Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

「サンドラの週末」

2015-06-13 21:47:31 | 映画



うつ病から立ち上がりかけて復職しようとした矢先に、解雇の連絡を受けてしまうサンドラ。
彼女を除く16人の従業員がボーナスをあきらめるなら、彼女は復職できるのです。
なので、彼女は週末、土曜日と日曜日(2日と1晩)を使って同僚16人の自宅をたずね歩き
週明けに行われる投票(ボーナスを諦めて彼女の職を確保するのか、ボーナスを取るのかを決める)で
彼女を支持する投票をと頼むのです。

原題は「Deux Jours et Une Nuit(2日と1晩)」
彼女が家族に友人に支えられながら、自分を信じるようになるのにかけた時間です。

1000ユーロのボーナス、皆がそれを当てにしていたのです。
子供の学費に、滞納している家賃に、生活費の足しに・・・・。
行き先が決まっているお金なのでした。
なので、ボーナスを諦めて彼女の復職を支持する投票を断る同僚を彼女は責めることはできません。
しかしもちろん彼女だって、職をあきらめるわけにはいかないのでした。
夫の収入だけでは生活を維持することはできません。

同僚を1軒1軒訪ね歩きます。
留守なら行き先を家人に尋ねそこへ行きます。
そして、職場にいては決して見ることのできない、家人としての同僚の側面を知ります。

勤務中は友人だと思っていた人に居留守を使われて傷つき自分がみじめになっても
「もういいわ」と諦めそうになるところを配偶者に鼓舞されつつ
説得の訪問を続けます。

訪問する同僚の中には、彼女に謝罪や感謝を述べる人もいました。
移民で短期契約なので、上の意志に反するような言動は怖くてできないと謝罪されます。
以前自分がした失敗をかばってくれたことに感謝されます。

そんな中で月曜日の投票を迎え・・・・。
なんですけど、最後の最後に彼女は強かった。
凛としていました。
最後すがすがしかったです。



さて、映画の前のランチで食べた物が、この写真です。
「慶楽」の牛肉牡蠣油炒め焼きそば。
いや~~~10年ぶりぐらいでした。
記憶通りの味でした。

有楽町や日比谷へお越しの際は是非もの、ですわよ。