みどりの野原

野原の便り

7月14日 釧路湿原の旅② カヌー・釧路湿原

2007年07月14日 | Weblog
今日は4時に起きて、塘路湖で早朝カヌー
寒いのでズボンの下にタイツ、上は長袖Tシャツ2枚重ねの上にレインコートの上
着を着込む。天気はどんより。 釧路の年平均気温は5.7℃だそうだ。

カヌーは今までに乗ったことのある2人乗りとかじゃなくて、2艘くっつけたもの
で、安定感があるが、その分、冒険心には欠けるが・・



定員10人(ガイドのおじさん含む)
塘路湖から釧路川へ
流れはゆったり。時々オールを漕ぎながら、周りの景色を楽しむ。



両岸はヤナギやハンノキの仲間などの林で、林床は湿地帯
牧草のイネ科の草が中心で、水際にはアシ・フトイ・マコモ・トクサなど。

林の中にはホザキシモツケやオニシモツケ・ハシドイなどの木の花が見られた。
バイケイソウの葉も見える。


     オニシモツケ

「キタキツネがいる」との声に双眼鏡で見ると、遠くにこちら向いてるのが見え
た。
エゾシカ、カワセミが飛んだり、ミンクが水にもぐったり、岸辺をマガモの親子連
れが泳ぐかわいい姿も何回か見た。はるか遠くにタンチョウの姿も見えた。
鳥の声もたくさん聞こえたらしい(私はちょっと聞こえにくいので・・)

ロッジに戻って食事の後、車で移動
車はマツダの新車。運転はお任せだ。


湿原を見渡すサルルン展望台・サルボ展望台まで歩く。
北海道は植生がまったく違うので、似たようなものでも大型だったりどことなく違
い、名前もエゾ・・とつくものが多い。
アザミの仲間やシシウド・ハナウド・センキュウのようなセリ科の仲間も多かった。

          
 あちこちで見られたミヤママタタビ     葉の裏は緑色

サルボ展望台からは塘路湖・サルルン沼・エオルトなどいくつかの湖や沼・釧路川
も見渡せる。その周りは湿原が拡がっている。

 

釧路湿原は7000年ぐらい前は海だったそうだ。それが堆積やなんかでだんだん陸地
化していったらしい。
湿原には貴重な植物・生物が残っているという。

展望台の目の前でオジロワシが3羽 悠然と飛んでいてその姿に魅了された。

サルルン展望台からは水草がいっぱいあるサルルン湖が見下ろせ、黄色い花が双眼
鏡で見えた。コウホネ?

ここではカイツブリの親子のショーが見られた。
子供と一緒の母鳥に、お父さん鳥が遠くへ行っては餌を採り、何回も運んで、母鳥
の口に餌を運んでいて、なんともほほえましい姿に時を忘れそう。

その後。釧路湿原で谷地坊主(ヤチボウズ)を見る。
ヤチボウズというのは湿地を好むスゲ類が作った根のかたまりで、
秋に枯れたスゲの上に新しいスゲが育ち、寒冷な気候のため枯れた葉や根が分解さ
れず残ったものだという。

写真では湿原一面にボコボコと谷地坊主が並んでいたが、今は夏でいろんな草木
が繁り、最初はわからなかった。
草の中に半分埋もれた谷地坊主。これが夏の姿だった。

  
  谷地坊主
元、馬引きトロッコの軌道後が散策の木道となっている、温根内の木道などを楽し
んで18:30ロッジへ帰着


コメント (6)
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