいる。
このビルだけでも何千人といる。
オアシスがあればみんな集まってくるしみんな喜んでくれると思った。
この水族館を都会のオアシスにしよう。
ビルの上なので“天空のオアシス”という名前を付けた。」
天空のオアシス。
中村さんはユニークな展示にこだわった。
屋外のスペースには客の頭上にドーナツ型の水槽を設置し
泳いでいるアシカがまるで空を飛んでいるかのように見える。
限られたスペースを有効活用した中央が前面に張り出した扇形の大水槽。
無数のクラゲが漂うトンネル型の巨大水槽は水中を散歩しているような気分が味わえる。
大学でマーケティングを学んだあと故郷の水族館に就職した中村さん。
魚に関する知識の少なさに悩みながら働くうちある思いを抱いた。
客の目当ては魚ではないのかもしれない。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「客は別段 魚の詳しいことを知りたいわけじゃないことに気がついた。
客を見ているとそんなに水槽を見ない。
魚に対してめちゃくちゃ興味があるわけでもない。
人々が何を求めるかというと
癒し感 清涼感 浮遊感
さまざまなものを得られると思う。
それらのことが得られる非日常感をすごく簡単に見つけられるのが水族館だと思う。」
客は魚ではなく非日常を求めてやってくる。
思わぬ気付きが転機となった。
12年前に独立。
個性的で魅力的な水族館を次々とプロデュースしてきた。
中村さんはいま北海道にある小さな水族館のリニューアルを手掛けている。
鮭の生態を詳しく紹介した館内。
訪れる人は年々減少している。
中村さんはこの水族館に北海道の大自然を再現しようと考えている。
やってきたのは水族館の近くの支笏湖。
火山の噴火が作り出した荒々しい湖底の風景。
中村さんはこの風景を水槽に取り入れたいと考えている。
支笏湖から流れ出す千歳川でも展示のヒントとなる景色を見つけた。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「この場所ってすごく水草がきれい。
魚よりも水草のある景観とそこにいる魚。
他の水族館とは違う支笏湖の神秘を表す水槽。
北海道の水中を表す水族館としてすごく際立つと思う。」
その地域にしかない独特の自然。
中村さんはそれこそが水族館の個性であり多くの客を引き付ける魅力になると考えている。
(水族館プロデューサー 中村元さん)
「出来るだけたくさんの客に見てもらうことがすごく大切なこと。
客に見せることができない水族館は生き物を飼う資格がないと思っている。
できるだけたくさんの客に来てもらって見てもらう。
興味を持ってもらう。
好奇心を持ってもらう。
そういう水族館にしなくてはいけない。
それが一番僕の大切なところ。」