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中国 伝統衣装 再び脚光

2016-01-17 07:35:14 | 報道/ニュース

12月26日 おはよう日本


中国 山東省で漢民族の伝統の衣装“漢服”のファッションショーが開催された。
3,500年前から漢民族に伝わるとされる漢服。
袖が大きく体をゆったりと包み込むのが特徴である。
礼服から普段着まで広く親しまれていたが
17世紀半ばから満州族が統治した清朝以降
その伝統は一時廃れた。
ところがそんな漢服がいま若者の間で人気を集めている。
「中国の伝統文化なので受け継いでいきたいです。」
「漢服の良さをみなおして美しさを多くの人に知ってもらいたい。」
ショーを企画した王さん(31)はアパレル会社を経営している。
礼節を重んじた古き良き時代へのあこがれから漢服に強い関心を持ち
文献を見ながら漢服の仕立てを手掛けるようになった。
寄付を募って漢服の展示施設まで作った。
漢服や関連する文献など100点を展示している。
(王さん)
「結婚式や成人式といった大切な行事には必ず漢服を着てもらいたい。
 漢服を着ることで中国古来の精神に立ち返ることが出来る。」
漢服の復興を盛り上げる動きも出てきた。
それはドラマの時代劇のブームである。
紀元前300年ごろの戦国時代が舞台の
宮廷の女性の人間模様を美しい映像で描いたドラマで
登場人物が着ているのが漢服。
番組を見ることができるホームページへのアクセスが53億回の爆発的人気を記録した。
ドラマの影響を受けた若い女性たちの間で
コスプレ感覚でファッションに取り入れるのが流行している。
「時代劇の漢服を着た女性の美しさに魅了された。
 中国の伝統を受け継ぎ広げていきたい。」
一方 日本でもおなじみの伝統衣装のチャイナドレス。
体のラインを美しく見せるのが特徴だが若者からは敬遠されがちである。
「チャイナドレスは日常生活に向かないし興味もありません。」
「日本の着物と違って
 誰も気ないので着る勇気はありません。」
チャイナドレスはもともとチーパオという少数民族 満州族の衣装である。
時代とともに形を変えるなかで
若者には料理店の店員や年配の人が着る服というイメージが持たれている。
上海でチャイナドレス店を営む汪薇玉さん(67)。
チャイナドレスの魅力を知ってもらおうと様々な活動をしているが
若い女性の反応はいまひとつだという。
敬遠される理由のひとつは値段である。
ハンドメイドのものが多く
本格的なものになると日本円で1着約4万円以上になるという。
(汪薇玉さん)
「チャイナドレスは高価だし
 限られた場所でしか着ることがないというイメージが強くなった。」
まずは一度着てその魅力を知ってもらうことが大切だと考えた汪さん。
古着のチャイナドレスをリサイクルして販売している。
新品の価格の3分の1程度の価格とあって
最近では店を訪れる客が増えているという。
(客)
「初めて着てみましたが私ににも似合いそうです。」
「優雅で気品のある女性に見えますね。」
(汪薇玉さん)
「若い人たちが好むものを増やしていけば
 チャイナドレスをもっと広めていくことが出来ると思う。」
中国の伝統衣装 漢服とチャイナドレス。
経済が豊かになるなか伝統の美を見直す動きが広まっている。

 

 

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