日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

新潟県 休日も練習したい 意欲に応える公設クラブ

2019-08-06 07:00:00 | 報道/ニュース

7月12日 NHK「おはよう日本」


教員や生徒などの過度な負担をなくそうと
スポーツ庁は去年3月
中学校や高校の運動部の部活動について
週2日以上休養日を確保するなどとした運用指針をまとめた。
しかし生徒からは「もっと練習をしたい」という声も上がっていて
新潟県燕市では6月から
休日でも部活動の練習ができる新たな取り組みを始めた。

日曜日 燕市の体育館で中学生のバレーボールの練習が行われた。
一見 普通の部活動のように見えるが
練習しているのは市内の5つの中学校のバレーボール部員である。
指導するのは中学校の部活動顧問ではなく
市のスポーツ協会から派遣されたバレーボール専門の指導者である。
(指導者 堀さん)
「試合に出てかっこよく輝けるような選手を育てていきたい。」
この取り組みが生まれた背景にあるのが教員の長時間労働である。
燕市は教員らの負担を減らすためスポーツ庁が去年まとめた運用指針を受けて
4月から部活動の時間を減らした。
国の指針に沿って
部活動の1日の時間を平日は長くても2時間程度とし
週2日以上休養日を確保することを定めている。
顧問の教員からは
練習時間が減ったことで時間を有意義に使えるという声も上がっている。
(燕北中学校 顧問 教諭)
「ガイドラインができたおかげで
 自分の体もそうですけど
 リフレッシュする機会とか家族のために使える時間が増えた。」
一方で生徒からは部活動の時間が減ったことに戸惑う声も上がっている。
(燕北中学校 バレーボール部の生徒)
「めっちゃ悲しいです。
 バレーボールが大好きなのでもうちょっと練習したい感じ。」
「うまくなるためにはもっと練習しているチームもあると思うので
 まだ少ないと思う。」
燕市が市内の全ての中学校で行ったアンケート。
部活動に入った目的で
“うまくなりたい・記録を伸ばしたい”という回答が最も多く
部活動に意欲的な生徒が多いことが分かった。
そこで燕市が設置したのが部活動のない休日に開設する
つばくろいきいきスポーツクラブである。
たとえばバレーボールの場合
練習に参加したい生徒はアプリを通して教育委員会に出欠を連絡する。
教育委員会は参加人数に応じて
スポーツの指導者が登録されているスポーツサポーターバンクに指導者の派遣を依頼する。
生徒たちは1回500円を払って参加し
指導者は一定の謝礼を受け取って練習会場で指導にあたる。
第1回目の活動には22人の生徒が参加。
県内トップクラスの実業団の指導者ら6人が指導にあたった。
ふだん中学校の顧問から指導を受けている生徒にとって
レベルの高い指導を受けられる貴重な体験となった。
(スポーツクラブに参加した生徒)
「いつもは2年生とかから教えてもらっているけど
 改めて専門の先生に教えてもらえてすごくうれしい。」
「教えてくれるコーチが多いので細かいところまで見てもらえた。」
(指導者 加藤さん)
「本当にバレーボールをやりたい子どもはその時間が無くなるわけなので
 その補充という形でこういう場を設けるのは本当にいいことだと思う。」




コメント