観ました。
原題(ドイツ語)もきっと「La vie des autres(他人の生活)」をドイツ語に訳したものなんだろう。
でも、私としては、この日本語タイトル「善き人のためのソナタ」の方がしっくりくる。
映画の中で、シュタージ(国家保安省)の局員ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ演じる)に私生活を盗聴監視されている劇作家が仲間の自殺を知り、女優である恋人に弾いて聞かせるピアノソナタ、それが「善き人のためのソナタ」だ。
それは自殺をしてしまった仲間からお誕生日祝いに送られたソナタだった。
善き人とは誰のことなのか。
国家が個人を盗聴監視し、言論思想統制をしている、そんな中でも自分の自由意志を貫こうとする芸術家たちのことなのか、と、映画を観始める前はそう思い巡らせていたけれど、それは違うのだ。
善き人とはヴィースラーのことなのだ。
冷徹なシュタージの一員だった彼は「他人の生活」を監視盗聴する、任務として、確実にやっていく。
でも、そんな彼がどうやって「善き人」となっていくのか、そしてそれがどのような結末となるのかは、DVDをレンタルして是非ご覧頂きたい。
彼の無感情で冷たい表情が次第に驚きや戸惑いや疑問、希望、そして失望へと変わって行くところは本当に観ている者を引きつけて、映画の中にのめりこませていく。
ヴィースラー役を演じた俳優さんウルリッヒ・ミューエ自身も旧東ドイツ時代は監視の対象だったそうだ。その監視役の中には彼の奥さんも入っていたらしい。
彼は今年の7月22日に亡くなってしまった。54歳で。
この役を演じたことにはきっと複雑な思いがあったのだろうなぁ。
そんな思いを自国民にさせてきた国って・・・と思うと世界の広さを感じる。
そして、まだそんな国はたくさんあるのだ。
日本のすぐ近くにも。
原題(ドイツ語)もきっと「La vie des autres(他人の生活)」をドイツ語に訳したものなんだろう。
でも、私としては、この日本語タイトル「善き人のためのソナタ」の方がしっくりくる。
映画の中で、シュタージ(国家保安省)の局員ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ演じる)に私生活を盗聴監視されている劇作家が仲間の自殺を知り、女優である恋人に弾いて聞かせるピアノソナタ、それが「善き人のためのソナタ」だ。
それは自殺をしてしまった仲間からお誕生日祝いに送られたソナタだった。
善き人とは誰のことなのか。
国家が個人を盗聴監視し、言論思想統制をしている、そんな中でも自分の自由意志を貫こうとする芸術家たちのことなのか、と、映画を観始める前はそう思い巡らせていたけれど、それは違うのだ。
善き人とはヴィースラーのことなのだ。
冷徹なシュタージの一員だった彼は「他人の生活」を監視盗聴する、任務として、確実にやっていく。
でも、そんな彼がどうやって「善き人」となっていくのか、そしてそれがどのような結末となるのかは、DVDをレンタルして是非ご覧頂きたい。
彼の無感情で冷たい表情が次第に驚きや戸惑いや疑問、希望、そして失望へと変わって行くところは本当に観ている者を引きつけて、映画の中にのめりこませていく。
ヴィースラー役を演じた俳優さんウルリッヒ・ミューエ自身も旧東ドイツ時代は監視の対象だったそうだ。その監視役の中には彼の奥さんも入っていたらしい。
彼は今年の7月22日に亡くなってしまった。54歳で。
この役を演じたことにはきっと複雑な思いがあったのだろうなぁ。
そんな思いを自国民にさせてきた国って・・・と思うと世界の広さを感じる。
そして、まだそんな国はたくさんあるのだ。
日本のすぐ近くにも。