みどりの野原

野原の便り

6月4日 古代ガラス体験 出来上がりは? 

2018年06月04日 | Weblog

ガラス棒をバーナーで熱して鉄芯に巻き付けていくガラス玉つくりは何度か経験している。

「古代ガラス」ってどんなのかな?大阪のメンバーと初めて経験することになった。

3個のくぼみがついた鋳型と、ストラップにする紐を準備。

先ずはビデオで古代のガラス作りについてビデオを見る。

飛鳥万葉文化館建設の前の発掘調査で古代の工房跡が見つかった「飛鳥池工房遺跡」
ここでは金銀銅などの製品やガラス製品などを製作していたらしい。
我が国最古の鋳造銭「富本銭」が見つかったのも有名。
遺跡からはガラスづくりの炉や羽口・坩堝(るつぼ)・鋳型なども出土した。
それら出土品をもとに今準備されている炉などを再現されたという。

飛鳥時代に色とりどりのガラス製品を作る技術が確立していたとはすごい。

さて、今日は3個のガラス玉を作る。
 
細かく切った管ガラス(ここまでは準備済み)に草の茎(メリケンカルカヤ)を刺して、離型剤を塗った鋳型にセットして餅焼き網に載せる。

 
そして七輪にかける(とは思いもよらなかった)土器の蓋を載せてウチワであおぐ。
                     右)燃料はクヌギの炭
しばらく熱すると、管ガラスの角が溶けて丸いガラス玉になる。
冷めたら鋳型から外して離型剤を洗う。メリケンカルカヤは管の内側の離型剤の役割をしていたらしい。


3色のヒモ編みを教えていただいて玉を通して「my古代ガラスストラップ」完成
下準備してくれてあるので、簡単だったが、ガラス玉に白い粉がのこったのは離型剤つけすぎらしい。

この後「管ガラス作り」を体験。
どうやってこの細いガラスの管を作るのか、全く見当がつかない。

インストラクターさんの見本を見せてもらった後、2人一組で挑戦。

 
部屋の中にデンと据えられた炉(復元したもの) 中には燃料の炭とガラスの原料が入った坩堝(るつぼ) 「ふいご」(左写真の炉の向こう側にあるもの)で炉の下部の穴から空気を送り熱してガラスを溶かす。覗くと真っ赤に溶けたガラスが見えた。

ここから2人1組での作業となる。

 
鉄棒の先に溶けて水あめのようになったガラスを巻き取り、平な板の上に置き、すぐに横の少しでっぱりのある型の上に置いてガラスを少しへこませ、二人のガラスをくっつける。
ちょっと熱したりしながら、ゆっくり回しながら引っぱっていく・・・。
書くのは簡単だが・・だいたいまっすぐに合わせることさえ難しい。
二人息を合わせて回しながら引っ張る・・これまた大変むつかしい。
端を切り落とすと・・


うまくいけば、こんなまっすぐな中空のガラス(管ガラス)ができる。
・・が、これはまだまだ修行が必要だ~。

 
ガラスの原料はケイ砂や鉛など。銅を混ぜると緑色のガラスになる。
       右)坩堝 この中に原料を入れて溶かす。横にあるのが管ガラス。

不思議だった管ガラスの作り方もわかった。
次の機会があれば管ガラス作りに再挑戦したい。

コメント (2)
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