みどりの野原

野原の便り

7月4日 緑地保全管理講習⑤

2007年07月04日 | Weblog
午前は樹木医のA先生の街路樹の管理の話

先ず、センター横の川沿いの桜並木などの現状を見る。


枝の切り方の悪いもの。そのために腐りが入ってきているもの。
植えた時の支柱がそのままで、木に食い込んでいたり、成長の邪魔になっているもの。

ツタやクズが巻きついているもの。
根元からいっぱい芽が吹いて伸びているもの。
木の間隔が狭いために重なっているもの。
根元に他の木(クワ)が育っているもの      
枝がバランスよく伸びていない。株立ちになっている。   など

又、植えマス(コンクリートなどのマスで囲った中に植え込んである)が小さいため
根が水を吸いにくく、先端が枯れているイチョウ

 
   ギンナンがたわわ。     でも先端が枯れ、キツツキの穴がいっぱい。
                  (写真でわかりにくい)

今まであまり気に留めなかったが、よく見るとひどいことになっているのがわかる。


スライドでも狭い植えマスに大木になるものを植え、冬には切られ、棒のようになった
街路樹など紹介された。

私の知っている街路樹も似たような状態で、そんなものかと思っていたが、
本来の姿を崩さないように、枝をすかす(枝を込み合わないように切り取る)という
方法があり、そうやっている所もあると聞き、そんな方法もあったのかと知る。

バッサリ切ってしまう方が費用がかからないらしい。

その場所に合った樹種を植える。
植えっぱなしにしないできちんと管理が必要と聞き、本当にそうだと思う。

枝の切り方や切る時期、始末の仕方なども聞いた。

街路樹って本当に過酷な条件の中で暮らしているんだなあ。

管理者は責任を持って街路樹を管理してほしいと願う。


街路樹などの健康状態を調べる「診断協会」なるものもあるという。

私の気になっている畝傍御陵前のエンジュの老木(6月22日のブログ)。
管理は橿原市だろうか。
一度電話して、「このままでは危ないこと。根元からのヒコバエから2世を育ててほしい」と電話してみようかな。


最初は厳しい先生だと思っていたA先生(ごめんなさ~い)。
お話を聞くにつれ、やっぱり樹木医ってすごいなと思う。

午後は農薬や果樹についてのK先生の講義だった。

特に午前の講義がよかった。

コメント
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