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チンパンジーにリハビリを

2016-01-28 07:30:00 | 報道/ニュース

1月20日 おはよう日本


高知県の動物園では
生まれたときから障害のあるチンパンジーを育てる取り組みが行われている。
世界でも珍しいこの取り組みには
人間のリハビリが応用され効果があらわれている。

高知県香南 県立のいち動物園。
2歳のメスのチンパンジー ミルキー。
右の手足に強いマヒがあり
手足を自由に動かせるようリハビリを続けてきた。
しかし今も食事や排せつなどに手助けが必要である。
飼育員の山田信宏さんは
ミルキーがさらに成長して力が強くなれば
こうした世話をしていくことができなくなるとあせりを感じている。
(飼育員 山田信宏さん)
「5歳くらいまでが限度。
 5歳でも相当 力が強い。
 今でも強いので。
 そこまでもいけないかもしれない。」
ミルキーにとってより効果的なリハビリはないか。
そこで加わったのが人のリハビリを行う 作業療法士 高橋一郎さんである。
この日 訪ねて来たのは障害のある3歳の女の子。
全身の筋力が弱く
横になると1人では起き上がれない。
高橋さんのリハビリは
子どもが自ら体を動かしたくなる環境を作り出すのが特徴である。
興味を引こうとクリスマスツリーを置くと・・・
自ら手を伸ばし体を左右に揺らし始めた。
知らず知らずにしているこの動きが体を支えるリハビリになっている。
高橋さんはこうしたリハビリをミルキーに応用しようと考えた。
興味を引こうとオモチャを高いところにのせてみる。
すると 梯子を昇ろうとし始めた。
左手は伸ばせるがマヒの強い右手はなかなか出ない。
それでも繰り返しオモチャを置き続けると
ついに右手を伸ばし体を持ち上げた。
やりたいという気持ちを引き出すリハビリ。
ミルキーの眠っていた力を呼び起こした。
(作業療法士 高橋一郎さん)
「ミルキーと接していくうちに
 実は人と一緒なんじゃないか。
 ミルキーの歩みの中で少しずつしっかり成長できていると思う。」

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