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ミャンマー 線路補修でスピードアップを

2015-12-08 07:30:00 | 報道/ニュース

11月21日 おはよう日本

毎年日本から中古の鉄道車両が数多く運び込まれているミャンマー。
これまでに無償で提供を受けたり購入した数は250両にのぼる。
日本の中古車両は「エアコンカー」と呼ばれミャンマーで人気を集めている。
最大都市ヤンゴンの環状線を走る日本のエアコン付きの車両の運賃は日本円にして約30円。
通勤客などには快適さが受けている。
(乗客)
「毎日乗っているよ。
 車と違って渋滞に巻き込まれないからね。」
「快適でリラックスできるのが列車のいいところね。」
ミャンマーの鉄道はイギリスの植民地時代に作られたが
長く続いた軍事政権のもとで十分なメンテナンスが行われてこなかった。
このため線路が大きくたわんでスピードが出せず
列車は不便な交通手段として敬遠されがちである。
そこでミャンマー国鉄が日本の協力を得て乗り出したのが線路の補修作業である。
ミャンマー各地から集められた作業員の指導をまかされたのが
JR東日本から派遣された小松博史さん。
海外で鉄道建設に携わってきた経験がかわれた。
(JR東日本 小松博史さん)
「鉄道は貧乏な人の乗るもので安いけど遅い。
 快適性がないと言われてきたが少しずつアップしていけば国民の足になる。
 経済に大きなインパクトになる。」
技術さえあれば自分たちの手で鉄道を変えられることをミャンマーの人たちに身をもって知ってもらおうと
ヤンゴン市内の線路を10キロ余にわたって補修した。
スピードアップを図るために導入したのが日本製の長くて安定性のあるレール。
レールとレールのつなぎ目の数が少ないため速度を維持して走ることが出来る。
さらにレールのつなぎ目を補強するため厚みのある金属の板を現地で作った。
(JR東日本 小松博史さん)
「細かな部品はミャンマー製が多いので
 それがどれくらいスピードアップに耐えられるか実証したい。」
2年間かけて慎重に進めてきた補修作業。
その成果を試す走行試験が行われた。
目標とするのは通常の2倍の時速60㎞。
車両は線路が補修された区間に差しかかる。
1回目の最高時速は55㎞に達した。
試験走行を重ねるごとに少しずつスピードを上げていくつもりだったが
ミャンマーの技術者たちは一気に目標の時速60㎞では知らせてみたいと提案。
安全を考えて慎重を期したかった小松さんたちも受け入れた。
静かに走り始めて列車はグングンとスピードを上げる。
そして小松さんたちが見守る前をスムーズに走り抜けた。
そして結果は・・・
記録したのは今までの2倍以上の時速63㎞。
目標の達成を目の当たりにしたミャンマー国鉄の関係者たちは
国民の鉄道への信頼を取り戻したいという思いを新たにしている。
(ミャンマー国鉄 技術者)
「目的地までより短い時間で行くことができるようになれば
 鉄道の利用価値はさらに高まっていくと思います。」
線路を補修することの大切さを伝えた小松さん。
今回の経験がミャンマーの鉄道の発展につながってほしいと考えている。
(JR東日本 小松博史さん)
「日本と同じ条件が整えば100㎞は問題ない。
 同じ技術を自分の故郷に戻って作るとなれば
 ミャンマー国全体で保線・軌道の技術がアップするし
 スピードアップもするのではないかと思う。」

 

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“地図”めぐり加熱する国際競争

2015-12-07 07:30:00 | 報道/ニュース

11月20日 おはよう日本


人に代わって車が周囲の状況を判断して自動運転。
車線変更まで自ら行う。
いま世界中で開かれているモーターショーで
自動車メーカーがこぞって自動運転の技術をアピールしている。
自動運転車には
周囲の車のスピードや信号の変化などを読み取るためのカメラやレーダー
そしてそれらの情報を解析して判断するための人工知能が搭載されている。
しかしこれだけでは自動運転の車は走ることができない。
そこで必要になるのが地図データ
地図データは例えば車線の幅
カーブの曲がり具合
信号の位置など道路のあらゆる情報が盛り込まれたもの。
その地図の開発をめぐって世界でし烈な競争が繰り広げられている。

自動運転のカギを握る地図とはどんなものなのか.
地図を開発している企業。
特徴はカーナビをはるかにしのぐ膨大な情報量。
たとえば道路わきの縁石の高さは1cm単位で取り込む。
(自動運転の地図メーカー 佐藤直人部長代理)
「ここから先 車は行ってはいけない。
 この先 歩道という境界線。
 これを知っていると車は『そこから先に行くな』と認識できるので
 車が歩道に乗り上げるのを事前に防止するのに使うことが出来る。」
他にも道路のこう配やカーブの半径
さらには側溝にふたがあるのかどうかまで
ドライバーが運転中に目にするあらゆる情報が埋め込まれている。
この地図は特別な車両を使って町全体を3次元にデータ化して作られる。
車両のセンサーが車線や電柱、ガードレールなど360度写し取る。
車線の数や幅も細かく記録している。
そして得られた画像データを集積。
すると街並みを丸ごとコピーしたデータが出来上がる。
これを車がどう走ればいいか判断するための材料に加工する。
車線の中央を割り出す作業。
道路上に見えないレールを敷くことによって
人が運転するのと同じように正しい位置を走れるようになる。
(自動運転の地図メーカー 佐藤直人部長代理)
「自動運転には地図は不可欠。
 キーテクノロジーとして注目されている中
 非常に市場性は今後 高い。」
今この地図データをめぐって世界中が開発にしのぎを削っている。
10月に東京で開かれた自動運転国際シンポジウム。
各国から集まったのは自動運転に携わる開発者たち。
そこで出されたのは別々に地図の開発を進めるのではなく
何らかの基準を設けるべきだという意見だった。
「各国に呼び掛けて地図技術の基準をどう定めてくのか話し合いたい。」
現在 地図にどこまで精密な情報を盛り込むかなどの国際的な基準はなく
世界各地の交通事情によって地図の企画に差があるのが現状である。
これをどのように統一するのか。
主導権争いが始まっている。
自動運転では使用する地図に合わせてそれをどう読み込むかというクルマ側のシステムも決まる。
日本と異なる企画の地図データが世界で普及してしまうと
外国に車を輸出するときシステムの修正が必要になってしまう。
国内で生産している車の半数を輸出する日本にとっては大きな負担につながりかねない。
(日本デジタル道路地図協会 柴田潤特別研究員)
「追加のコストが発生すると車の値段が上がり競争力が下がる。
 自動車メーカーも国としても困る。
 カーメーカーが衰退することにつながる。」
主導権を握ろうといち早く仕掛けたのがドイツである。
BMW、DAIMLER、 Audiの大手3社が共同で世界最大級の地図メーカーの買収を決めた。
ドイツ ベルリンを拠点に世界各地に200の事務所を持つ地図メーカー。
北米や欧州を走る車の8割がこの会社の地図を使ったカーナビが搭載されている。
世界規模で蓄積した膨大なデータとノウハウ。
これを生かして自動運転向けの地図作りに動き始めた。
世界を代表する自動車メーカーと地図メーカーがタッグを組んだのである。
(ドイツ 地図メーカー クリストフ・ヘルミス副社長)
「ドイツの自動車メーカーは様々な技術革新を行い世界のトップを走ってきた。
 そうしたメーカーのもと我々は世界の自動運転地図の開発をリードしていく。」
地図開発で遅れは許されない。
日本でも国を挙げての対策が始まっている。
去年 内閣府に自動運転の特別プロジェクトを設置。
得意とする技術力を武器に世界の基準となる地図作りに乗り出した。
集まったのは自動運転の地図メーカー。
そして自動車メーカーや電機メーカー。
経済産業省や警察庁などの官庁も加わりオールジャパンの体制を整えた。
日本が目指すのは
精密な地図データに通信技術を融合させさらに高度化させた地図。
周りの車の位置や工事の場所
信号の変化や渋滞などをリアルタイムで車に配信。
こうした技術で国際競争に挑もうとしている。
(名古屋大学 高田広章教授)
「自動車は日本のいちばん大事な産業。
 国際競争力を保てるよう海外の企画と整合し
 日本の優位性を出していく。
 そういうことを考えながらやっている。」




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マラソン大会乱立 成功のカギは?

2015-12-06 07:30:00 | 報道/ニュース

11月19日 おはよう日本


最近続いているマラソンブーム。
各地でマラソン大会が増え続けている。
参加者たちの宿泊や飲食
さらに観光など
大きな経済効果が見込めるため多くの自治体などが開催に乗り出している。
ブームの火付け役になった東京マラソンが始まった2007年以降の大会数の推移。
2014年に開かれた大会は1,889。
前年比で300以上増えた。
大会が乱立したことで人気を集めるところと定員に達しないところがあり
明暗が分かれてきている。
1年で最も多くマラソン大会が開かれるのが11月。
その数は300にのぼる。

8日に開かれた福岡マラソン。
参加者は1万人だった。
同じ日 岡山マラソンでは1万4,000人のランナーが走った。
福岡や岡山をはじめ全国で開かれたマラソン大会は43。
1つの県で4つの大会が開催されたところもある.
兵庫県である。
同じ県内で開かれた大会で大きく明暗が分かれた。
4年前に大会を始め年々その規模を拡大してきた赤穂市。
忠臣蔵で有名な赤穂浪士ゆかりの地で
城跡など歴史的な魅力がある。
大会実行委員の1人で市の職員の小池崇之さん。
(赤穂市教育委員会スポーツ推進課 小池崇之さん)
「第3回大会から採用しているコース。
 以前は通っていなかった。」
赤穂市の大会が人気を集めている理由は
ランナーたちの声を受け毎年改善を重ねてきたことである。
中でも大きなポイントがコースづくり。
第1回大会は城跡を通り海沿いや緑豊かな公園を走るコースを設定した。
しかし同じ道では飽きてしまうという意見があり
2年前 温泉街や山道を抜ける新たなコースを設けた。
ランナーは変化にとんだ景色やアップダウンを味わうことができるようになった。
こうした努力によってマラソン100選に2年連続で選ばれたのである。
マラソン大会は地域のPRにもつながっている。
赤穂市を訪れる観光客はこの3年で約7万人増加した。
そして8日に開かれた今年の大会。
4,000人余のランナーのうち7割以上が市外からの参加だった。
(赤穂市教育委員会スポーツ推進課 小池崇之さん)
「認知度が上がったことに慢心することなく
 大会運営で僕たちの努力が認められた結果ではないか。」
一方 苦戦を強いられたのが赤穂市から50キロ離れた神河町である。
人口1万の神河町。
全国的なマラソンブームに乗ろうと去年から大会を始めた。
神河町 地域振興課の谷綛和人さん。
去年の参加者は65人。
大会は赤字になった。
今年の目標は300人である。
大会はランナーの参加費で運営する。
300人が参加すれば約140万円が集まる計算である。
「全国駅にマラソンブームだから
 もっと多くの人に来ていただけるという思いで2回目をした。
 神河の振興・地域の発展につながればいい大会だと思う。」
大会を大きくしていくためには繰り返し参加するリピーターを増やすのが重要なカギである。
そこで谷綛さんたちは町をあげてランナーをもてなそうと考えた。
地元のゆるキャラをあしらった小旗を用意。
住民に配り沿道での積極的な応援を依頼した。
さらに地元の特産品をランナーにふるまおうと飲食店や農家をまわった。
「ゆずのすしとそば湯
 雨が降っていたら喜ばれると思う。」
しかし大会の1週間前思わぬ事態が起きた。
申込者が目標の3分の1以下の90人しか集まらなかったのである。
「リピーターは5人。
 それがずっと増えていって友達呼んでもらう。」
「11月のこの時期は非常にいろいろなマラソン大会
 人気のある大会とどうしてもかぶってしまう。」
実は兵庫県内だけでなく岡山県でも大きな大会が開かれることになり
多くのランナーがそちらに流れたとみられる。
神河町の大会は今年も赤字になることがわかった。
「残念な人数になってしまった。
 他の大会とかPRが遅かったという反省点もある。」
迎えた11月8日。
岡山マラソンは初めての大会にもかかわらず1万4,000人が参加した。
一方 神河町は悪天候も加わり参加者はさらに減って73人になった。
それでもランナーに町の良さを知ってもらおうと沿道に住民たちが繰り出し声援を送った。
給水ポイントでは特産品のゆずのスライス。
そしてシカやイノシシの肉などをふるまう。
「今日はどちらから?」
「岡山です。」
「それはご苦労さん。」
「書くエイド(給水所)でいろんなことをしてもらった。」
しかし課題も残った。
応援に参加したのは住民の一部で
声援が途切れる区間も少なくなかったのである。
(神河町 地域振興課 谷綛和人さん)
「これが300人以上の大会だったらどうだったのかと思っていた。
 もっと地元のみんなに応援に参加してもらう大会にならないとだめだなと思った。」
全国各地で増え続けるマラソン大会。
専門家は
これから参加者の奪い合いがますます激しくなっていく
と指摘する。
(早稲田大学スポーツ科学学術院 原田宗彦教授)
「参加者のこれから肥えてくる目にどれくらい応え荒れるかが課題になる。
 他のマラソン大会と差別化できるような
 そういう楽しみ。
 一番大事なのは地域のホスピタリティ(もてなし)。
 本当に楽しくは知りながら地元の人の歓待を受ける
 そういうマラソン大会は人気が廃れない。」 

 



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京橋3丁目 レ ロジェ ビストロ ド ロア (LES ROSIERS BISTROT DE L’OIE)

2015-12-05 20:30:24 | グルメ

    

   

 

東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7番出口より徒歩2分
都営浅草線「宝町駅」A4番出口より徒歩2分
JR「東京駅」八重洲南口より徒歩6分
JR「有楽町駅」京橋口より徒歩6分


http://kyoubashi.lesrosiers.jp/

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朗らかなニヒリズム

2015-12-05 07:30:00 | 編集手帳

12月1日 編集手帳

 

 ねずみ男が鬼太郎に告げる。
俺は人気者だ。
〈これからビビビのねずみ男として売り出すからな〉(中公文庫『ゲゲゲの鬼太郎〈1〉』)

「ビビビ」とは何か。
水木しげるさんは以前、
本紙の取材に「ビンタの音です」と語っている。
軍隊にいた頃、
上のご機嫌取りを一切しない水木さんは隊の誰よりもたくさん殴られた。
人間の血を引く“半妖怪”で、
やたらにビンタを張るねずみ男の役柄には、
忌まわしき古兵殿の記憶が投影されているらしい。

部隊は全滅し、
多くの戦友 を失った。
自身も左の腕をなくしている。
評論家の呉智英(くれともふさ)さ ん評するところの「朗らかなニヒリズム」は戦場で生まれたのだろう。

「私の描く漫画にメッセージがあるとすれば
 〈少年よ、頑張るなかれ〉ですかね」。
水木さんが93歳で死去した。
数年前、
東京・神田の書店で水木しげる展を見た。
水木語録をプリントしたTシャツが売られていたのを覚えている。
〈人のうしろをあるきなさい〉。
フッと肩の力が抜ける朗らかなニヒリズムは終生、
色あせることはなかった。

オイ鬼太郎、
曇って何も見えぬわ。
赤く腫れた目玉おやじの声がする。

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ロボットが接客するホテル

2015-12-04 07:30:00 | 報道/ニュース

11月18日 おはよう日本


今年7月 長崎県佐世保市のハウステンボスで接客のほとんどをロボットが行うというホテルがオープンした。
東京大学や国内外のメーカーと協力して
経費の削減など
ロボットの新たな可能性を探ろうというものである。

4か月前にオープンした「変なホテル」。
フロントで出迎えてくれた美女はロボットである。
「お名前をフルネームでおっしゃってください。」
「マツダヒロキです。」
「ご来館ありがとうございます。」
事前の予約情報をもとにスムーズにする。
チェックインを済ませると客室まで同行するのは
部屋番号さえ入力すれば荷物を運んでくれるポーター役のロボット。
さらに部屋への入室は最先端の顔認証システム。
カギはいらない。
「こんにちは。」
ロボットは室内にも。
「明かり 消して!」
「明かり 消します。」
このロボットはチューリーちゃん。
照明の切り替えなど身の回りの輪をしてくれる。
ホテルの客室数は72部屋。
現在80台のロボットで客室のサービスをほぼ賄っている。
国内でも例がないこの試み。
背景にはホテル業界の人手不足がある。
国内のホテルの客室数と従業員数(総務省 統計局)を見ると
海外からの観光客の増加を背景に
客室数は増え続けているが従業員の数は減少傾向にある。
今後 労働人口がさらに減っていくなか
ホテル業界にとって労働力の確保は喫緊の課題だった。
(ハウステンボスホテルズ 支配人 友弘和真さん)
「チェックインに来て荷物を預けて部屋まで人なしで本当にやれたと
 ここに関しては我々も上手くいったかなと。」
このホテルではロボットを導入したことで
20人必要だったスタッフを5人まで減らすことができた。
さらにロボット化したことは宿泊費の大幅な削減にも効果をもたらした。
(ハウステンボスホテルズ 支配人 友弘和真さん)
「人件費
 これが非常に重いウェイトを占めているんですね。
 ホテルは24時間動いているところですので
 人件費が下がれば必然的に経費が下がると。」
一方で課題も見えてきた。
ホテルを利用した宿泊客1万人以上から寄せられたアンケートによると
客室ロボットのチューリーちゃんが対応できる言葉が少なく
きめ細かな対応ができていないという言葉が最も多く寄せられた。
そしてその多くがホテル業界が今ターゲットにしているシニア世代だと言う。
「普通のホテルだったら人がしてくれるけど
 ここでは頭使わないと何もできない。
 だって年が年だからなかなか近代的な機械にはついていけない部分がいっぱいありました。」
シニア世代に満足がいくサービスをどう提供していくか。
ホテルの役員が集まり具体的な改革案について話し合いを行った。
テーマになったのはチューリーちゃんの改良である。
「きょうの長崎の天気はですねぇ
 外の気温はゼロ度です。」
現在はごく限られた7パターンの要望にしか反応することができない。
シニア世代の要望に応えられるようにどういう機能を増やすか
意見を出し合った。
来年3月までに会話のパターンを大幅に増やすことに決めた。
(ハウステンボスホテルズ 支配人 友弘和真さん)
「可能性があるロボットだから
 そこをいかにコンシェルジュ化できていくか
 それが次の課題かなという気がしますね。」
経営の効率化には大きな効果を上げつつも
きめ細かいサービスという壁に直面するロボットホテル。
今後新たな可能性を切り開いていけるのか
現場の模索は続く。



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「大阪で生まれた女」に続編 BOROさん 歌に込めた思い

2015-12-03 07:30:00 | 報道/ニュース

11月17日 おはよう日本


シンガーソングライターのBOROさんは10年ぶりとなる本格的なライブを行った。
BOROさんの代表曲「大阪で生まれた女」
夢を追い
東京を目指す男を追いふるさと大阪を離れるのか
揺れる女の心を大阪弁で歌いあげている。
BOROさんが歌を作ったのは
大阪万博の9年後
人もお金も物も
東京への一極集中が進み
大阪が勢いを失い始めていた時代だった。
若き日のBOROさんは18歳で歌手を目指して上京したものの挫折し
大阪に戻ってくる。
「何が東京やと
 なんぼのもんじゃいと言いながら
 東京の人が来たら“ええな”と思いながら見てる。
 その当時の大阪は東京へのあこがれはすごく大きかった。
 今以上に。」
当時のBOROさんは曲作りのためによく訪れていた店。
「大阪で生まれた女」を作ったきっかけは
店に来ていた若いカップルがboroさんにつぶやいたひと言だった。
「大阪の歌がないなあというひと言。
 ほな作るわ。」
挫折を乗り越え大阪で再起を図る。
歌に込めた思いは自分自身
それに大阪で暮らす人たちへのエールだった。
「大阪を元気にしたい
 そういう思いはありました。
 大阪っていうのはこんなにかっこいいんだよ。」
原曲は1番から18番まで。
大阪で生まれた女の高校時代から結婚するまでが描かれている。
大阪で生まれた女のヒットから36年。
BOROさんはこの10年
たび重なる病に苦しんできた。
持病のC型肝炎に加えて上あごの病気も発症。
歌手の命でもある口にメスを入れ144針も縫うなど
命が危ぶまれた時期も経験した。
去年の秋以降
体調が徐々に回復してくる中でBOROさんの心の中にある思いが強まってきた。
BOROさんの親友で歌手の桑名正博さん。
同じく河島英五さん。
BOROさんの闘病中に次々と亡くなっていった大阪を歌ったミュージシャンたち。
親友たちが逝ってしまった今
大阪の歌と歌い作り続けることが出来るのは自分しかいない。
BOROさんは駆り立てられるように活動再開の準備を始めた。
「本当にみんなもっと長生きすると思っていた。
 いちばん体の弱かった僕が生き残った。
 時代とともに作り続けていく使命がある。」
BOROさんは今回
「大阪で生まれた女」の続編の制作に取り組んだ。
「大阪で生まれた女」の36年後
今の姿を歌詞に加えた。
10月30日 大阪梅田
10年ぶりとなる本格的なライブの日を迎えた。
復帰を心待ちにしていたファン600人が集まった。
先立った友への思いも込めて歌う。
「月のあかり」桑名正博
「酒と泪と男と女」河島英五
そして
「大阪で生まれた女 19」BORO
25歳から61歳になった大阪で生まれた女。
悲しみを乗り越えるのは
笑うことやね
そやから うちらは
よう笑うたね
子どもと孫と足元の幸せを大切にしながら暮らしていた。
大阪で生まれた家族やから
しっかり手をつないで行くんやで
悲しみはいつも 台所の
笑いの鍋で煮込んだね
大阪で生まれた女やさかい
自分は歳とらんと思い込んでる
はしゃぐアンタらと何も変わらへん
それが!大阪で生まれた女
(ファン)
「自分も年を重ねずっと大阪に住んでた
 ぐっとくるものがあった。」
「涙が出た 最高。
 絶対死なない なにわの女 大阪の女。
 頑張ります おばちゃん。」
(BOROさん)
「大阪人もっと胸を張っていこうよ。
 最終的にはみんな元気になってもらいたい。
 このまま最後まで走り続ける。」

 

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ヒット商品を生む!ネットの個人間取引

2015-12-02 07:30:00 | 報道/ニュース

11月16日 おはよう日本


小さい胸を可愛く見せようと工夫がされている下着。
作ったのは20歳の女子大生。
胸が小さいという悩みを解決してくれる下着がなかったため
自らデザインした。
去年 ネットで売り出したところ
同じ悩みを持つ女性の反響を呼びヒット商品となった。
その後毎月の売り上げは600万円に。
期待の若手クリエイターとして表彰された。
(ハヤカワ五味さん)
「私自身この5年くらいすごく人生が変わって
 すごく運命的なものを感じます。」
個人間取引 C(consumer)to C(consumer)は
より手軽に取引ができるスマートフォンのアプリの登場などにより
人気が急速に高まっている。
取引されているのはスカートなどの古着に手作りのアクセサリー
使わなくなった家電などあらゆる物がある。
横浜市に住む会社員の池上香子さん。
半年ほど前から使わなくなった家電や衣類などを販売するようになった。
「昔のやつがいらなくなったと言っていたので主人の財布を出品してみました。
 すぐ売れました。
 12,000円です。
 私のお小遣いになりました。」
池上さんが使っているのは専用に開発されたスマホのアプリ「mercari」。
フリーマーケットのような仕組みからフリマアプリと呼ばれている。
池上さんはこの日シャツを売ろうと考えた。
まずアプリを起ち上げ写真を撮る。
売りたい値段やサイズなどの情報を打ち込み出品。
この間わずか3分ほどである。
池上さんはこれまでに冷蔵庫や衣類など20点ほどを販売。
10万円を売り上げた。
「出品して1時間とか
 すぐ購入者がつくこともある。
 ちょっとゲーム感覚。
 出品したものが全部売れるゲームみたいな。」
このアプリを開発した会社は急成長を遂げている。
2年前 数人で始めた会社。
今では200人ほどが働いている。
アプリのダウンロード数はこれまでに2,000万件以上。
毎日数十万点の品物が出品されるようになった。
この会社は出品者と購入者のお金のやり取りを間に入って仲介する。
まず購入者が会社にお金を払うと
それが出品車に伝わり
商品が発送される。
購入者が商品の到着を報告すると出品者に代金が支払われる仕組みである。
取引額の10%が手数料として会社の利益になる。
個人同士の取引なので会社は責任を持たないとしている。
届いた商品に不備があったり偽物が届いたなどのトラブルが起きることがある。
このアプリは購入を考える人が出品車に直接質問ができる。
「ブランドの保証書はついてますか?」
「ありますよ!」
「キズはありますか?」
「角が少しすれています」
さらに届いた商品が説明と違った場合
会社は預かっている代金の支払いを止めてくれる。
その間 会社は取引を成立させるか互いに話し合うよう促し
トラブル解決の手助けをする。
(株式会社メルカリ 山田進太郎代表取締役)
「少しの金額でも損したと一度思うとなかなか信頼感が回復しないと思うので
 すごく信頼できると思ってもらえれば
 その後5年10年と使い続けてもらえるのではないか。」
民間の調査会社が集計したインターネットを介した個人間取引の市場規模は
去年は1年間で5,000億円伸びたため
今年はさらに伸びると予測されている。
市場の拡大に伴って思わぬものも取引されるようになった。
coconalaのサイトではでは結婚式のスピーチの添削
さらには1人1人に合わせたメイクのアドバイスなどのサービスが
安いもので500円から取引されている。
利用者の1人 都内に住む櫻田優さん。
これまでメイクに苦手意識を持っていた。
親しい友達にもなかなか相談できずにいた櫻田さん。
ネットならば直接ひとに合わずに相談できるとサービスの購入を決めた。
依頼から2日後
メイクの専門学校に通っていたという女性からアドバイスが送られてきた。
そこには自分が送ったノーメイクの写真をもとに細かい指示が書いてあった。
たとえば
もともと眉に自然な太さがあるので
書き足さずにそのままの形を生かしましょう
「アドバイスに沿ってメイクすると自然な感じに出来上がるのですごくいい。」
ネットを通して手に入れたオンリーワンのメイクアドバイス。
櫻田さんは自信を持てるようになったという。
「きれいになったねと言ってくれるようになった。
 ちょっと恥ずかしいけどうれしい。」

 

 

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東京五輪 イノベーション

2015-12-01 07:30:00 | 経済フロントライン

11月14日 経済フロントライン


KDDI研究所。
テレビの前で視聴者がより臨場感を味わえる映像を開発している。
現在のサッカー中継の映像ではカメラが移す方向しか見ることができない。
ところがこの技術では見たいと思うあらゆる視点で映像を見ることが出来る。
たとえばゴール裏に回ったり
ピッチにいる選手とほぼ同じ目線で見ることが出来る。
こうしたことが可能になったのは4K8Kと呼ばれる解像度の高いカメラが開発され
複数のカメラの映像を合成できるようになったためである。
まだリアルタイムに見ることは出いないが
次の東京オリンピックでは生中継でも使えるようにしたいと考えている。
(KDDI研究所 超臨場感通信グループ 内藤整さん)
「2020年は東京オリンピックを世界中に発信する重要な任務がある。
 タイムラグなく生中継で同時に3次元の映像を世界中に楽しんでいただきたい。」
体に身に着けるエアラブル端末も進化している。
オリンパスが開発したのはメガネなどに装着できるもの。
観光の情報などがスマホからワイヤレスで送られ
人の目に直接情報を投影する。
これを使えばオリンピックで初めて日本を訪れた外国人でも簡単に目的地に行くことが出来る。
進む方向が矢印で表示され
それに従って歩いていけば地図を見なくても到着できる。
到着した現場で首を傾ければ
スマホに観光地の詳しい情報が表示される。
(オリンパス 光学システム開発本部 富田晃央さん)
「観光もアプリもひとつ
 業務 作業を支援する使われ方であったり
 いろいろな現場で使われるシーンが出てくると思う。」
さらに2020年にはこんな光景も見られるかもしれない。
空飛ぶクルマが向かうのは多くの観客が集まる東京オリンピックのメイン会場。
開会式で華麗に宙を舞い聖火に灯をともす。
この目標に挑んでいるのは大手自動車メーカーなどに勤める15人の有志。
(“空飛ぶクルマ”を開発 中村翼リーダー)
「いちばん夢があったのが“空飛ぶクルマ”というアイデアだった。
 できるかわからないがやってみようと挑戦することにしました。」
去年 5分の1のサイズで試作機を作り飛ばした。
現在目指す大きさの機体で実験を続けている。
今年9月に行った実験では1mの高さまで浮上することができた。
(空飛ぶクルマを開発 平野功さん)
「飛びたいですね。
 どういったかたちで操縦するか
 まだまだ課題はあると思うが
 飛んでみたいですね。」
2020年の東京オリンピック。
どんな技術が私たちを驚かせてくれるのか。


 

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