日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

復活!カセットテープ人気

2016-01-04 07:30:00 | 経済フロントライン

12月12日 経済フロントライン


アメリカ中西部 ミズーリ州にあるカセットテープのメーカー。
このメーカーはアメリカの大手で今でも唯一カセットテープを作り続けている。
創業して50年近く経つが
今年の生産ペースは過去最高だということである。
販売本数はここ数年伸び続け
去年は1830万本。
今年はさらに3割以上伸びると社長も強気である。
(ナショナル オーディオ カンパニー社長 スティーブ・ステップさん)
「私たちはかせっっとテープの将来は明るいと思っています。」
カセットテープの人気を支えているのがデジタル世代の若者である。
ニューヨークで活動しているバンド。
自主制作の音楽を録音するのはもっぱらカセットテープである。
「コンピューターによるデジタル録音よりカセットテープはとても温かい音なんだ。」
(音楽スタジオ経営者)
「カセットテープは手間をかけた手作り感があるんだよね。」
カセットテープの人気は着実に広がっている。
カリフォルニア州で今年オープンした店。
中古から新品まで8万本のカセットテープを取りそろえ
売り上げは好調である。
「生まれる前に流行っていたんだよね。
 僕は1993年生まれだから。
 友達から聞いて興味を持ったんだ。」
音楽エンジニアのジェレミー・ベルさんは
台の上に張ったテープでスクラッチ演奏ができる装置を作った。
動画をネットに投稿したところ大きな反響があったということでべルさんは商品化を検討している。
デジタル化が進み一時は消えてしまったかと思われたカセットテープ。
復活の魅力はどこにあるのか。
コレクターのプラターンさんは 
80年代~90年代半ばまでを中心に600本ものカセットテープを集め楽しんでいる。
プラターンさんはカセットテープは曲をスキップせずに1曲目から聴いていくものだという。
アーティストを深く理解するためにはその人の音楽アルバムをカセットで聴くのが一番いいという。
(DJ プラターンさん)
「最近発売される多くの音楽がシングル曲を重視しています。
 1つの曲を集中し売り出そうとしています。
 しかしカセットテープの時代はアルバム全体で素晴らしい音楽作品を作ろうとしていました。」
CDやネット配信と違い温かみがあるというカセットテープ。
手触り感がある音楽が若者に新鮮な感動を与えている。
(音楽評論家 松永良平さん)
「カセットテープはすごく人間的な音というか
 周りの空気とか音が鳴っていた場所も一緒に聞けるような感じがあって
 もう1つは形の可愛さというか雑貨的な魅力。
 レコードやCDよりもさらに小さくて
 その中に1つの作品を集約。
 人の心をくすぐる部分が大きい。」

 

 

コメント