みどりの野原

野原の便り

5月24日「 「飛鳥の花めぐり」 イベント本番

2008年05月24日 | Weblog
天気予報は80%~90% 雨かあ。

雨でもイベントはやる。覚悟して飛鳥歴史公園館へ集合。



ここから飛鳥資料館まで木や虫や野の花を見ながらのハイキング

公園館の裏ぐちの満開のウツギやサラサウツギやスイカズラを見、
その後、鬼の雪隠~亀石~甘樫丘のふもとを回って、埋蔵文化財研
究所~田んぼの道を飛鳥資料館までのコースを、飛鳥里山クラブの
自然観察サークルのスタッフ等で案内した。

鬼の雪隠と亀石のところではスタッフのお一人に簡単に説明してい
ただいた。

下見の時のオオミノガのミノムシもまだ同じ木についていて、ヤド
リバエの話もした。
近くに付いていたチャミノガのミノムシと比べることもできた。

今日は話さなかったが、
ミノムシの成虫はミノガという「ガ」だが、メスのミノガには翅が
なく、一生をミノの中で暮らすという話を4月にNさんから聞いた。

これも話せばよかったかな?

一方オスは?と調べたら
4月~5月に蛹になったオスのミノムシは1か月後にミノの下から羽化
(羽根の生えたガになる)するが、このオスのオオミノガには口も
なく(退化)餌を採ることもできないままメスを探して飛び回り、
メスの出す匂いを頼りにメスの入っているミノに飛んで行って交尾
する。
メスの生んだ数千の卵が孵化する頃、オスは干からびてミノから落
ちてしまうんだって。
不思議な生き物の世界

小さな頭と小さな胸、体のほとんどを占める大きな腹(あれっ誰か
のよう・・)
腹部の中は卵でいっぱい。羽根も足もなく一生をミノの中で暮らす
メス

羽はあっても、口がなくエサも採れずに、ただ交尾のためにメスの
ところにたどりつき、干からびて死んでしまうオス

こんど生まれ代わってミノムシになるとしたら、どっちにする??

 
花を食べてるオオミノガのミノムシ
葉っぱでミノを作る。ミノの口は細く、越冬の時はぶら下がる。
さて、このミノムシ君はメス?オス? 
メスのような気がするなあ。がんばって!


チャミノガのミノムシ(まだ目覚めてない?)
小枝で筒状のミノを作る。 枝に密着して付く。

道端の花はどこにでもある花ばかりだけど、「よく見るけど茎のペタ
ペタくっつくのは知らなかった(ムシトリナデシコ)」とか、ノビ
ルのむかごの話、カキの雌花雄花の話、ウツギの話など「面白いね」
と喜んでくださった。
触ったり、においをかいでもらったりしながら歩く。

「万葉植物の写真を撮り始めています」とか「時々飛鳥に来ます」
という方もおられた。

飛鳥資料館で参加者ワッペンと引き換えに「キトラ古墳の壁画展」の
入場券をお渡しした後、解散した。



でも、待ち時間が約3時間と聞いて、帰られた方が多かった。
「また明日の朝早くにでも来ます」という方もあった。

夜の9時までやっているらしい。
明日でこの壁画展は終わる。

臨時バスに乗って橿原神宮駅で降りた時、参加者の女の方
4・5人が寄ってこられて、「生物の博士ですか?」と言われ、
「エッ」と引いた。
「よく知っておられるので絶対博士やと言ってたんです」だって。
吹き出しそうになったが「知らないこと以外は何でも知っている
博士です」といって大笑いした。
こんな博士なら掃いて捨てるほどいるわね。

まあ喜んで下さるのはうれしい。

何よりありがたかったのは雨がほどんど降らなかったことだ。
コメント (8)
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