みどりの野原

野原の便り

11月15日 春日大社 万葉植物園 & 自然史フェスティバル

2009年11月15日 | Weblog
万葉植物園(春日大社神苑)
「昭和7年に300種の万葉植物を植栽し、萬葉植物園として開園 約3ha 
9000坪 万葉園・五穀の里・椿園・藤の園に大きく分けられている」

今日はドイツ人のシュミットさんが初参加 
日本にはもう30年住んでおられるそうで、日本語も流ちょう。
外国の方の参加は初めてで「ドイツは植物の種類が少ないそうですが
本当ですか?」とかいろいろ質問攻めにあっておられた。
参加者によるとトンボも種類が少ないそうだ。 

落葉したキハダにたくさん実が残っていた。
キハダの内皮は陀羅尼助の原料の一つで苦い。
アイヌはキハダの実を食べるそうだ。 
食べられるとは知らなかったので、こんど試食してみよう。
でも、説明では救荒植物だというからおいしくないに違いない。


ドングリいっぱい(イチイガシ)
ナラガシワのドングリやシイの実もたくさん落ちていた。
奈良公園ではこんなことはあり得ない。 
柵で囲われた苑内だからこその風景だ。

 
ヤマナシ 小さい野生ナシ
元から日本にあるものではなく、大陸から持ち込まれたもののようだ。
人家近くにしかないらしい。
実がいくつか落ちていたので、ちょっとかじってみた。
固いけどナシの味がした。おいしくないので食用にはしないようだ。

 
  臥龍のイチイガシ(中の島)     古木イチイガシ(手前が根)

「春日大社境内のイチイガシ巨樹群」は天然記念物に指定されている。

臥龍のイチイガシも、古木イチイガシも、台風で倒れたのだろう。
それにも負けずに起き上がり成長するたくましい姿。

古木イチイガシのむっくりと起き上がった幹の根をたどると・・・
根元らしいところがあった。
皮1枚を残すのみでほとんど朽ちている。倒れた幹の途中からはまっすぐ
な幹が何本か立っていた。

倒れた木の上に種が落ちて成長する「倒木更新」のように見えるがそう
ではなく、これは元は「枝」だったらしい。
そこが根付いて幹となって立ち上がっているのだ。不思議な光景だ。
自然の力強さ・木の生命力すごいなあ。

12時に観察会は終わり。短時間なのでついて回るだけで精一杯だった。
またゆっくりと来たい。

午後は「お堂で見る阿修羅展」の長い行列を横目に大阪へ。

自然史博物館で開催中の自然史フェスティバル
会場で友達と待ち合わせ。

入ったところからたくさんのブースがあった。
体験できるものもあるらしい。


スタッフは鳥やプラナリア・ナマズの帽子をかぶって案内。写真はシギ

ミミズのコーナーに友達の姿があった。
一般的には嫌われ者のミミズだが、まだあまり研究が進んでなくて、
名前を同定出来る人も少ないらしい。体の表面だけでなく、内部の部分
の形態なども区分点になるとのことでミミズの「開き」も展示されていた。


生きたミミズもいた。友達が時々スプレーで水を吹きかけていた。
子供は平気で素手で太いミミズを持ちあげて見ている。それを見て、
「気持ち悪い」と触れなくなるのはなぜかな? いつから触れなくなるの
かな?と思う。


隣はヘビとカエルの骨標本が展示
きれいに骨だけになったヘビは「美しい」カエルも美しい。
「全部あばら骨です」「これは骨折の跡です」と説明してくださった。
そうかヘビも骨折することもあるわなあ。災難にあって怪我することも。
「おもしろーい」と言ったら「面白がってくれてうれしいです」と言われた。

自然関係のグッズを売る店・双眼鏡のメーカーも来ている。 
友達は双眼鏡をお買い上げ。
鳥絵塾やビオトープ関係もある。

他のブースにも知り合いの人がいた。頑張ってるなあ。

2階が自然関係の活動団体のブースで、益富地学会館・蝙蝠研究所 他、
各地の観察会関係も展示を出しておられた。 

「樹木の名前当てクイズ」は15問の名前を写真の中から探す。
友達も共に全問正解 絵葉書1枚をもらった。

ドングリに色を塗って作った鳥の展示はもはやドングリとは思えない大人
の遊びだ。

植物・野鳥・生き物・地質などの幅広い活動を見て回った。
コメント
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