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イノベーションを生み出せ

2016-01-21 07:30:00 | 経済フロントライン

1月9日 経済フロントライン


都内に住む熊沢衣杏佳さん。
12月に買ったお気に入りのものがある。
レコードプレーヤーである。
(熊沢衣杏佳さん)
「生活の一部。
 とりあえず流しといてみたいな感じ。」
この製品はスピーカーとアンプが内蔵されているのが特徴で
電源を入れたらすぐにレコードを聞くことが出来る。
ファッションやインテリアのようにレコードも気軽に楽しみたい。
そんな若者たちの感覚をとらえて開発された。
(熊沢衣杏佳さん)
「初心者が聴けるものなのかな?という感じだった。
 コンセントに差して電源入れて
 レコードを置いて針落とすだけですぐ聴けちゃう。
 本当に自分にぴったりだと思った。」
12月に発売されたばかりのこの製品の価格は1万5千円。
若者の間で評判を呼び販売予定の3,000台が完売した。
「これが家にあったら楽しそう。
 楽しんでいる空間をイメージしたときに欲しいと思った。」
「ワンルームの小さい部屋でも
 置いたら聴けるのが魅力的。」
製品を開発したのは従業員16人の会社。
彼らにとってのイノベーションは
若者のニーズを先取りしライフスタイルに合った製品を提案していくことである。
20代の社員たちは自由にアイデアを出し合う。
{レコードプレーヤー なにそれ?みたいな子も
 カワイイから入ってくれそうな。」
「レコードを聴かなくても置いておきたいかもしれない。」
(アマダナ 代表取締役社長 熊本浩志さん)
「いかに生活の中に必要なツールとして受け入れられるかを大前提に考えて
 そこに商品をはめていくアプローチの方が今っぽい。
 そうしないと成功の確立は高まらない。」
技術者自身がほしいと思うものを次々と形にしているベンチャー企業もある。
自分が演奏している様子をインターネット上で生中継したいと開発されたのが
カメラとつなぐだけで手軽に配信できる製品。
映像も自分好みに加工できる。
これまで1万台以上売り上げている。
スノーボードがうまくなりたいという発想からこんな製品も作った。
スノーボードに搭載するセンサー。
足の力の入れ具合や体のバランスなどのデータをリアルタイムで取得し
専用のアプリに送信する。
価格は69,800円。
自分の滑りを数値化することで癖などが見つけやすくなり
効率的に上達できるというものである。
こうしたイノベーションを生み出しているのが
多くが大手企業を辞めてこの会社に来た技術者たちである。
大手のものづくりには窮屈さを感じていたと言う。
「『これを変えたい』というのに対して
 決済が下りるまで時間がかかり無駄になる。」
「会社としてこういうモノを作りたいというよりも
 自分たちが欲しいモノだったり
 『こんなことが出来るぜ』という発想のもと開発が出来る。」
この企業は設立から8年で20以上の製品を作った。
これまで40か国以上で販売され
海外からも注目されている。
(セレボ CEO 岩佐琢磨さん)
「大手企業と全く同じことをしても勝てない。
 粗削りでもいいから最初の製品をとにかく素早く出すのが重要なミッション。
 出したものを見てお客様がどう反応するか。」


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