
日本青年館の建て替え計画:工事進捗率20% 2016年11月3日
現在、政治問題となっている国立霞ヶ丘競技場の敷地南側に建っている日本青年館ビルの建て替え計画です。1925年(大正14年)に青年団のための施設として地下1階~地上4階建ての初代・日本青年館が完成します。1979年(昭和54年)に政府などの支援も受けて総工費54億円をかけて改築したのが2代目となる現在の日本青年館です。地下3階~地上9階建ての施設で、ホテルや大ホール、レストランなども備えていました。
2020年に開催される五輪・パラリンピックに向けメインスタジアムとなる国立競技場の建て替えに伴い、現在の場所が新国立競技場(仮称)の敷地内に位置することから移転することが決まります。同様の理由で日本スポーツ振興センター(JSC)の本部棟も取り壊すため、日本青年館とJSCが共同で新しい建物を整備します。新築するビルは現在の日本青年館から南に約100メートル移動した西テニス場(2015年3月1日閉場)跡地に建設されます。敷地面積は6671平方メートル。地下2階~地上16階、塔屋1階建ての予定で、延べ床面積は約3万2000平方メートル。高さは約70メートルです(最高高さは約72メートル)。新施設は、同じく移転・改築が決定されている日本スポーツ振興センター(JSC)と一体的に整備されます。
日本青年館・日本スポーツ振興センター本部棟の物件概要
計画名:日本青年館・日本スポーツ振興センター本部棟
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町16番8号
用途:劇場、ホテル、事務所、駐車場
階数:地上16階、塔屋1階、地下2階
高さ:69.60m)
構造:地上・鉄骨造 地下・鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法:直接基礎
敷地面積:6671.16㎡
建築面積:2637.56㎡
延床面積:31844.03㎡
建築主:日本青年館・日本スポーツ振興センター
設計者:久米設計
施工者:安藤・間
工期:2015年7月1日着工~2017年6月8日竣工予定

配置図です。

完成予想図です。
プレスリリース:入居テナントの公式ホームページ
神宮外苑 新・日本青年館ホテル

以前の場所に建っていた2代目の「日本青年館」の建物跡地ですが、完全に更地状態となって、国立霞ヶ丘陸上競技場の立替工事現場の中に取り込まれていました。

北東側から撮影した「日本体育協会・日本オリンピック委員会新会館(仮称) 建設計画」の中の「日本青年館・JSC本部棟」の鉄骨郡を撮影しました。

敷地北側に建っている工事用タワークレーンの高さを高くする作業が行われているようでした。クレーンのアームユニットは、自力で上昇する仕組みになっているのですね。

北東側から鉄骨郡の全景を撮影しました。

南東側から鉄骨郡の全景を撮影しました。

工事用タワークレーンをズームで撮影しました。

新しい日本青年館ビルは、現在の敷地の100メートル南側のテニスコート跡地に建設されます。