斜めの大岩をすり抜けて吉野川の河原に降りた。
川の流れは急で、河原は上から見ているより岩が多い。岩の河原は美しい。中でも目立つ青い石。
吉野青石といっているが「緑色片岩」で良いのかを友人の石博士に尋ねたらそれでいいとのこと。
『変成岩に分類されるもので、そのうちでも、火成岩等が比較的に低温・低圧のもとで生成した結晶片岩で、広域変成作用を受けて出来る岩石』これが緑色片岩とのこと。(詳しい説明を無茶苦茶端折った・・)むつかしい。
和歌山城で使われていたきれいな青石。それも同じものらしい。
さざ波模様の岩 小石の河原にはツルヨシが長く匍匐茎をのばしていた。
植物にとっては過酷そうな岩の多い河原にもいろいろな植物が生育している。
オオイヌタデの大群落 岩の間にキハギ
その他希少なものも残っていたりする。
道路わきの堤防
斜面を覆うつる。ネナシカズラ アメリカネナシカズラと違って雄しべが短い。
ボタンヅル
田んぼ道
ヒガンバナが満開 タイヌビエ 小穂が太い。
ヒロハスズメノトウガラシ ハマスゲの根茎 これを干したものが漢方の香附子
ヒメクズ ヤブツルアズキ どちらも花と果実があった。
「下市町新住オカリヤ」の立札があった。
オカリヤ・・不思議な響きだが、「御仮屋」と想像は付いた。
秋祭りの前に神霊を迎えるために建てるもので昔から営々と続いているという。
奈良県民俗無形文化財に認定されている。
大阿太駅へはずいぶん長く歩いた感じがした。
途中で久しぶりにナンテンハギを見た。