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スピード出世 新入幕 遠藤

2013-09-13 08:00:00 | 報道/ニュース
9月12日 おはよう日本

この春大学を卒業して初土俵からわずか3場所で幕の内入りを果たした遠藤。
これは昭和以降では最速の記録である。
甘いマスクの22歳。
いまや行く先々で大人気である。
持ち味は鋭いつっばりとまわしをとってからの多彩な攻め。
さらに足腰の強さと体の柔らかさも抜群で土俵際でも粘りに粘る。
(遠藤)
「あまりにも入幕が早かったので気持ちの整理もできていない。」
本人も驚くスピード出世。
それでも遠藤が大切にしているのは自分のペースを守ること。
これまでどおり四股を300回踏むことを日課としている。
特別なことはせず基本的な稽古を入念に繰り返している。
(遠藤)
「急いで踏み外して転がって元の位置に下がるよりは
 少しずつでも上に行けたらという気持ち。
 自分のペースでやるしかない。」
部屋の中でも出世頭の遠藤だが素顔は仲間思いの若者である。
そして大好物のチョコレートを食べる時が至福の時間だそうである。
(遠藤)
「コンビニとかで売っているチョコが一番好き。
 ホッとするときですかね。
 チョコ食べようかなって。
 食べたら止まらなくなっちゃうので。」
6日 場所前の稽古総見で遠藤は思いがけず横綱白鵬に指名され初めて胸を借りた。
正面からぶつかり何度も跳ね返される。
それでも全力で当たり続け一番は横綱を押し出した。
(横綱 白鵬)
「思い切りの良さが出ていましたからね。
 その気持ちで秋場所 臨んでほしい。」
(遠藤)
「引いて勝つより
 当たって前に出て押して勝った方が見ていて面白いと思う。
 お客さんが喜ぶような
 がっかりしない相撲をとっていきたい。」

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「幸福駅」

2013-09-13 07:00:02 | 編集手帳
9月6日 編集手帳

「幸震」。
さちない、
と読む。
そういう名前の集落が北海道帯広市にあった。
のちに福井県からの移住者が増えたことから「震」を「福」に改め、
やがて駅名にもなる。
旧国鉄広尾線の「幸福駅」である。

〈幸福への切符〉が人気を呼んでから約40年、
広尾線が廃線となって26年になるが、
ふいに駅名が浮かんでくるときがある。
幸せが震えたあの日から、
幸福へ。
震災後の日々は、
その切符をもとめて廃線の駅を訪ねる旅にたとえられるかも知れない。

駅舎は残っている。
老朽化した木造駅舎の改築が始まったと、
北海道発の記事が伝えていた。

過ぎ去りし昔の、
たかが駅名とおっしゃるなかれ。
いまでも毎年、
約15万人の観光客が訪れるという。
〈土地の名前はたぶん/光でできている〉。
大岡信さんの詩『地名論』の一節にあった。
たとえ旅先で出合う駅名ひとつであれ、
沈みがちな気分にふっと明かりをともしてくれる照明なしに、
憂き世は生きにくい。
幸福駅の人気がいまなお衰えないのも、
それゆえだろう。

11月には新装の駅舎がお披露目の運びという。
ひと粒の“光”をもらいに訪ねる晩秋の旅もいい。
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