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立憲民主党の正念場

2019-08-14 07:00:00 | 編集手帳

7月22日 読売新聞編集手帳

 農家の方は見かけるものかもしれない。
<とうが立つ>。
「とう」は【薹】と書く。
難しい字だが、
野菜などを適時に収穫しないと、
伸びてくる花茎のことである。

花茎が伸びれば作物は食べ頃を逸する。
よって薹が立つは、
あまりいい意味に使われない。
政権与党への国民の意思を農家に例えれば、
まだまだ薹は立っていないとの判断だろう。
参院選は自民、
公明両党が合わせて、
改選定数の半数を超えた。

政権を選択する衆院選に対し、
参院選は中間選挙と呼ばれる。
政権への評価とみれば十分な及第点はもらったことになる。

野党では、
立憲民主党が議席を伸ばした。
この春の野田佳彦・前首相(無所属)の発言を思い出す。
「対自民党の決勝で勝つかどうかが大事なのに、
 準決勝のことしか考えていない」。
民進党から分裂した立憲民主、
国民民主の勢力争いを嘆いたものである。
とはいえ、
どちらが準決勝で勝ち王者への挑戦権を得るか。
それも注目点の一つだった。。
勝った立憲民主はこれまで以上に中身が問われよう。

国民から党が立ったと見られるか、
野党の地位のまま薹が立ったと見られるか。
正念場だろう。


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