みどりの野原

野原の便り

6月7日 八丁平湿原

2009年06月07日 | Weblog
新型インフルエンザ関連で予定が延期になったおかげ?で、あきらめて
いた「八丁平観察会」に滑り込みで参加できることになった。
去年も計画があったが雨で中止となっている。
前日の雨でも中止とのことなのでハラハラしたが、天気予報は曇り後晴
れで心配なさそう。・・と思っていたのにバスの途中から霧雨が・・

でも雨もたいしたことはなく、中学校前で下車して江賀谷沿いの林道を
出発。
林道ではエゴノキの花が道路にいっぱい落ちていた。
オオバアサガラ(花)・フサザクラ(実)が目立つ。

ウツギやタニウツギ・バイカウツギなども花が咲いていた。
タニウツギは幹が中空でないと聞きびっくり。
ウツギという名が付いていても科の違うものがあるのは知っていたが、
みんな中空と思っていた! 今度確認してみよう。
これを聞いただけで「来た甲斐があった」と思った。

 
       タニウツギ            オオバアサガラ

 
丸木の橋を渡りいよいよ山に入る。なんどか谷を渡る。

参加者の一人が苔のついたコンクリートで足を滑らせて転び、登るのを
断念されたのは気の毒だった。お怪我はないようだったが。

  
モミジチャルメルソウは貴船あたりが南限だそうだ。 ヤマシャクヤク実

 
   サワグルミ葉 翼はない      サワグルミ実 翼が大きい
シナサワグルミはよく見るが、ここはサワグルミだった。 
 
 
       ヤマゴボウ   山道は険しいが、谷の景色はすばらしい。

植林地の手前で5分休憩
ここでもうヤマビルに献血した人が・・
あわててズボンをまくってみる。念のため(あまり効果はないらしいが)
ズボンのすそをソックスの中に入れ込む。
ここはダニもいるらしい。家のダニではなくてシカなどに付く大きいも
のらしい。昔、猫のアゴに付いているのを見たが、スイカの種のようで、
皮膚に食い込んでいた。経験者の方は「必ず医者に行って抗生物質の注
射を受けたほうがいいですよ」とのこと。
そんなのが簡単に付くとは信じがたいが、遠慮したい。


手に付いていたヤマビル 「写真撮らせて」「血吸いよるがな」

さて、休憩が終わって出発「今まで急な登りでしたが・・」ああここか
らはもう少し楽になるのか?
「ここからさらに急になります」「・・・」

 
スギの植林地の中、急なジグザグ道を登る。テープはシカ避け?
右)だいぶ登ったあたりにイワウチワの葉がたくさんあった。
イワウチワの花を見に・・ここまではよう来んなあ。

厳しい山道も今度予定している稲村が岳の練習にもなると頑張って登る。


お昼過ぎやっと平坦な所に出た。ここが峠らしい。


そこから少し降りたところが八丁平。そこで昼食
汗びしょの体が冷えて寒~い。気温もだいぶ低そう。カッパを着た。

八丁平は安曇川の源流の一つに広がる高層湿原で標高810メートル、約
5haの広さがある。(資料から)

京都市左京区北部にあり。東の尾根は滋賀県との県境。西には峰床山
(970m)ここからも登れるらしい。
ここは鯖街道のひとつでもあったそうだ。

中池見湿原や山門湿原のようなものを想像していたが、ぱっと見た限り
では白い花の咲く木とシダ・枯れたササが目立ち、湿
原という感じがしない。

  
白い花はカマツカ・ヤブデマリだった。イワヒメワラビが目立つ。

説明によるとだいぶ陸化が進んでいて、ミズゴケのある湿原・ハイイ
ヌツゲなどの木が侵入しているところ、スギやヒノキ林などがモザイ
ク状になっているとのことだ。

完全な原生林ではなく、今はクリ・ミズナラなどを主体とする2次林と
チマキザサの笹原とのことだが、3年から5年ぐらい前は一面チマキザサ
だったが、花が咲いたのと、シカの食害で今は一面の枯れ笹原。

ミズゴケは栽培して出荷されていたこともあると聞いてびっくり。
帰りの電車で隣り合わせた人は八丁廃村といって明治初めごろまで
この近くに何軒かの集落があったということを教えてくださった。

周囲をぐるりと回る。

 
レンゲツツジが彩りを添えていた         ナナカマド

 
木道もある。水の流れている付近はミズゴケが生育し、酸性の水中に生育
するヒロハヒルムシロなどの水草があった。

 
       サワフタギ          湿原を見下ろす

 
      シカの毛が散乱      登りの谷に落ちていた骨
湿原にはシカが入り込んでいるようで足跡もあった。

    
チマキザサの一面の枯野の中を歩く。ササの花も見られた。

めずらしいホウノキ林もあった。

元の峠で休憩 小さい虫を採集されてたのを見せてもらった。

 
葉を何枚かつづったイタヤハマキチョッキリのゆりかご 右)成虫
ほんの5.6㎜の小さい虫だが、赤い金属光沢が美しい。
他にもオトシブミやチョッキリが何種類か。これまた小さい。

ここからまた同じ谷道をくだり岐路につく。

京都は高い山がないので日本海側の植物なども入り込んでいるという。

お天気もなんとかもってくれ、頑張って歩けた。
コメント (8)
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